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最後の夏

2016/08/31 00:00

長いようで短かった夏が終わろうとしていた。

学生時代、夏休みだけの住み込みのアルバイト。

8月最後の日の夕暮時、僕は君とおしゃべりをしてたら駅に向かうバスに乗りそこなった。

次のバスが来るまで、だいぶ時間が空いてしまった。

 僕たちは2人で出かける事は無かったが、休みの日にはバイト仲間らと、鎌倉へ出たり、花火を見に行ったり、海へ泳ぎに行ったりとした。
そんな話を名残り惜しくて、いろいろしてたんだ。

 バス停に僕が東京へ戻るバスが来た時、僕は心の中で早く君に何か言わなくっちゃ…と焦ったんだけど、結局大事な事は何も云えずにバスに乗り込んだんだ。
ただひとこと「また…」と言い残して…。

 本当はもう2度と会うことが無いのだと2人とも分かっていた。
バスの後部座席から、ただひとり見送りに来てくれた君の顔を最後に見た。
その顔がさみしそうに見えたのは、僕の気のせいだったのだろうか?

 携帯電話の無い時代、東京とこの地では2人の距離は遠すぎたかも知れない。

 お互い、もうずいぶん年を取ってしまったね?
君は元気でやっているのかな?

 夏が終わろうとしている夕暮時の海を見ると、あの時のシーンが今でも思い起こされる。

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