![]() 使い込んで錆び付いた青色の自転車 ふたり乗り 駆け下りる いつもの坂道
肩に触れる手 鮮やかな夕陽のような君の声 すぐそばに聞こえているよ 君の家までの 毎日わずかな時間が ささやかな 幸せの積み重なりだよ こんな時間がずっと続けばいいだなんて ありふれた言葉ふと つぶやくのさ 町を去る次の春が来るまで この思いは消えはしないのだろう 今は空が泣いても 雲が星隠し暗くなってもかまわない 君がそばにいる 時が止まるなんてさ あり得ないから 明日も坂の下で君を待つよ 少し重い青色の自転車押して 君の隣 上り坂 共に歩いてく 上りきった場所から眺める町並みは 変わらない 君と見る宝物さ やがて来る 遠ざかる時まで 毎日が転がるように過ぎてく 今は空が泣いても 雲が星隠し暗くなってもかまわない 君がそばにいる 時が止まるなんてさ あり得ないから 明日も坂の上へ 君と共に きっと 遠い街へ行っても この坂とつながってるってさ まだまだ、未来は怖いけど いつか このありふれた傍にいる日が思い出になったとしても 想いは変わらない だから空が泣いても この日常を 愛しい君と共に重ねよう |
![]() いつも通り猫背の朝 見慣れた街 ウンザリしていた
屁理屈を捏ね廻して 変われないままの僕に 君は「おはよ」って声かけたんだ 出会わなければどうなっていたかな 独りきりだった世界の向こう側 光が咲いた せーので僕ら走り出す 君が連れてきた予感に 胸の奥が疼いて いてもたってもいられなくて 息が切れたって隣で君も同じ顔してるから 今日こそやれるさ 世界を塗り替えよう 重ねた指 その隙間から 未来は零れ落ちていくけど それでも掌に何か残るはずって 種蒔くように 声を枯らして 泣いて笑って転んで 擦りむいたその傷口に滲んだ赤い生きる証 渇いた心 潤すように 精一杯が空振ったって 君となら笑い飛ばすから 次こそやれるさ 昨日を越えていく 拭えなかった昨日の残像に苦しむ時は 僕が手を引くよ 音の鳴る その方角へ せーので僕ら走り出す 砂漠だって虹の橋だって いくつもドアを開いて 新しい旅をしようぜ 精一杯が空振ったって 君となら笑い飛ばせるさ 走り続けるんだ 昨日を越えて 息が切れたって隣で君も同じ顔してるから 今日こそやるんだ 世界を さぁ塗り替えよう |