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TAG:ボリューム配線変更

「Vanzandt Bronsonの配線変更完了と、335モデルの修理依頼」

2021/09/23 21:00

 "Vanzandt Bronson"のボリュームコントローラー部分を改変しました。

 ぼくの"Vanzandt Bronson"はカタログモデルではなく、様々な部分がぼくの好みにカスタマイズされたセミオーダーモデルなのですが、Gibson系ギターでやっているセッティング(リアは歪む音で弾くためにボリューム100%、フロントは同じ音色セッティングでクリアな音をピックアップセレクターで選べるように40~50%のボリュームにセット)を使えるようにするため、リア単独ボリュームとフロント単独ボリュームにしていました。

 しかし、このセッティングだと両方のピックアップのミックストーンが使いづらくなってしまったため、ちょっと失敗したなぁと感じていました。

 そこで264ギターズ佐藤さんに、フロントは今までどおり単独ボリューム、それ以外はフェンダー系らしくマスターボリュームに配線を変更してもらいました。
 これで、瞬時に歪みとクリアをピックアップセレクターで切り替える今までの使い方も、普通のフェンダー系らしい1マスターボリュームの使い方もできることになりました。

 やる曲に応じて予めどっちの使い方をするかを決めておき、より楽にプレイできるし、ホームポジションをセンターのミックスにしておく事でノイズも低減できます。

 やや、なぜかマスターボリュームでフロントピックアップのボリュームを下げた時にはくっきりした音で、フロントピックアップ単独ボリュームでボリュームを下げた時は音がややこもる…という状況はあるものの、その辺も上手く使いわけたいなと思います。

 とにかく、センターポジションをホームポジションとして使いやすくなったのは、ノイズゲート系エフェクターが嫌いなぼくにとってのノイズ対策としても、音色の幅としても良い効果が得られます。

 そんなわけで、特に大きく音が変わったわけではありませんが、こんな感じに変わりましたというムービーを軽く作ってみました。
興味ある方は見てやってくださいませ。

 さて、それとは全く別件の話題ですが、ぼくが42~40年前(年齢が20歳前後の頃)に購入し、35年くらい前に売却したはずのギターがボロボロになって右用に改造されて手元に戻って来ていまして、再生を試みたいと考え、264ギターズ佐藤さんにお願いしました。

 このギターは20歳になる直前だったかと思いますが、渋谷のPACOで4万円くらいで売られていた、キャンベル製の訳あり特価の右用ES-335モデルでした。
 訳あり…だったのは、ボディーがトップもバックもカチカチに硬いバーチ材だったため、塗料がはじかれて色が乗らず、チェリーっぽい色になるはずが焼けたピンク色みたいな塗装失敗をしたモデルだそうで、半額くらいになっていたモデルでした。
 キャンベルはたしか、ベスタグラハム(今のVG)ブランドを作る寺田楽器が、ベスタグラハムが20万円代の高級ギターなのに対し、10万円未満のモデルをラインナップしたブランドだと記憶していますが、ベスタグラハム同様にとても綺麗な仕上がりのES-335コピーモデルでした。

 マホガニーでなく硬いバーチのボディーと、当時のGibson系ギターのネックはメイプルとマホガニーのサンドイッチ材だったので、エアー感はしっかりある音なのに硬い良い音だなあと思っていました。
 ピックアップはPAFなのですが、製造はGotoで、何故かペグはGotoではなくてクルーソンがついています(笑)。

 このGotoのPAF、硬いバーチボディーとの相性が良く、スッキリしているのに高域がガリッと歪む良い音でした。

 PACOで「左用は作ってないですよね?」と聞いたら、「これは特価品だから…、作るとまるで高額になっちゃうよ。これが気に入っているなら、コントローラーを逆側に載せ替えてブリッジも逆向きに付け直して左利き用に改造してあげるよ。これ以上まけられない代わりに工賃はサービスしてやるよ。」と言われて即購入したギターでした。
 1979~1980年当時のセミアコES-335タイプの流行りは、ネックのジョイントが深くてネックの角度が思いっきりついているタイプでポジションマークは大きな四角いデラックスなものが多かったのですが、このギターは真逆な仕様で、ネックのジョイントは浅くてネックのジョイント部に高さがあり、ネックのジョイントもあまり角度がついておらず、ポジションマークはドットでしたので、なんとなく当時の感覚からしてもオールド風で古臭い感じのギターでした。

 そんなわけで当時はブルース専用ギターにしたくて、テールピースをフランコにしてみたり、いろいろいじりましたが、ぼくの生涯の中で一番練習して短期間に弾きたおしたギターでした。
 売却した時、すでに結構フレットも減っていましたが、40年経って手元に戻って来たギターを見ると…、電気系は全部ダメだけど、それ以外は左用に直せばまだ使える感じがしました。

 いやぁ、重めな335の中でも、また輪をかけて重いギターだし、フレットも減っているので、実際使うかどうかはわかりませんが、何というか、このギターでたくさん練習したなぁ~…その後は練習サボって弾かなかったから上達止まったなぁとか…、なんか人生の余韻に浸りたいための再生かもしれませんが(笑)、使用可能になるのが楽しみです。

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