4月30日(土)夜に配信予定の第20回が「お気楽ラジオ」の最終回となります。
なぜ?といわれれば、オリジナル曲を全曲演奏してしまったためのネタ切れと、お聞きいただける方が少なかった・・・ということだったのですが、普段は録音の試聴を含めて20人くらいしかお聴きいただけないのが通常なのになんと最後の最後に来て、22日の放送から3日後の今日で140人の試聴と、異常な盛り上がりを見せていると・・・、なんとも皮肉な結果でございます(笑)。
でも、お聴きいただけるのは嬉しいので、過去の放送もお聴きいただけたりしたら嬉しいなと思います。
過去の放送は↓のページでご覧ください。
http://twitcasting.tv/masakazuakutsu/show
さて、で、なんでレトロなギターの写真が?
とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか? あ、いや、そんなことはどうでもいいですかね~。
でも、4月30日(土)夜に配信予定の第20回「お気楽ラジオ」最終回のご案内という意味も兼ねてこのギターの写真をアップしました。
このバンドに当時中学生だった美妃がボーカルとして参加したのは2005年でした。
それまでのバンドのコンセプトとは大きく音楽性も変化させてややレトロな歌謡ロック風、まだ歌など歌ったこともない少女に歌わせるということで、そりゃもう音程はヘロヘロだしリズムはとれないし、まるでクレヨンしんちゃんみたいに抑揚のない棒歌いだし、声に圧があるわけではないので、どうやってバンドの音から音量・音圧を削いで力のないボーカルを聴けるようにするかを考えながら、少しづつでもボーカル技量がアップしていけるように音程域を少しづつ広げて曲作りしたり、リズムを意識して歌えるようなメロディーラインを考えたり、工夫の毎日でした。
そして楽器的な工夫が、ヤマハのコンパクトなスタンディングドラムのカクテルドラムをさらに短く胴を切ってさらに小さな音にしたドラム、そしてこのアメリカの元祖通販安物ギター1959年モデルのDanelectroのギターとベースを組み合わせることにしました。
このギターの特徴は低域や高域が無く、中域から中高域までの音しかしないパラパラした音なので、レトロで民族楽器的な響きの面白さに加え、極端に迫力のないジャキジャキなサウンドが、歌いはじめたばかりの娘のボーカルをかき消すことなく、かつ、適度に暴れて良い感じを出せると感じました。
それにともなってバンドコンセプトも「モダンレトロ」にし(まぁ、当時乗っていたクルマがROVER75だったということもあったのですが…)、活動を開始したのでした。
「お気楽ラジオ」の最終回では、美妃にとって一番最初に歌った曲を、その当時と同じ楽器のバックで演奏し、振出しに戻る・・・ではないけれど、最初と最後は同じという無限ループ?で終わろうという計画です。
このダンエレクトロのギターは、ボディーは建材用のペラペラな合板のフルアコボディー、ボディーサイドは塗装すらなくてガムテープのようなテープが貼ってあるだけ。
ピックアップのカバーはリップスティックと言われるだけあって、1950年代の口紅のケースの再利用という具合で、徹底的にコストをかけずに作られたギターなんですが・・・。
そんなギターではあっても、クリーム時代初期のクラプトン、若き日のジミヘン、スモールフェイセズ時代のスティーブマリオット、ザ・フー、そして今もオープンチューニング時のメイン楽器として使い続けるジミペイジ、最近ではマークノップラーも使っているギターです。
いやぁ、この楽器を若い頃に使っていた人のことをスーパーギタリストと言う・・・とまで言ってしまっても良い顔ぶれですよね。
そして、このギターはジャズ等ではあまり使われなかったので、1950年代末~1960年代におけるロックンロールに使われた正真正銘ロックのギターだったわけですね。
まさにチープだったからこそ、ロックンローラーを夢見る貧乏な少年たちの手に届きやすいギターだったということでしょうし、シアーズの通販ギターということでド田舎の子どもでも手に入るシロモノだったのでしょう。
実は現代販売されているダンエレクトロは、こんなにボロではなくてキチッとした普通の楽器になっています。価格もやや割高かな~と思えますが、普通にマトモな楽器として使えるものです。
けれど、クルマで1959年に発売開始した前輪駆動・4輪独立懸架・タイヤハウスの飛び出しのない箱型形状である近代車の元祖となったオースティン~ローバーのクラシックカーのまま製造され続けた旧ミニと、モデルチェンジしてデザインイメージだけを残した普通のクルマになった今のBMWミニとの違い同様に、今のダンエレクトロは「ダンエレクトロの形状イメージを残した現代の普通のギター」なのに対し、ちょっと前まで売られていたレトロレプリカモデルは「おもちゃと骨董品の中間に位置したような粗末でありながらもそれを楽しめるレトロモデル」だったと思います。
いやぁ、フレットが浮いてしまってビビッたり、音が途切れたり凄い状況になってますし、状態はとても良いとはいえないギターなんです。
たぶん村上のベースも同じような状況かなと思います。
けれど、最後のラジオ配信で演奏する曲であれば、たぶん問題なくやれると思います。
4月30日(土)夜、たぶん、20時30分か21時頃になると思いますが、お暇でしたら最後の放送をお聞きいただければと思います。
http://twitcasting.tv/masakazuakutsu
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