30代くらいの女性が、酒屋の角打ちの素晴らしさを伝えるという事で、いろんな酒屋の紹介をしていた。
その番組を観て思ったんだけど、視聴者が、これが「角打ち」だ!って、思っちゃうのには違和感を覚えるなぁ…。
昔からいるんだよね。
若い女性なのに、オヤジ的趣味が好きな人って。
女性なのに、ホッピーとか、立ち飲み屋とか、ビアガーデンとか好きで、紹介する人。
昔は作家で、今はインフルエンサーがそうだ。
それで、若い世代が、そういうモノに新鮮に感じて、再ブームになる。
でもね。
その人たちが紹介する店って、ちょっとオヤジ的な王道とは違くて、やっぱ女性目線なのよ。
ananとかで紹介する、おしゃれなビアガーデンと一緒。
あれを本来のビアガーデンとは思わないで欲しい。
だから番組を観て、角打ちって、ああいうもんじゃないでしょ?って、違和感を感じた。
番組で紹介された角打ち店は、広い店内でワイワイ飲む酒屋があったけど、あれだと単なるただの安い居酒屋。
顔なじみの常連と話したくて、女性店主の手料理(惣菜)が名物の角打ち店とかもあったけど、あれも着物を着ないスナックのママか、安い小料理屋と、どこが違うのか?
やっぱ女性目線なんだよね~…。
角打ちってのは、つまみなんてのは二の次なの。
つまみは、店内で売ってるさきイカとかの珍味で良いんだよ。
居酒屋じゃないから、知らない人と会話なんかしないし、みんな一人で来て、寡黙に酒を飲むだけ。ただしチビチビじゃなくて、グイグイと!
店内に時間制限の貼り紙なんかもない。
そんなのいちいち言わなくても、本来角打ちで飲む人ってのは、スグに飲みたい!、我慢できない!、飲んでる時間があまり無い!、という人たちが来るんだから…。
つまり、コンビニの前で缶ビール飲んだ方が安上がりだというガイジンさんと、あまり変わらない。
本来の角打ちとは、酒屋の店内に、ひっそりとある小スペースで、静かに飲む場所。
そういった角打ちを紹介して欲しかったなぁ…。
池袋の三兵酒店とか、鎌倉御成門通りの高崎屋本店とか、ああいうのが角打ちなんだよね。
それだけをちょっと言いたかったのでした。
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