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やさしい歌

2011/11/10 20:20


ー子守唄と哀歌をつくること。

それが天性と 思ってきたけど・・

最近 ふと やさしい歌を つくってみたくなった。
乾いた胸の底に 降り注ぐ 
やさしい光のことばたちに向けて。

ずっと メロディに悩んでいて
それは
ある理由からなんだけど

やっと仕上がりました。

「やさしい歌」
かどうかわからない・・・。
ただ やさしい歌を恋うる歌, くらいの意味です。

今夜はその詩だけを 載せたいと思います。

ーきょう 
新しい夜明けを迎えた人がいるから。

ーいま 
固く閉ざした部屋の中で
じっと 鏡を見つめたままの人がいるから。

いつも 
遠く 近く
気にかけていてくれる人がいるから。

そして・・・

明日は満月だから。



         ー やさしい歌 ー

      
      あるのかないのか わからないもの

       ほんとか嘘か わからないこと

     考えてばかりじゃ ときめきは消えてく

           虹のように


        手を伸ばしても 届かない

       つかもうとすれば 逃げるもの

      そんなことばかりじゃ ときの狭間で

            綱渡り

  
    読みかけの本を閉じ ドアを開け 飛び出そう

     駆け足で丘を登り 息をあげ 汗を吹いて

          風をはらみ 丘の上

         たどり着けば 光る海

    追いついて その両手を拡げながら 鳥のように

            つかまえて


        

        キラキラしてて 眩しいもの

         とろけるほどに甘いもの

       もっと 単純で もっと 不器用な

           つないだ手と手


    弾むボール 投げ上げた 空高く ことばのように

     緩やかに 弧を描き 手から手へ 木漏れ日の中

      あのときの光る石 今も胸に あるのなら

      凍えそうな 冬の夜も 暖かな 灯をともす

             やさしい歌

       歌ってよ 冬の夜も 暖かな灯をともす 

 
             やさしい歌


     
               2011.11.11  満月の日に
 

 
   


 




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