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春待ち猫

2013/02/21 21:15




裏のおうちの庭に 最近 猫が居着いている。

心優しいおばあちゃまが

玄関先に お裾分けを 置いているせい。


出入りする際

必ず 姿を見かけるから

ほとんど この庭で 一日を過ごしているのだろう。































この姿態からして 女の子かな。

両足を きちんと揃えて

なかなか お行儀がいい。


眼があっても 逃げないから

きっと どこかで 飼われていて

ここへは 別荘みたいな感覚で

遊びにきているのだろうと 思っていた。


そんな ある日

私の自転車のそばまで 近づいて来たので つい

「今は 何も持ってないの。

 ごめんね」

と 境のフェンスの扉を閉めた。


しばらくたって

また 用足しに降りて来て

フェンスの扉を開けようとすると

ちょうど タイミング良く

植え込みの陰から

かの 猫ちゃんが 顔をのぞかせていた。


顔半分

さも 興味しんしん というか

こちらの 様子を 伺っていたという風に・・・


目が合って 思わず 笑ってしまった。


ーあなただって

 お隣さんに 興味あるわよね。

 お互い様ね。


そこで 私が 憶い出したのは

柿食えば 隣りは 何をする人ぞ・・

という 句 だった。







































なかなかの 美猫ちゃんですね。

笹がよく似合います。


わたしは この一件で

何だか とても 幸せな気分になったけど

はてさて

あちらにとっては どうなんでしょう。


たんなる 好奇心

もしくは 気まぐれだったかもしれないけど

おおいにして

優しさとは そういうものかもしれません。

何の意図も 計算もない。


好きだな っていう気持ちも

何の根拠もないように、ね。


そういえば 

昔 同居していた真っ白な♀猫とは

種を超えて

信頼といってもいい関係にあったな。


それ以来 猫は飼ったことが無いし

和毛を 撫でたことも無かったな。

この マーマレードさんは

春の香りがする。

雪の中から 顔を出す

ふきのとうのような

ネコヤナギのような

春の暖かさを 運んでくれる。



一足早い 春を ありがとう。











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