迷っていましたが、やってしまうことにします。
購入した激安中国製ギター"Legend TLE 69-TL"の大改造…って言うか、ボディーだけ残して新たなギターを作るのに近いプランの実行です。
老後期に入ってどんな機能を望むか、また、定年再雇用の終わる65歳(2年半後)に何が出来る可能性があるのか…等を再度よーく考えた結果です。
人生最後に手にするギターは"Vanzandt Bronson"と決めていたのですが、経済苦でバンド活動が出来なくなる可能性もある65歳からの人生をもう一度考えなおし、もう1本、手持ちのパーツとLegend TLE 69-TLのボディーのみを生かした新たなギター製作という方法を選択する事にします。
この製作は「65歳以後の自分」を真剣に考えた末の結論は、けして今所持しているギターが気に入らないわけではなく、特に気に入っている3台は65歳まではきっちり使いたいし、その後も必要があれば使い続けるだろうと思いますが(特にVanzandt Bronsonは・・・)、いろいろ考えていくうちに「自分の老後のギター(2年半後)は、こうあるべきだ」という結論に達したのです。
また、オリジナルギターを作る費用はもう定年退職再雇用で半額の給料(ボーナスは1/4)に減った自分には捻出できないのですが、知り合いになった"264Guitars"の佐藤さんが作られるギターやピックアップに興味があったので、オリジナルギターを作るのにやや近い感覚でお願いできる手段を考えた結果でもありました。
さて、65歳以上・・・とはどのような環境の自分になるかの想像からお話しないと意味がわかりませんよね・・・。
【考えられる65歳以後の自分のあまり良くない環境】 ↓
2024年9月末で完全無収入の厳しい経済状態となる。
・自動車の継続所有が不可能になる可能性さえもあり。(バンド練習等困る)
・バンド活動続行不可能な可能性。(無収入では厳しいかも)
年齢以外も病名から再々就職が不可能となる。
・持病の病名からしてしょうがない。(特に心筋梗塞を含む通院の多さ)
・退職後の金の無い有り余る時間をどう使うのか・・・。(最重要)
結果、音楽をやめたくないのなら・・・
・費用なくバンドが充分にできないなら、個人でやれる事も考える。
・独りでやるのは苦手だが弾き語りのような事をするしかない。
・目標「昼飯」で近所で週2回以上を目指して投げ銭一人ライブか。
そんな感じで
の結論に達しました。
「最悪」は免れて超細々とバンド活動が続けられるかもしれませんが、広がっていく可能性は非常に有り得なく、また、暇な毎日をどうやって有意義に過ごすのかは大きな課題です。
また、何かを考えついたとしても、もともと日曜日しか活動できないバンドに「毎日のやりたい事」を活動内容に加えることはできません。
そういう
に近いような方向はかなり以前から考えてはいました。しかし、「自分主体」とか「独りで」とかは今まで考えた事もなく、いつかは以前一緒にバンドをやっていた宮崎謙実氏の弾き語りにエレキギターを載せる・・・というのが人生の最後にやっているはずの事だろうとイメージしていたのです。
通常はそんな感じで、ゲストで元バンドのメンバーを1人づつ呼ぶとか・・・。
しかし、誘ってみましたが宮崎謙実氏は新たに曲を作ったりとか、定期的にライブをやるとかの気持ちはもう無いことがわかったので、その夢は残念ですが封印せざるを得ません。
そうすると、正直、自分が歌ったり、自分がメインの音楽活動をするイメージを持っていないのですが、音楽を辞めたくなけりゃやるしかない・・・というところになって来ました。
正直、自分の歌声は…、嫌いだし自信もないし、表現の幅が狭くて音楽の幅も狭まるし、ルックスも冴えない爺さんはボーカルの資質があるとは言えないし、体力的に2~3曲歌うのがやっととも思えるので、「ただ、ギターを弾き語る」という行為でライブをやるのは全く魅力はないし不可能だと思っています。
じゃあ、何ができるのか・・・。何を出来る必要があるのか・・・。
【何が出来るのかと体力の温存】 ↓
弾き語りをやるとしても苦手なアコは避け、エレキでやりたい。
・ やれそうな方向性
❶普通にアコの弾き語りのような弾き語り。
❷オケに合わせたインストギタープレイ。
❸オケに合わせた歌とギタープレイ。
❹部分カポタストを使用した民族楽器モチーフ風プレイ。
生涯最後のギターとして考えていた"Vanzandt Bronson"以上の魅力。
・身体にやさしい
❶とにかく軽くて身体にやさしい。
・構造上の問題
❷ソリッドなエレキよりも、セミアコボディーの音は弾き語りに向く。
❸マホガニーのような材のセミアコで、民族楽器的な響きにも向く。
❹要はバンド以外の活動では唯一のメインになる可能性が高い。
