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人類の苦悩とは、言語を話す事から始まった…!?

2023/07/10 02:00

僕が子供だった頃は、まだダーウィンの進化論は信じられていた。

我々、人類(ホモサピエンス)は、ドリオピテクスからネアンデルタール人、クロマニョン人へと進化して、現在のホモサピエンスになったと云われていたが、これは誤りであったと、後の研究で解明されました。

実は、これらの原人は同時期に共存していたというのだ。
つまり、サルやゴリラ、チンパンジーや、オラウータンが同時に生息しているのと同じだという事である。

では、なぜ他の原人が絶滅してホモサピエンスだけが残ったのだろうか?

それは、これらの原人たちが互いの種族を存続させる為の戦いに、人類が勝ち残ったからと推測されています。

だが、ここで疑問が生じる。
これら種族の中でも、最も、ひ弱であった、我々ホモサピエンスが、なぜ勝ち残れたのか?

力も跳躍力も無く、体毛も無く、太陽の陽射しにも弱く、子供を出産した時も、もっとも耐久性が無い子供が、ホモサピエンスの子供である。

話は飛躍するが、そもそも人類は他の惑星からやって来た生物だから、こんなに弱いのではないか?という説もある。
だから人類だけ、体毛が濃くなく、太陽の陽射しに弱くて、力もないというのだ。
どうやら元々、ホモサピエンスがいた惑星では、地球よりも太陽光が弱く、重力も少なかったのでは?という事らしい。

そんな、ひ弱な人類が他の原人に勝てたのは、地球上の生き物の中で唯一、言葉を話せたからだと云われている。

そして人類にはもう1つ、他の動物たちにない能力があった。

それは、「嘘」をつく事が出来るという行為だ。

人類は、巧みな「嘘」で、敵である他の原人らを、たばかり、滅ぼす事に成功したのです。

言葉という、コミュニケーションツールを手にした人類は、知識を次の世代へ伝える術を得る事で、瞬く間に地球全土を支配します。
しかし、効率化を重視し、言語を発達させ過ぎた故、人類は大切なものも失いました。

それは、「心の声」です。

言葉などは、所詮、意思の疎通を図る為の代用品でしかありません。
人間の声帯から出す擬音に意味を当てはめ、自分が伝えたい事の、もっとも近い表現を探しながら、我々は言葉を喋っているのです。

だからコミュニケーションにズレが生じます。

「そんなつもりで言ったんじゃないのに…」

よく聞く言葉ですが、政治家の失言や、恋人同士の喧嘩など、言葉で伝えようとしたら誤解されてしまったなんて事がよくあります。

それは先程も書いたように、言葉とは、所詮、自分の意志にもっとも近いとされる、表現を擬音で伝えてるからです。
もし、テレパシーが使えたら、そんなすれ違いも無いのです。

 では、言葉を離せない他の動物たちはどうやって仲間とコミュニケーションを取っているのでしょう?
実は他の動物たちも言葉を話しているのではないか?

答えはNOです。

それは、言語には4つの性質があり、「分離性」「文法」「生産性」「超越性」が揃って初めて言語と云われるからです。

「分離性」とは、「言語が個々の音や単語を持っており、これらが組み合わさることで言語が新しい意味を持つ事を指します。

「文法」とは、それらの音や単語が、どのように並ぶのかを定めたルールです。

「生産性」とは、言語を使って無数の表現を行う能力のことであり。

「超越性」とは、言語を使って、過去・未来・架空の話、つまり「目の前で起きていない出来事」について話す事を指します。

これら4つの性質を、イルカやサル、鳥や昆虫たちが、仲間に伝えているサインの中には、含まれていないからです。

では、動物たちはどうやって、子供たちに危険な外敵の事を教えているのでしょう?

ここで興味深い話があります。

スペインのマルコス・ロドリゲスさんは、7歳から12年間、山の中で狼に育てられ保護されました。

彼は、食べてはいけな毒キノコの事や、何を食べたら身体に良いのか、外敵として何が危険なのか、全て母親代わりの狼が教えてくれたというのです。

どうやって教えて貰ったのかは、説明がされていませんが、何か我々の常識を超えた方法で教わっていたのは確かなようです。

ロドリゲスさんは、こうも言っていました。
狼の世界は、人間社会の様な偏見もいじめもないと。

狼の家族は人間の彼を快く向かい入れてくれたそうです。
狼の子供たちと一緒に愛情を注がれて育てられたのだと言っています。

面白いのは、狼の子供たちの間でも遊びがあって、サッカーみたいな石蹴りの遊びが楽しかったそうです。
そういう遊び方の説明とかも、一体どうやって狼はロドリゲスさんに伝えたのでしょうか?

安直に言えば、テレパシーみたいなものが、実は動物たちの能力にあると考えられます。
ばかばかしいと思うかも知れませんが、まんざら間違いだとも言い切れません。

心の声を伝えられる生き物たちは、互いを騙したり殺し合ったりしません。
一方、言語に特化した人間たちはどうなのでしょう?

同胞同士で詐欺や浮気、戦争をして殺し合っています。

言語を話す様になった瞬間から人間は、意思疎通が微妙にすれ違い、互いを貶めるという不幸が始まった様な気がするのは、僕だけなのでしょうか?

そんな事を、ふと感じて記事にしてみました。

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