気になっていたTECH21社の小型マルチエフェクター「FlyRig5」が横浜のイシバシ楽器にあったので、弾いてみました。
電池対応でないこと、ボリュームペダルがないこと、DC9Vではなくて12Vである点は残念ですが、どうもうわさによると、9Vアダプタでも稼働してしまうらしいので、ちょっと期待できるかもです。
音色的にも簡単に好みの音が素早くセット出来、かなり良いと思いました。
大雑把に言ってこのマルチは3つのセクションで5つのペダルコントロール出来るようになっていました。
一番左側がディレイになっており、オンオフとタップテンポがフットコントロール出来ます。
基本的には同社のディレイペダルと同じ音色でテープエコーに近いエフェクト効果が得られます。
しかし、同社の単体ディレイペダル「Boost DLA」よりも、オフ時の高音落ちしないような気がします。
テープディレイ風なので、テープの回転ムラによって生じるコーラス効果もコントロールすることが出来ますので、あらかじめセットすればコーラスに近い揺れを含んだディレイ効果も出すことが出来ます。
真ん中のセクションはフェンダータイプのクリーンなアンプシュミレーターにアーキュトロニクス風スプリングリバーブ音色のデジタルリバーブが内蔵されています。
どんなアンプでも、ミキサー直でも、違和感のないアンプ音色にしてしまいますし、トーンコントロールはトレブル・ミドル・ベースと3バンドで細かい音作りが可能です。
右側はドライプとブーストになっていて、ドライブ部分はマーシャルのプレキシをややホットにしたような音色を狙ったオーバードライブです。
ブーストはさらにそのドライブ音色にゲインブーストを行って強い歪みを作り、現代的な歪みまでを表現します。
なかなか音的には魅力のあるマルチエフェクターでした。
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