毎年、春になると我が家の庭の隅っこに、一箇所にだけ咲くこの花。
ムスカリというこの花は、特に増える事もなく、小さくて目立たない様に、毎年咲いている。
いつ頃から我が家で咲き出したんだろう?
自分の記憶では、父が亡くなってから気が付いたんだけど、それでも小さく咲いているから、ずっと雑草なんだろうな…、なんて思っていた。
でもこの品種は、球根を植えないと発生しないから、恐らく父が生前に庭で植えたのであろうと、最近気が付いた。
自分が植えた花は覚えているが、よくよく見ると我が家には色んな花が咲いている。
僕が植えていない植物では、フリージア、瑠璃菊、スズラン、サザンカ、ドウダン、ツツジ、モミジ、南天、千両、万両、松、他にも名前の知らない花や植木がたくさんあるのだ。
先日、父が亡くなるまで書き記していた日記を30年ぶりに初めて読んでみた。
そこには、父の実家の持ち山に咲いていた松やツツジ、ツゲなどを山梨から東京へ持ち帰り庭に植えた経緯が書かれていた。
そして幼少期に暮らした故郷を懐かしむ思いが…。
そして日記には、父が死ぬまでにやっておきたかった事も書かれていた。
それは、我が家の家系図を調べてみたいというものだった。
そこで僕は、日記に書かれていた、家系図を保管していると思われるお寺へ電話をしてみる事にした。
そこで分かったのは、お寺では家系図というものは預からないという事だが、過去の葬儀の記録で辿る事が出来るらしい。
今、分かっているのは安政の時代の位牌が本家にあり、それが父から4代前という事。
その位牌の戒名は「上座」と書かれており、とても珍しい戒名らしく、位が高い人に与えられる戒名だという。
今度、その位牌に書かれた享年を辿り、父が果たせなかった我が家のルーツを調べてみるとしよう。
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