岡崎陽

DORI　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　4


零れ落ちた　コーヒーカップ

夕べのおまえ　言葉も無い

走り回る　探す俺の　

冷たい後悔　冷たい後悔

街じゃ　だれも見境も無く　流れてゆく


呼びとめたって　襟を立てられる

あせればそれだけ　嘘もつける

風はいつまでも　笑い続ける　一人の男を


人は誰でも　それなりに生きる

弱音と愚痴に　埋まって生きる

道理じゃお前も　ああお前も一人の女