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9/23(日)渋谷マホガニーで演奏する曲を決めました。

2018/08/27 00:00

 9/23のマホガニーでのライブは、なんと対バンの佐原くんのユニットも娘さんがボーカルで、親子ユニット同士の対バンとなります。
 さすがにそういう状況は初めてだなぁ~。楽しみです。

 実はFaceBookページで「マーリンと赤い竜はユニコーンを救う」組曲(6曲)以外に当日演奏する曲のアンケート型リクエストをしていたのですが、回答してくれたのはウチの末娘だけでした・・・(笑)。

 しかし、たった1票でもアンケート結果ですから、要望に応えて「組曲以外は他の組曲を演奏せず、単発の曲で構成する。」という方向で決定しました。

1. 風の吹く森 (2006)
2. 「マーリンと赤い竜はユニコーンを救う」組曲 (2008)
  (1)おじいちゃんの夢
  (2)手紙
  (3)闇の矢
  (4)空飛ぶユニコーン
  (5)ペガサスのささやき
  (6)伝説
3. 吟遊詩人 (1997)
4. Peter's shadow (2005)
5. Goodbye Memphis (1987)
6. Waiting for you (2006)
7. Requiem (1989)
8. Love (2005)

 という選曲で、不肖私が2曲歌わせていただきますが、全曲完全オリジナルでございます。
 曲名の横に制作年も()書きで入れさせていただきましたが、1987年~2008年までの曲ということで、今回はやや古め(31年前から10年前まで)の曲でラインナップしました。

 その後、いくつかの単曲や組曲を作りましたが、このユニットとしてはボツとし、2013年「人形大戦」・2016年「続・人形大戦」組曲を主とし、その後に2007年「空飛ぶ自転車と赤い竜」組曲・2008年「マーリンと赤い竜はユニコーンを救う」組曲を復活させました。

 思い出話になりますが、「5. Goodbye Memphis (1987)」は、このユニットが4人組の"Wonder Boys"だった一番最初のオリジナルで、ぼくは歌詞が書けず、それ以前に一緒にバンドをやっていたボーカルの宮崎謙実に歌詞を書いてもらった曲で、その宮崎謙実と一緒にやっていたKenmi-MissTonesのイメージをかなり含んでいたアメリカンな曲でした。
 Kenmi-MissTonesが解散した後も、同じような音楽のバンドをやりたいと未練タラタラでぼくは考えていたのだなぁ~と思う31年前・・・(笑)。

 「7. Requiem (1989)」はそのWonder Boysの一度目の解散後、自分ひとりで多重録音して作った曲でした。
 県職労の方から「共産党の平和集会?で流せるような反戦歌を作ってほしい。」と言われて作った曲だったのですが、ぼくの頭の中にはタイガースの「廃墟の鳩」が鳴ってしまい、おまけに反戦歌というよりもゴスペルになってしまい、結局採用されずボツとなった曲です。
 あぁ、よくゴスペルっていうとソウルミュージックだと勘違いしている方がおられますが、ここで言っているゴスペルはそうではなくて本来の「讃美歌」という意味でのゴスペルですね。
 ぼくは幼稚園がカトリックだったので、比較的キリスト教社会に同化できる志向です。1989年当時は「反戦」とかまったくリアルでない時代でしたが、今、世界の国々の緊張感が高まっている時代、とくに平和を口にしなくてはならないと思い、中心的な楽曲としてやっています。ボツにされた曲なのに(笑)。

 1990~1993年まで、ぼくが30~33歳だったころ、ぼくは音楽を完全にやめていて、1993年にもう一度ギターを弾きはじめた際には、本当に全く弾けなくなった状態からのリハビリで、指を血だらけにして練習しました。
 以前のようには弾けなくなってしまったし、コード進行についていったり、即効性が必要な状況での対応など、明らかに技術的に劣ってしまいましたが、「コピーはしないし、頭に浮かんだストーリーの具体化をするために楽器をプレイする」と決めてからは、音楽的な視点で音楽をやるのでなく、絵画や本などのイメージでギターをプレイするようになり、なにか、ジャンルやスタイルに縛られていた音楽的な自分から解放され、自由に音楽を表現することが出来るようになりました。

 バンドWonder Boys再結成後の1987年頃から2002年くらいまで、ぼくはロックやソウルやポップスを全く聴かず、民族音楽に傾倒していました。
 イランのケルマンシャー地区に住むクルド人のタンブールを中心とした過激にロックっぽい音楽、キルギスのコムズという弦楽器を中心とした牧歌的な音楽、西アフリカの元祖ハープなコラの麻薬的なリフレインの魅力、ギリシャのブズーキの悲しげな響き、西アジア~エジプトの打楽器ダルブッカの強烈なビートとベリーダンス等々・・・けっこう夢中になってしまいました。
 実際に小さなおみやげ物のコラを買って、マリ共和国のイスラム教徒演奏家がキリスト教会に雇われてミサ曲を演奏しているという面白い演奏のリフレインに感化されて、適当に真似て考えたフレーズをギターに置き換えたのか「3. 吟遊詩人 (1997)」でした。

 「4. Peter's shadow (2005)」は、女性ボーカリストを募集していてもなかなか決まらなく、決まってもすぐに辞めてしまう状況が続いた中、仕方なしに自分で歌った曲でしたから、もう暗いのなんのったらありゃしません(笑)。
 その後に「なんとなくやる事もなくボケーッとしていた我娘に歌わせる」という企画を妻が思いつき、当時中学3年だった美妃がバンドに加入し、2005年から歌いはじめるわけです。

