SG juniorのナットが削れて弦が0フレットで沈んでしまい、音詰まりするようになっていたので、264ギターズ佐藤さんにナットをブラス製のものへ変更し、装着してもらいました。
もともとイケベ楽器通販で値引き安売り品として購入した最初からナットの溝切りは不良で、深さはバラバラな上に2弦と3弦のナット溝は下まで落ちてしまっていたので、自分でセメダインとプラスチックの粉(白いピックを削った粉)を埋め込んでダマシダマシ使っていました。
それがついにダメになってしまったという事で、それならと、耐久性もある真鍮製のナットに264Guitars佐藤さんに作り替えてもらったというわけでした。
シンラインのナットも(ついでにブリッヂ駒も…)真鍮製に変更していますが、ぼくは、なんというか、あのゴーンというような真鍮の金属でありながらあたたかくて太い「有難い音」が好きなので、ストラトキャスターよりも真鍮がピックアップに張り付けてあるテレキャスターの音の方が好みだったりします。
逆に、ステンレスとか強烈に硬い合金とかをパーツやフレット・弦に使った音は嫌いで、どうも「ニッケルと真鍮」をチョイスしてしまいます。
SG Juniorはマホガニーボディーでマホガニーネックと、ぼくにはあまり向いていない材質で作られていますが、このギターの指板には柔らかいローズウッドではなくて硬いメイプルを焼いたものが使われており、普通のSG Juniorよりも立ち上がりが早いであろう音が特徴ですし、フロント側にテレキャスター用のピックアップを追加したたため、たぶん、Gibsonとメロディーメーカーの中間のようなギターになっていると思います。
シンプルなバーブリッジ構造ということもあり、パーツの違いに伴う音の変化はとてもわかりやすいギターですし、コントロールもしやすい、ぼくにとっては一番Gibsonで思いどおりの音が出せるギターです。
今回のナット交換によって、あきらかに解放弦のバランスとボリュームアップ、解放時のサスティーンはかなり向上しました。
1~2弦のビビリで出にくい音があったのは解消してビビらなくなったし、4弦は詰まってサスティーンが極端に短かったものがしっかり他の弦と同じようにサスティーンが出たし、以前はどの弦も各フレットを抑えた音の方がパワフルで開放弦の音が曇った感じの音になってしまっていたのが、開放のトリルとかやると一目瞭然なくらいバランス良く開放の音が出るようになりました。
これで安心して使えそうで現場復帰です。
しかし、このギターは柔らかいマホガニーネックの中でも特に柔らかくてちょっとした湿度の違いでもグニャグニャとネックが曲がるので、ビビらないギリギリまでやや逆反りが好きな自分としては常にトラスロッドをいじって調整しないといけない、シンプルなギターなのに案外神経質なギターで、手がかかります。
指板にはしょっちゅうオイル塗っておきながら、ボディーとネックはなるべく乾燥させておく・・・。
放っておけるFender系に比べると手がかかります。
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