どさくさに紛れて曲を1曲アップしました。
2006年に作った曲ですから、もう10年前の曲。。。
これは、2011年に録りなおししたテイクで、なんとドラムは打ち込みではなく無理やりぼくが叩いているため凄く下手です(笑)。
「風の吹く森」という曲ですが、2006年、このころから歌詞のネタは美妃が考えはじめるようになり、自分の言葉らしい言葉で歌いはじめた高校生時代でした。
このテイク、なぜ録りなおししたのかと言いますと、当時のドラマーがバンドを脱退してやることがなかった・・・アンド、東北の震災による募金参加曲として有料配信サイトから販売するための録音でした。
その配信サイト自体が配信販売をやめてしまったので、募金活動にも参画できなくなり、だったら・・・ということでホームページから配信してしまうことにしました。
使っている楽器の話、もう売却してしまったのですが、フジゲンのミディアムスケールのストラトと、同フジゲンのミディアムスケールのジャズベースを使って録音した唯一の曲でした。
いやぁ、良いギターだったんですが、他のギターが欲しかったのでその財源にしてしまいました。。。
あと、どうもストラトは手につかないというか、テレキャスターの方が好きなのです。
ミディアムスケールのテレキャスターがあったら、今、即買っちゃうと思います(笑)。
この曲の歌詞は、寂しいひとりぼっちの子が、ある日森の中で妖精と出会い、自分が励まされ、そして時には妖精を自分が励まして一緒に生きていくというようなストーリーでした。
東北の津波の後、たくさんの家族が生き別れたり、親を失った子どもたちがたくさんだったり、そういったところが自分の心に苦しく辛く感じました。
音楽は心を暖かくしてくれる、人生の味方なんだと信じて来ましたが、あの当時は「音楽なんてくだらないものよりも食べ物だよ」とか「ロックなんて、この大切な時に無駄な電気を使うバカげた行為」と言われたりで、なんとなく肩身の狭い思いがありました。
あの津波による大災害の後、ドラマー募集を諦めてこの曲を最後にぼくたちはそれまでやってきたsiloamというバンドを結局解散しましたが、最後にこの曲を募金用の曲としてアップしてバンドをたたんだわけとしては、この曲の歌詞でした「きっとひとりぼっちじゃない」というメッセージを力なく滅びていく自分たちではあっても発信したかったのです。
そして、ドラムレスのユニットとして丸々構想1年をかけてBeware of Moving Wax doll"へと活動がつながるわけですが、その組曲「人形大戦」においても「親を事故で失った孤児」が主役のストーリーになったのは明らかに震災の影響でした。
さらに、「ロックなどは無駄に電気を使うバカげた行為」と言われてしまっては、何を考えても、何をイメージしたいと思っても、すべてが害悪と捉えられてしまってはどうしようもないし、そう言った言葉をよく吐いていたフォークのひとたちに対して「これでも言うか?」と対抗したい気持ちがあったかと思います。
すべての電気を一切東京電力から送電されるコンセントからは受け取らず、太陽光にて1週間かけて充電用電池を充電し、すべての楽器を電池対応として演奏するというスタイルを作り上げました。
公園ゲリラライブの演奏方法はまさにそれでした。
照明もPAも何もないラジカセ音量のライブ。
それは街頭で生声で叫ぶフォークの人たちより小さな音ですが、演奏のドライブ感等、絶対に満足させてみせる・・・と思って卑屈になりながらもよくやったなぁ~と思います。
まぁ、音楽性は違うのですが、「風の吹く森」と「人形大戦」組曲とはコンセプトの上、心の想いとしては繋がっているのでした。
そんなわけで、ドラムが叩けないぼくが無理やり叩いているテイクですから聴きにくいところ満載ではありますが、もし、よろしかったら「Song」のコーナーよりお聴きいただければと思います。
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