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たとえば こんなお話

2011/11/01 21:10


あの「髪結いの亭主」の
パトリス・ルコント、初めての小説作品がお目見えした。

映画の先入観なしで読むと とてもいいと思う。

あの切なすぎるリアリズムの果てに
この境地・・
つまり 全編、綿飴みたいなおとぎ話でできている。

以前 エスプリの達人・我がButlerさんが 

「男もね 年食ってくると pureなものしか
 見たくなくなってくるんですよ。
 まあ、私は違うけどね・・」

と 言っていた。

バブルを経て、いくつかの最先端の企業をくぐり抜けてきた彼だ。

見てないと思っていたのに
ただ、こっちが見てほしくないと思っていることを
見ない振りをしてくれていたことに
最近 気がついた。

Wildな反面 大人のマナーも持ってる人だ。

そうね。
人は 多分
思うよりずっと 多面体で 
相反するものが 平気で共存してたりする。


この本を読んでね
ちょっとだけ ショートカットもいいな、
と 思った。

でも、今は きっと 似合わない。

しばらく リアリズムはたくさん。

浅い眠りの中で
苦しい夢に起こされるより
雲の中にいるような おとぎ話に包まれていたい。

我が儘かな・・・

 
















「ショートカットの女たち」
 パトリス・ルコント著 桑原隆行訳 春風社




 




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