 最初の頃の美妃の歌は、腹を抱えて笑っちゃうくらい下手でした。音程は当たり前にハズレっぱなし、歌う位置はズレるわ、鼻声でまるでクレヨンしんちゃんだし・・・(笑)。
 自分の事よりも、さすがに自分の可愛い娘なのでそれなりに指導して来ましたが、成長はそれほどはやい方ではなかったものの、3年後の2008年くらいから急激に伸びましたね。
 高校のコーラス部に入り、オペラをやっている先生にお話いただいたのも良い影響だったのかと思います。

 最初に美妃が歌詞の原案を考えて出来たのが「1. 風の吹く森 (2006)」でした。
 まだまだ歌はしんちゃんでしたが(笑)、少し感情が言葉に乗って来て、あぁこれは歌だな・・・というイメージがハッキリ出て来た曲でした。少しだけこれで美妃は自信がついたのだと思います。

 そして、2008年は特にバンドのメンバーが全員脱退し、ぼくと美妃だけになってしまった事もあって逆に頑張れたのかもしれません。
 そんな苦しい中で生んだのが「2. 「マーリンと赤い竜はユニコーンを救う」組曲 (2008)」でした。
 この時は、正直ぼくはもうダメだ・・・バンド活動は諦めようと思っていました。
 けれど、NET上ではありますがかなり強い励ましもいただき、また、子どもの手前、活動を投げ出してしまうというような無責任な姿をみせるわけにはいきません・・・。
 ぼくはドラム・ベース・キーボードなど、すべての楽器を実際にひとりでプレイして頑張りました。はっきり言ってドラムの練習に明け暮れて、ギターなんてまともに弾いてる暇はありませんでしたが、それでも頑張りました。だからこの時期、美妃が急激に伸びることが出来たのだろうと思います。

 そういう意味では、一番自分にとって思い出深い組曲なのかもしれません。
 そんな組曲を中心としたライブも、9月23日(日)渋谷マホガニーのライブで1クール終了です。しばらくはやりません。なので、聴きに、見にいらしていただけたら有り難いなぁと思います。ぜひ、どうかよろしくお願いします。

 あとのエピソードはおまけになりますが、「6. Waiting for you (2006)」は、本当は美妃のために作った曲ではなく、その前に一瞬居たボーカルの女性用に作っていた曲で、実はスティービーニックス風を狙った曲でした(笑)。
 中サビまで出来ていた曲でしたが、美妃にあわせてサビを考え、Aメロ・中サビのメロディーや表現の仕方も全く正反対といえるくらい変えて出来た曲でした。
 「8. Love (2005)」はぼくにとって「クリスマスと木馬座」が裏テーマとなっています。そして、ぼくにとっては中学~高校生時代の美妃のイメージを具体化したつもりの曲でした。いや、親バカなんですね~と言われればそのとおりですとお答えします(笑)。

 と、以上が曲のエピソード等、紹介でした。


 うむ。1曲目と8曲目は絶対にストラトキャスターが合う曲、3~4曲目はテレキャスターかな・・・、6~8曲目はGibson系ギターの方が合っている曲、2の組曲はもう売却してしまったG&Lのギターかフェンダージャパンの花柄のテレキャスターが良かった・・・なんて思いますが、いくつもライブにギターを持ち込む根性はありません。

 さて、使うギターですが・・・、当初はESPのテレキャスターを使うつもりで予定していました・・・。しかし、演奏曲が決定して1順やってみたところ、どうもしっくり来ないので、テレキャスターは諦め、"Gibson SG Faded 2017"を使うことにします。

 今、困った時に一番何でもこなしてくれるギターがぼくにとっては"Gibson SG Faded 2017"になっています。

 「フェンダーのように立ち上がりの良い音が必要」「ギブソンのように低ノイズで歪みが欲しい」なんていう相反する要望に応えてくれる唯一のギターですが、「GibsonのクセにFenderみたいな感触の発音タイミング」「Gibsonなのにツーンとした硬い音」「ボリュームが落ちの良いコントロールしやすく高域が残ってバッキングに適している」という、Gibsonにしては妙にFenderに近い特性なところがぼくには「困った時に一番何でもこなしてくれる」理由です。

 この理由は、通常のGibsonギターが柔らかなマホガニー材で作られているネックなのに対し、この"Gibson SG Faded 2017"はFenderのギター同様に硬いメイプル材で作られているため、音の伝達スピードが速くて硬い音になっているためです。

 生粋のGibsonギターフリークからすると「こんなものは邪道だ」というものになってしまうかもしれませんし、事実、最廉価版の"Fadedシリーズ"なので「一番安っぽい仕様」であることは確かなモデルですが、ぼく個人としてはその中途半端さが最大の魅力であり、極端に幅広い守備範囲が使いやすさを演出してくれます。

 でもなぁ。。。本当はミディアムスケールのテレキャスターが欲しいんですよね~。どこか、左利き用で作らないかなぁ。。。
 具体的に言うと・・・
 ボディが通常のテレキャスターより薄くて軽い、ローズ(硬いメキシコ製)指板の、ボディーは2ピースのライトウエイトアッシュ、色は薄いウォーン塗装でできれば木目の透ける緑か茶色っぽい色、22フレットでミディアムスケール・・・。

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