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街の灯

2012/02/27 14:40
















久しぶり のっぽさん

22Fから見下ろす景色は 君の視線に近いかもしれない。


真下に夜の河が流れているよ。

はんなりした屋形舟が行き過ぎる。

上下線の列車が 弧を描きながらすれ違う橋の上。


色とりどりの星が 降ったような街の灯。

ここからはもう

喧噪も 騒音も聞こえない。


街は静かに 密やかに息づき

穏やかな夜に横たわっている・・・


不思議だな。

さっきまで この光の一粒の真下に居たのに。

きっと

ここで考えてみたかったんだろうな。


あのときの 赤い夕日と

きょう 遠くに聴いた晩鐘の 音。




もう あなたは 旅支度を整えていたんですね。

あなたが 気づかないうちに

あなたの周りの空気は軽く

あなたの胸の内には 風が立ち始めていますね。



どうか 先に行ってください。

私は まだ ここにいたいと 思います。



あなたの好きな一枚の絵は

この先 変わるのではないでしょうか。


私の好きな絵は ご存知のあの絵です。






Henri Rousseau 「眠るジプシー女」














わたしもまた あの夜の先の 夜明けを探したい・・・ 







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