4、5km走ったあたりから
重大な失策に気がついた。
クッション付きのサドルカバーを外したまま出てきたこと・・・
この頃既に
尾てい骨に鈍い疲労感を 覚え始めていた。
時刻は 午後3時半。
また、4、5km川を下って
そこから家まで JR3駅の距離。
天城越えを 幾つか。
帰りの行程を急ピッチで
シュミレーションしたあげく
はあ〜
ため息が出る。
河口は遥か彼方。
源流はもっと 遠かった・・・
あそこかあそこで コーヒーを飲もう。
それだけが 唯一の願い。
苦笑・・・& 忍耐・・・・
河は迷わない。
迷っているのは こちらだけ。
いつだって 途中の道のりだし
世界は あまりにも広いから。
でも ときどき
迷うのを楽しんでる自分がいる。
不安の中で
出会う風景。
揺れる水面。
とりとめもない空。
見知らぬ生き物。
路傍のあざやかな草花。
風の音。
永遠の今・・・
ちいさな凪のからっぽな時間に
体を疲れさせたら
こころは 遥か かなたにとんでゆく。
この2、3日は 夢うつつに
ここと どこかを何往復か していたような・・・