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復活する「赤い竜」組曲

2014/09/01 12:25

 9月28日、10月26日の両ライブで2007年に作った「赤い竜組曲」を復活させると、このブログでも書かせていただいています。

 私たちはドラマーを失ったユニットであるため、ライブで演奏するためにはリズムトラックのオケを作らなければならず、先週はその「赤い竜組曲」4曲のオケ(ドラムマシンとギターシンセサイザーのパートを録音したもの。)を作っていました。

 その「赤い竜組曲」を制作してCD化した2007年当時は、今のバンドコンセプトとは全く違い、シンセサイザーの利用などなく、ギターもベースも極端にシンプルでチープなダンエレクトロ社製を使い、Modern Retroをイメージにして活動していましたから、かなり現在のイメージとは異なった「ギターバンド的ストレートなバンド」でした。

 さて、2007年の赤い竜組曲を復活させる上で気にしなければならない点は、現在の組曲「人形大戦」との音の差による違和感をなるべく克服したい…という点です。

 現在の組曲では、もともとドラマーが居ない状況の中でのバンド活動という事となっているので、ドラムマシンとギターシンセサイザーを録音したものをオケとし、録音されたドラムとキーボードに合わせてボーカル・ギター・ベースをプレイする…、そんな方法を用いています。

 基本的にライブの臨場感が損なわれるオケ使用のライブであることの欠点を逆に魅力追加のため、ギターシンセサイザーでキーボードがわりのプレイを予め録音しておく…、ここが以前とは全く違うところで、仮にドラムが全く同じアレンジであっても、もともとシンプルなギターバンドコンセプトで作られていた曲にシンセサイザーを追加するので、そのままやってしまったらかなりの違和感のあるアレンジになってしまうわけです。

 少なくとも、以前やっていたイメージと現在の透明感のあるボヤ〜っとした童話的イメージの中間くらいまではもっていきたい…。

 4曲全体のイメージを再構築する上で、数日前に行った山中湖のサンタクロースミュージアムはとてもヒントになりました。

 ぼくが最近思っていること…。
 その昔、ヨーロッパに憧れた日本人たちが日本の素材を使って勝手な和洋折衷を作り上げた何ともいえない日本にしかない世界…。
ヨーロッパでも日本でもない、日本にだけあるヨーロッパ的日本の文化のような世界の魅力…。
 所謂、袴に靴履いたような世界観ですかね…。

 しかも、その元がヨーロッパ人も忘れた昔のヨーロッパだったり、日本的そのものなものをできる限り西洋的に考えてみたり…それは楽しいアレンジだなと感じます。

 欧米であっても、サンタクロースのイメージを世界中に広めたのはコカコーラのポスターだと言われていますし、本物のサンタクロースであったセントニコラウスさんなんて、クリスチャンでない限り知りもしないでしょうし、そのニコラウスさんとフィンランドの妖怪(妖精)伝説みたいなのがゴチャ混ぜになったのがコカコーラのイメージしたサンタクロースだと思うし、いつの間にか「世の小さき者に…」の歳末助け合いを指すクリスマスプレゼントが、アメリカのデパートの戦略で「小さき者=子ども」になって「こどもにプレゼントをあげる日」となったクリスマス。
 かつてクリスマスの主役はイエスキリストであって、その誕生を祝ってその時期にふさわしい行いをする・・・という本物のサンタクロースの行為は次第に忘れられ、サンタクロースという残像が勝手にいろいろな国やいろいろな商売上の理由等で様々な事のプレゼンテーターとしての象徴になっていったのかな・・・と思います。

 本物のサンタクロースが忘れられていくことは悲しいけれど、でも中身が完全に失われたわけではないし、年末には第九が演奏され、歳末助け合いも各地で行われているのでクリスマスの意義が失われたわけではないと思います。

 童話的な新作の組曲を日本人として海外の影響下であるロックという音楽で産んでいこうとする我々にとって、現在商売とは関係ないけれども、そういったサンタクロースや赤い竜やピーターパンや星の王子さまは近しい存在だと思っています。

 そんなわけで、2007年組曲の荒々しくも自然でシンプルなロックサウンドに対し、今回ギターシンセサイザーで加味しようと考えたイメージは、人形大戦組曲同様に「オルゴール的なイメージを自分なりに加味する」という方向にしました。
 また、中心的な部分の一部に日本的な裏メロを置く。。。ということもしてみました。

 そんな具合で9月28日、10月26日の両ライブで復活する2007年・赤い竜組曲の話題でした。

<2007年赤い竜組曲>
1.空飛ぶ自転車
2.Wrap it !
3.赤い竜
4.Dream

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