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夏の影法師

2011/09/24 15:40


かくれんぼをしたまんま 日が暮れて

みんなは お家に帰る


鬼の少女は

大きな楡の木陰に 取り残される。


遠い記憶が蘇って 

今 重なる。


誰が 悪いわけじゃ ないのかもしれないけれど

少しばかり 我が儘で 甘えん坊の少年が

大きくなって その少女に出会ったのだとしたら

今度は 

夕日が沈む前に

そっと 手を引いて

お家の前まで つれて帰ってあげてほしい。


その夏の日に

迷ったままの少女をどうか 助けて。


その夏の 時計は止まったまま。

逃げれば 逃げる程

終わらない夏は 追いかけてくる。



立ち止まって受けいれて。

今なら きっと そういう強さもお持ちでしょう。



友人として 今はこれしか言えません。



















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