歓喜の楽曲アップから1日後。
やはり気になるのは「どれくらいの人に聴いてもらえているか?」である。
「サイクリング」は作詞作曲歌唱ともにりょう・モアゼル。
一方「ガムの唄」は作詞作曲さち子サーティーンで歌唱のみトミー・モアゼルが担当した。
これこそが原因だ。
「これ私が曲作ったことにしてくれんかなぁ?」という程この曲が好きなのも大きいだろう。
私はこの二曲の再生回数とダウンロード数をひそかに調べた。
二曲とも再生回数はほぼ互角だった。
がしかし。
ダウンロードという行為は、人々の「手元に保存してまで聴きたい」心象、の証である。
10月2日午後0時時点 ダウンロード数
「サイクリング」=47
「ガムの唄」=7
7。
私は会社の昼休憩に食べかけの昼飯を放り出し、すぐさま「ダンサブル尾道中央提供」と称する中年婦人団体(5名)に泣きを入れた。
歌唱は曲の顔面だ。
私はモーレツに気にした。
是非ともこの責任から逃れたかった。
「あんたたちのどんとゃん(※トミー)がこんなことになってるよ!」
なんたるごう慢。お姉ちゃんに言ってやる!系、引くほどの末っ子節で泣きを入れた。
「お~?任せとけ~い」×5
ダンサブル尾道中央提供の動きは早かった。
早くて長かった。
長く千路に乱れた。
「聴けたよー!」
「ダウンロードてどーするん?」
「この曲て終わりあるの?」
「ブラウザがどうのこうの言うわ」
「↓みたいなの押せばいいんやない?」
「保存できた!」
「後半音飛んでるような…」
「真ん中の人誰なん?りょうさん?」
「保存したらスマホのどこにいくの?」
「あ、ヤフーからならいけたわ」
「LISMOで聴けるで」
「後半て繰り返す?」
「終わらない曲かと」
「LISMOて何?」
「さち子だよ。曲ちゃんと普通に終わるよ!」
「可愛いなぁ。」
「生まれたころは就職しとったな」
「曲ちゃんと終わる時と終わらん時あるけどな?」
「ヤフーからってどういうこと?」
「西島秀俊に似てなくないか」
「可愛いなぁ。」
こうして「ガムの唄」は、
一晩にしてダウンロード数113を叩き出す人気急上昇曲となった。
これが2017年10月に起きたダウンロードの乱である。
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