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![]() 絶え間無く聴こえる筈のその声は
やがて知らぬ場所へと注がれていくなら 引き抜かれたままのその弱き心で 今はただ力無く眺めよう 渇き切った その横顔を 突き刺す痛みなら 何も変わらずに 軋むような声を立て 無意味な虚しさ刻み込む 散り際を鮮やかに 美しく染める為に 振りかざした偽りの中で 生きている 居場所の無い眼差しは 薄暗く 揺れる火が 燃え上がり そして果てるまで 今はただ その時を眺めよう 消えかかったその横顔を 置いてきた安らぎの全て 壊して 止まぬ音に耳を立て 遠退く意識の中で流れる いつかの澄んだ瞳を 醜くする為に 突き刺す痛みなら 何も変わらずに 軋むような声を立て 無意味な虚しさ刻み込む 散り際を鮮やかに 美しく染める為に |
![]() 悲しみが押し寄せるなら何度でも優しさに変えられるから
溢れる気持ちの置き場を手探り探している 流れそうな涙噛みながら道の先ぼんやりと揺れる光を信じた 今はまだ小さな願いでもやがては笑顔の大輪咲かすから しがみつく命に同じ最初 歩みを止めた数だけ力強く 降り注ぎはじめる勇気に もう一度心開こう 星が一つ輝いていた それをいつかの自分と重ね合わす 出口のない暗闇でも 月が隣で照らすだろう 囁やかでも幸せ感じる 心が残っているならば 今はまだ小さな微笑みでも 必ず笑顔の大輪咲かすから 誰の上にもきっと同じ最初 終わりを迎えた数だけ力強く 冷えた心も暖めるから もう一度歩き出そう 吹き抜ける風が囁いていた 当たり前の日常が美しい過去になる 待っている誰かのもとまで しがみつく命に同じ最初 歩みを止めた数だけ力強く 降り注ぎ始める勇気に もう一度心開こう 冷えた心ならもう温もりと共に歩き始めている |
![]() 抑えきれない感情が この場所にはあった
街は変わってしまっても空気はそのままだった 冷たく真新しい風少しばかり曇った空 わざと忘れていたこと わざと思い出してみた 追いかければ追いかけるほど 遠く遠く離れていくもので 伝えようとすればするほど 言葉は無力になる それでも走らなければ それでも叫ばなければと もつれた足で声を出す そして答え無し それは曇った空の下 どこにでもあるような日々がもたらした 一筋の光 祈りや願いを込めて笑顔で手を振る 大きな大きな川にかかる橋を渡りきったら もう戻ることはない そこは旅の終わり 動き出す景色とともに揺れ動く色々な事 吹き込む冷たい風に やりきれないほど悲しくなった そこは行き場のない気持ちを運ぶ列車の中 そして終点へと向かい 後は消えるだけ それは曇った空の下 今にも泣き出しそうな程に ありふれた日常がやがて 特別な意味を持つだろう 過去は光を放ちこの先を照らし出す その時が来るまで今は同じ歩幅で歩きたいから 頷いてくれないか 旅の思い出達よ もっと遠くまで 遥か彼方まで どこまでも届け ありふれた日常がやがて 特別な意味を持つだろう 過去は光を放ちこの先を照らし出す その時が来るまで今は同じ歩幅で歩きたいから 頷いてくれないか 旅の思い出達よ そこは旅の終わり そして旅の終わりに |
![]() 何かに導かれるようにその後を追いかけたそれは丁度夕日が沈む頃で
思い返すは夏の日差し 遠くで聞こえる祭囃子 日が暮れるのと同時に誰かを待っていた 約束もしていないのに何故か出会えるようなそんな気がして そしてそれは儚い一生のお願いだった 精一杯背伸びをしながら汗ばむ手で人ごみを掻き分けて 高鳴る鼓動と共に蜩が鳴き出していく あんなに笑顔だったそんな遠い夏の日 あれからもうどれ位の時が流れたのだろうか季節は変わり無邪気な瞳に誘われた 遠くで聞こえる祭囃子そして一回り大きくなった自分の影に目をおとしてみた 遥か昔に見ていた夢が今こうして又目の前にある あの時と同じ様な風が通り抜けていく 遠くで手を振っている曇り無き笑顔 又もう一度見せておくれ そこにある筈のない月の光が見せた幻よ 蜩が鳴き出す頃又ここで待つのだろう 一つ一つ灯火を消していく祭り提灯たち 少しずつ少しずつ小さくなっていく人々の声 静けさの中取り残された様に二人の言葉だけが響く それは暑すぎた夏 全てが眩しかったから いつまでもこの場所にいて いつまでも帰りたくなかった あんなに近くにいた それは遠い夏の日 高鳴る鼓動と共に蜩が鳴き出していく あんなに笑顔だった そんな遠い夏の日 そんな遠い夏の日 |
![]() 今、眩しすぎる光の中
今、芽吹いた笑顔の花 今、固く繋いだその手で 今、希望に満ちた扉を開けて 終わらない情熱を持ち 変わらない感情の中に刻んで そのままそのまま行けばいい 信じ合える力を許し合える温もりを絶やすことなく注ぎ込み また歩き出す 今、緩やかに流れていく 今、穏やかなとき 今、固く繋いだその手を もう、離すことはないから いつも同じ夢を見ながらいつも同じ歩幅で歩く事 小さな幸せをいくつもいくつも集めて 信じ合える力を許し合える温もりを 絶やすことなく注ぎ込み今歩き出す 終わらない情熱を持ち変わらない感情の中に刻んで そのままそのまま行けばいい 信じ合える力を許し合える温もりを 絶やすことなく注ぎ込みまた歩き出す 優しさに包まれた時が今 動き出す |
![]() やり切れ無い程の悲しみも
やり場の無い痛みも怒りも 行き着く先に迎える苦しみも 感情を全て隠して まかり通る偽りの言葉 不確かなモノばかりで満たされる 投げかける使い捨ての優しさ 掌から何かが零れ出す いつまでも潤うため息のように消えないから しがみついた夜に 答えは無いまま 終わりが始まりそして枯れてしまうまで ただ この身を預けて 密やかに抱く道を照らして 逃げ出したくなるような衝撃も 立ち向かう事にこそ意味を持つ 今だって明日の昨日に 瞬きの数だけの未来を胸に いつだってこの先は自由自在 一歩前に足を出す事で感じる光掴み取れ 掌から何かが溢れ出す どこまでも続くモノなど無いように 長い夜も乗り越えられるから もう少しここで戯れよう 失う事に怯えず手にした喜びを 今迎えに行くから 鮮やかに広がる道を描いて 明日が来るより早くためらいを拭って 今迎えに行くから 目指す場所に届くように 失う事に怯えず手にした喜びを 今迎えに行くから 鮮やかに広がる道を描いて 高らかに手を挙げて 少し誇らしげに呟くだけでいい それが明日への光になる それが明日への光になる |