BLOG

 

TAG:edition

ベース村上のクルマが替わった!

2014/12/22 00:00

 ぼくは7年ローンでの購入だし、55歳という年齢(あと4年半で定年退職)を考えると、現在乗っている"BMW 320i Excelence Edition"が最後のクルマになるかと思いますが、村上は自営業なので定年退職もないので、ガンガン車を買い換えられます・・・なんちゃって(笑)。

 そんなわけで、村上がフィアット500Cから乗り換えたクルマは"BMW 120iカブリオレ"です。

 昨日納車で、その足でうちに見せに来たので乗って遊んでしまいました。

 うーん、やっぱりフルオープンは気持ちいいですね〜。しかも、窓の角度とか良く出来ていて寒くない(ヒーターの風が回り込んで暖かい)。
 顔だけ涼しくて身体は冷えないので、ぼくみたいに運転していてすぐ眠くなるような人にはバッチリかもしれません(笑)。当然、居眠りの多い村上にも(笑)。

 年式が微妙なので、2010年5月製造以後のクルマならば170馬力で今のぼくのクルマとまったく同じエンジンだけど、ちょっと音が以前の120iと同じような気がするので156馬力の方かもしれません。たぶん、ぼくが以前乗っていたハッチバックの120iと同じエンジンかな…と思います。

 さすがにカブリオレは車重が重く(ぼくの320iの方が一回り大きいセダン車でありながら1460kgなのに対して、村上の120iカブリオレは1560kgと100kgも重い)、走りは普通のBMW車よりもステーションワゴンタイプの走りに近いかもしれません。やや後ろが重く感じるためです。
 たぶん、幌の格納用のモーターとか、ボディのねじれ剛性強化のための補強材で重くなるのでしょうね。

 カブリオレだからボディの剛性が悪い…とは、このクルマの場合には感じませんでした。
 正直、フィアット500Cにおいては、残念ながらタイヤサイズに対する無理とか、キャンバストップによるボディ剛性の低さはやや感じてしまった部分はありますが、さすがBMWですね〜。

 また、車重の重さについても、伸びやかな走りは変わりませんので、特にノロい・・・という感じはなく、最初はゆったりと、あとはエンドレスに伸び上って行くいわゆるBMWの特徴的な「駆けぬける歓び」の楽しみは同じでした。
 しいていうならば、他のBMWよりはやや遅い…というだけかなと思いますが、他にはない軽快なオープンエアーの楽しみを供給してくれるので、劣るどころか余りある魅力的なクルマだと思いました。

 ぼくは落ち着いたセダン車、村上は楽しいカブリオレという違いはありますが、ノンターボの2000ccエンジンを積むブラックサファイヤ色のBMWのコンビになりました。

 思えばこのユニット、1987年の結成の時から話題はクルマの一致でした。

 1987年、それ以前にやっていたバンドを辞めたぼくと村上がお互いにバンドを辞めたことを知り、偶然にも二人とも電話でもうすぐクルマが納車される一致を喜び合いました。
 で、お互いに車種を聞いてみるとなんと同じクルマ(Austin Rover mini)でした。村上が黒の並行輸入車、ぼくが赤の正規輸入車でした。

 ぼくはそれから6年ミニに乗りましたが、3人目のこどもが生まれて5人家族となり、ミニバンと7人乗りワゴンを乗り継ぎましたが、ミニのような楽しさを与えてくれるクルマには出会えませんでした。
 買ってからあまり経っていないフォードのミニバン"イクシオン"のラジエターを父親が破損させてしまい、廃車となった時、とにかく安いクルマを・・・と中古車専売店を覗き回った時、運命的な出会いがありました。

 100万円以下の中古輸入車、しかも英国はminiのROVER社のROVER400でした。
 クルマとしては英国ホンダが作った英国シビック(ドマーニ)のエンジン・シャーシにROVERのボディや内装を装着したものなのですが、ぼくはそのクルマがとても気に入ってしまいました。
 ROVERのクルマには、日本車には無い、日本人がその昔に自動車製造を教えられた英国に憧れる気持ちを満足させる佇まいがありました。
 それって、ぼくにとっては音楽も同じような理由で邦楽よりも洋楽…というように聴いているような気がします。

 その気に入っていたROVER400を売って乗り換えたのはROVER75でした。
 なぜか・・・、それはROVERという会社が経営破綻し、もうROVERのクルマに乗れないということが決定的となったためでしたので、その最高傑作であり遺作となったROVER75に乗りたかったからです。

 ROVER75は本当に信じられないくらい故障の連続でしたが、これ以上に美しいクルマはなかったし、運転席に座った時の幸福感をこれ以上に味わえるクルマは存在しませんでした。
 このクルマに乗っているとすべてがスローモーションのように感じ、フロントウインドウは映画のスクリーンなのではないかと思う程に感動を映し出しました。
 バッドカンパニーのキャントゲットイナフで発進し、帰路につく際はビートルズのザ・ロングアンドワインディングロードで、クルマと人生をオーバーラップさせたりしてくれる楽しいクルマでした。
 このクルマに乗れたということは、ぼくの人生の中で本当に美しい思い出になりました。音楽に与えた影響も計り知れないものだったと思います。

