![]() 眩しいネオン街
かすかに聞こえる 小さい小さい影の鳴き声 転がる空き缶 投げ捨てられた煙草 クロワッサン 照らされ笑うだけなの? 騒がしい音に耳をふさいでは ひとり 信じていたい 目に見えないものでも 騙し合いの世界で生きてゆく術は何? 消して染まることのない 黒い体 眩しい眼差しその向こう側には 似たような形の色違い 魂の音に耳を傾けながら ひとり 騙し続けてうまいようにあたしを 止まらない夜の中でも夢を見つめていたい 寂しい夜を爪で引っ掻いた 耳障りなら耳を塞げ 捕まえて愛を印してよ いくつも競うように並ぶビルさえ まだあなたには届かない どこへゆけば叶うの 願う事さえ意味のないものとゆうなら どうしてこの時間を埋める事が出来るかなぁ 響き渡る声 駆け抜ける靴音 誰かの視線 気にもとめないで |
![]() 帰り道がなくなって
もう諦めた 泪を誤魔化すため 雨に打たれた 一人抱き締めるように 膝をかかえる わからない事がいつも もどかしいの 溜息を漏らし 突然雨が止む 頭の上 赤い傘が広がる どしゃぶりの中 なにも答えない 俯くばかりのあたしに 見えない姿が寄り添う 差し出された手 君は誰? 戸惑うあたしをその手で優しく包む つたう泪は大事な服を汚した 求める度にいつからか無くしてしまった 素直になる心とあなたの笑顔 ねぇ教えてよ 本当の愛を いったい何処へ置いてきたのかな どしゃぶりの中 なにも知らない はずの胸の痛みを君は 見透かすように語りかけて 抱き締めたあたしにそっと… キスを落とした また泪溢れる 顔を上げると雨は止んでて あなたはいなかった 静かな夜の真ん中で 見上げた空はずっと遠くて きっと二度と出会えはしない だけどあたしはずっと忘れない 何もゆう事は出来なかったけど ただ一つだけ伝えたかった 泪こらえながら呟く 「ありがとう」 そこには赤い傘だけ |