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風の街・緑の丘

2013/04/23 18:05



大きなイベントが終わって

早10日が経った。


凝縮した二日間。

初夏といってもいいほどの陽気と好天の中

ずっと 強い風が吹いていた。



風の街。

あの緑の丘の洋館の中で

私たちは 笑い合って

確かめ合って

また 知り合ったね。



ずっと 開けたままの ガラス戸から入って来る

風がめくる 本の1ページ 1ページを

時間が作り上げた 隠された絵ものがたりを

私たちは ゆっくりと 眺めたね。


















































































途切れることのない

語らいと笑い声の中

あまりに 新緑と花吹雪が美しいので

ふと 外へ出てみた。









館の前のベンチに腰を下ろすと

2,3才くらいの男の子が 紙ヒコーキを

手に走りよって来た。

若い 父親らしい人が作ったのであろう

とってもよく飛びそうな 紙ヒコーキ。


一生懸命に投げ上げる紙ヒコーキ。

その幼い手では 到底

飛ばせない紙ヒコーキ。


見かねて 手を出す父に

「だめ、なの!」


どうあっても 自分で 飛ばしたいんだよね。

シャープな先端が

たとえ へし折れて よれよれになったとしても

助けてなど 貰いたくないんだよね。




あしたには

君は 紙ヒコーキを飛ばせなかったことを

忘れてしまうかもしれないけど


もしかしたら

20年後くらいに 飛行機の整備士になってるかもしれないし

気象予報士になってるかもしれないね。


もし

そうじゃなかったとしても

大丈夫だよ。



何十年も生きて来て

未だに 紙ヒコーキを 折り目だらけにしたり

口笛を ちゃんと 吹けなくっても

そういうことが大好きで

何とか やっている人もいるからね。



やさしさに包まれると

ふと 胸がつまったりするから

ちょっとだけ 遠のいてみたりするけど



強い風に吹かれて

少し 離れて見てみると



友よ。 

あなたと出合い

同じ時間を紡いでいることを

本当に 幸せだと思うよ。


そんなことを

風の街・緑の丘の上で

感じたんだよ。








 












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