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今このときを

2012/03/25 19:50


隣に もうあるじのいない家がある。


こじんまりした敷地の中に
小さな池があり 季節の果樹が所狭しと植えられている。

数年前まで 一人住まいのおじいさんが手入れをしていた。

おじいさんが亡くなってから庭は荒れたが 
それでも 樹木は変わらず季節の営みを繰り返している。

柘榴、柚子、椿、
そして 今 白梅が咲いている。

変わらぬ自然の営みと恵みは
私たちに 安らぎと力を与えてくれるけれど

哀しいのは
そこに 誰も住まなくなった家があること・・・

悲しいのは
こころがからっぽになったからだがあること・・・

でも きっと 自然は
からっぽを好きじゃない。

空いた場所には
何かが 入り込んで来るし

冷たいところには
あたたかいものが染み込んで来る。



あなたが わたしの天使・・

嘘の付けない 暖かい天使なんです。


遠くにいても
話す事ができなくても

あなたが そこに 生きてあることが
わたしの 勇気なんです。


去年の春

桜を観ることができなくなったわたしに
あなたは 千年の山桜をみせてくれたでしょう。


今年は
わたしは 目を背けずに 
生きとし生ける桜のすべてを 見届けたいんです。

きょう このときを
一緒に 祝いたいんです。

今 生きてあることの 奇跡を 一緒に祝いたいんです。

あなたと

出会ったすべての 人たちと 一緒に。














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