ぼくの有能な部分(わずかでも魅力がある部分)は、個人ではなくてバンドアレンジや、バンドコンセプト内容に合った基本路線のサウンド構築だと思っていますので、自分1人でステージに立つという行為は自殺行為的に苦しむ事も想像されます…。
この歳から、苦しむために音楽をやらなくても…という気もしますが、少なくとも「単なる弾き語り」でボーカリストの方々と勝負できるだなどとは到底思いもしませんし無理なので、
の❶~❹のようにバリエーション豊かにやって「ボーカル勝負は避ける」のが大切なところとなるかと思います。
特に
の❷は環境音楽のようなバックミュージック的なものとか、❹はインストの可能性も多くなるかもしれなく、場合によっては「音楽を聴いていただく」というスタンスのものではなくて「店内の軽いバックミュージック」になる可能性もあるかな・・・とイメージしています。
そのような多彩な使い方にセミアコ構造のギターは向いていますし、同じセミアコでもテレキャスターがベースのシンラインは自分の好みに近いものです。
特にこのボディーは薄くて軽いため、身体にやさしく持ちやすいのです。
そのままの"Legend TLE 69-TL"でも、クウォリティーの低さはあるもののそれなりに魅力的なギターでした。一時的にメインギターとして使うのならそれなりに対応可能だとは思いました。
しかし、人生最後に自分がメインとして使っていくギターだとすると、ペグ、ナット、フレット、ネック材、ピックアップ等はちょっと心もとないところがありました。
安いギターなので、どんなに真面目に作ったとしてもコストダウンによる弊害は仕方ないのです。ちゃんと使えるレベルの楽器になっていることが価格を考えると驚きとも言えます。
とりあえず、作りの悪いナットを替えて、どうしてもビビりが直らない2フレットを調整してもらえばいいか…とも思いましたが、人生で最後にメインとするギターだとすると、もっと信頼がもてるギターに…(信頼だけにシンライン…)してしまおう、自分の描いていた理想を載せこもう…と思った次第です。
費用は8万円以上かかります。ギター本体の価格の倍以上の額ですから、「改造」と考えるとバカげた行為です。
しかし、「手持ちのパーツを利用した新たなギターの製作」と考えたならば、だいたいオリジナルギターをオーダーすれば30万円以下という事はないので、それを考えればリーズナブルかもしれません。
正直、ボディーとピックガードとインプットジャックとピックアップセレクター以外は、たぶん全ての内容が変更になります。
また、世界でたった一つのミディアムスケールとレギュラースケールの中間のダンエレクトロ社のスケールを採用するシンラインになる予定です。(フレットをツバ出ししてストレッチしつつ、21フレットに縮小してレギュラーサイズボディーにて対応予定)
フレットは近代的にRが少ないミディアムジャンボフレットで、ネックは現行のFenderのように薄くて上から下まであまり握りが変わらないUシェイプ、平めなパーフェロー指板が良いかなと思っています。
ナットは真鍮製、ブリッジも3点クロームから6点の真鍮製にしたいと思っています。(所持しているESP製の駒をFender製のプレートに付けるか・・・。)
ペグは40年前のゴトー製に付け替える予定です。
そして、ピックアップは264Guitars佐藤さん手巻きのまだ商品化されていない試作段階のテレキャスター用ピックアップ(かなり締まった音の印象がありました。リアについてはかなり好印象があります。)。
もし、注文をつけられるようなら、極端なくらいリアに対してフロントは出力を下げてもらおうかなと思っており、かつ、フロントであっても高域の落ち込みのないスッキリしつつも少し湿った艶やかな音だったらいいなと思っています。
また、ボリュームポッドとトーンポッドの位置が近すぎて、不器用なぼくはボーリュームをコントロールする際にトーンを一緒に回してしまうミスが起きやすいので、ぼくはトーンを絞ることはないし、トーンポッドを取り外してしまい、何かスイッチのようなもので何らかの機能をコントロールできないか・・・等と思っています。
何がいいのかな・・・。
たとえば、通常はボリュームを絞るとハイパスフィルターがかかる方が好きだけれど、たまに曲によっては高域が下がっていく方が自然な場合もあるので「ハイパスフィルターのオンオフスイッチ」とかもできれば面白いかも・・・。
はたまた、冗談みたいな軽い音のフェイズアウトのオンオフスイッチとか・・・。
他になにがありますかね~・・・。
本当はピエゾピックアップも仕込んで、エレアコとしても使えて、その切り替えスイッチになってたりしたら一番の理想なんだけど…、そうするとブリッジ駒をピエゾにしたり、電池を入れる場所を確保したりと面倒だし、どんどん料金も上がってしまうので、それは諦めると思いますが…。
と、いろいろと思いを馳せるところですが、明日、我孫子の264Guitarsにギターを持ち込みます。
COMMENT