 そのROVER75の故障による修理パーツの不安や、修理期間のあまりの長期間になるところ(2台持ちでないと維持していけない)、ぼくの勤め先親会社の事故等による給与の減少などから、ROVER75を諦めた時が、バンドでもドラマーが脱退してドラマーを諦めてsiloamを解散した時でした。

 ジャガーXタイプ、シトロエン、ボルボV40、サーブなど欲しい中古車の候補を挙げましたが、ジャガーXタイプだと「ROVER75の方が良かった」と思えてしまうし、シトロエンの顔は妻が嫌がってパス、ボルボやサーブはターボなのでぼくが好きになれず。。。

 そんな時、ふとROVER75はROVERの親会社がBMWだった時のクルマで、従来のROVER800用に使っていたホンダ・レジェンド用のエンジンをBMWが改良してROVER75のエンジンを制作していたり、インパネ周りのパーツはBMWの3シリーズとの共用も多く、シャーシや後輪サスなどはBMWのZ3からの流用だったことを思いだしました。
 ROVER75は、英国らしい英国のクルマをBMWの技術とノウハウを駆使してROVER主体で実現したクルマだったので、よく「BMWが作ったジャガーよりもジャガーらしいクルマ」なんて言われていたのを思い出しました。

 BMWは候補にしていなかったのですが、どうせならばROVER75とは違う魅力のクルマを・・・という考えで、"BMW 120i M-Sports"に乗り換えました。
 とても楽しいクルマで、miniの持っていた走る楽しみを倍増させた走りと、FRならではハンドリングの楽しさの魅力はバツグンでした。
 コントロール類の位置関係もROVER75とほぼ同じ位置に同じものがあり、何も考えずに運転できたのが良かったですね。

 そこでバンドの方もモダンレトロからBMW1シリーズのコンセプトである「プレミアムコンパクト」にイメージチェンジし、震災の影響も心にあったので「ドラマーの居ないオケ利用のバンドとして再構築するために、すべての器材をモバイル電池化し、どんな環境でも演奏できるユニットを創る。」という方向で"Beware of Moving Wax doll"を結成しました。

 しかし、ぼくは心のどこかに1960年代に憧れた英国乗用車の世界観から「クルマとはサルーンであるべき」という意識があるようで、また、自分の55歳という年齢を考えて「元気なクルマ」よりも「元気もあるけれどサルーンらしいクルマ」を求めていました。
 さすがに120iの後部座席は年老いた父母が乗るには向いているとは思えない狭さというところもありましたし。。。

 そこで無理難題とも思える「BMW 120iとROVER75の中間のようなクルマがあったら欲しいな。」とチラッとディーラーに言ったところ、2010年8月に限定販売された現在の愛車"BMW 320i Excelence Edition"を紹介されたのでした。

 確かに、通常の320iのアルミっぽいハードボイルドなインパネではなくボディーカラーのブラックサファイヤのパネル、内装色はレザーのオイスターカラー(白)、フロントのキドニーグリルやサイドウインドウやステップにはクロームメッキのパーツ、17インチアルミホイールに45タイヤ、オイスターカラーのボストンレザーシート、iDrive(BMW専用ナビ)付き、ということで、配色や光り物(メッキパーツ)など、超質素なはずの320iにこれでもかと豪華パーツや走りの足回りを施した限定仕様車で、まさに「120iの楽しい走りと、ROVER75とまではいかないけれどもサルーンらしい美しさと幸福感を併せ持ったクルマ。」でした。
 おまけにリンバーンエンジンのため、街中だけでもリッター8km、遠出するとリッター15kmくらい走ってくれる経済的なクルマでもあります。

 新型のBMWはターボ車になってしまったし(ぼくはどうもターボ車が好きではありません)、形や大きさとしても1つ前の型のE90型の方が気に入っていたので、もうこれを最後のクルマにしようと思い"BMW 320i Excelence Edition"に乗り換えて2年とちょっと・・・。
 ぼくにとって、すべてが丁度いい理想的なクルマです。 間違いなく、ぼくが所有する最後のガソリン車になると思います。

 実は、"Beware of Moving Wax doll"の名称は、「略して"BMW"になる名前がいいなぁ」と言っていたら村上が考えた名前でした。"d"が付いちゃうので本来はディーゼルか…(笑)。

 今回、miniの時のようにぼくらのクルマがお揃いになりました。
 じゃあ、バンド名は"ブラックサファイヤ"でも良かったなぁ(笑)。

この情報をシェア

COMMENT

何らかのエラーがあり登録できませんでした。
入力に不備があります

・・・・・・・・・

ARCHIVE

TAGS