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氷の微笑

2012/10/08 16:45

10月某日、場所は某ホテルの立食パーティー。着なれない一張羅で決め込むと、心なしか立ち居振る舞いはセレブリティ。

乾杯の挨拶の最中、ふと視界に入ったうまそうな七面鳥の丸焼きに思わず二度見。

「えっ、本物?」

乾杯直後、胸騒ぎと野生の本能をギリギリ抑えつつゆっくりと獲物に向かって歩を進める。気付かれないよう息を殺し、できるかぎり身をかがめ、着実に距離を詰めていく、そう、サバンナのライオンが水際のヌーをしとめるときのように。10m、5m、3m、1m、50cm・・・よーしいい子だ。

ナイフで太ももらへんを切ろうとしたその瞬間に事件は起こった。

 「お客様、こちら飾りでございますのでお手を触れないようにお願いします。」

不意のウィスパーに両膝からくずれおち意識がうすれいく中、辛うじて振り返ったそこに、やけに蝶ネクタイが似合う7:3頭のボーイ、若そうだがよく見ると40代後半のとっちゃん坊やが20cmの至近距離から見せた


・・・・・・氷の微笑。

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