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バンド名変更案

2019/03/11 00:00

 あんなに何の色もない白は個性がなくて嫌だ・・・と思っていたのに、自分が白いクルマを買うとなるとなんとなく白が良い色に思えて来てしまった今日この頃であります(笑)。

 「白は色が無く個性がない」と感じていたのは、やはり国内で走っているクルマをみると白が圧倒的に多く感じていたからでしたが、よーく見てみるとさほど白が多いわけではなく、今では「やや多い」程度かもしれないなぁ~等と感じて来ました。
 実際に数年前の統計をみてみると、世界では白(37%)、黒(18%)、同率のグレー(11%)とシルバー(11%)、日本では白(34%)、黒(22%)、シルバー(13%)という具合に、世界に比べると日本は白比率が低く、逆に黒が多いことがわかりました。

 また、白はプリンター的に考えると「無着色で色がない(透明)」ということになりますが、光の三原色的にみると、すべての色がフルMAXで配合された色なので、本当は「すべての色を含むのが白」ともいえるわけですね。
明るさ・暗さの投影で考えてみると、光がなくなった無の状態が暗点の黒なわけですよね。
 また、プリンター的に無色が白と考えると、印刷する素材の色が白ということになり、様々に塗られる複雑な着色よりも、下手をすると意図せずにも素材の妙が出せる個性的な色と言えるのかもしれません。

 古来からの日本では独自の感覚を持ち他国の色という概念がなかったようで、明るい(赤)・やや明るい(白)・やや暗い(青)・暗い(黒)の4つの明るさの概念だったようです。
 まさに明るいは灼熱の太陽、やや明るいは月の光あたりだったのでしょうね。
 中国の漢字的には太陽を表す「日」の字にチョンとヒゲ?が付いたのが「白」で、太陽の光が白を表しているようですが(白はドングリのカタチという説もあり)、日本では白を光り輝くものではなく、ぼんやりとした青白い緩い光線として淡いものに捉えたのでしょうね。かぐや姫の国ならではのイメージかもしれません。

 英語ではWhiteですが、調べてみてもどうしてWhiteになったのかよくわかりませんでしたが、語源が他のヨーロッパの多くの国Blan~Bran~なのに対し、どうもWhiteはドイツのWeis(ヴァイス)やオランダ語のWit(ウィットゥ)同様に北欧系のW~言葉から派生しているようで「雪の色」というイメージをもっているようです。
 しかしフランス語で白はBlanc(ブラン)またはBlanche(ブランシュ)ですが、当然英語のBlank(空白)の語源になっている言葉で、英語の黒(Black)と関係する言葉なんですね~。イタリア語のBianca(ビアンカ)・Bianco(ビアンコ)、スペイン語のBlanco(ブランコ)、ポルトガル語のBranco(ブランコ)とも繋がるイメージですね。
 英語だけBlanc→Blank→Blackと意味が逆になり、空白が白ではなく「真っ暗に何もない黒」となったのでしょうか・・・。
 ちなみに気になるラテン語で白はAlbus(アルブス)で雪のアルプスの事なのかな・・・。

 たしかにさっきのプリンターの噴射色とスクリーンへの光線色での透明または白の正反対さを考えると、白と黒とはとっても哲学的に「逆もまた真」な感じがします。
 「何もないとは、何も見えないということで目をつぶっているから真っ暗で見えない。」とも言えるけど、「物と物の間には何も存在している物が見えないので、空間が色の無い部分。」とも言えるわけで、でも宇宙空間のように暗い空間を「空白」と考えた時には「空白は黒」で、空気を構成している明るい透明色は「地球上の空気色」とも考えられるし、でも、「白=透明」はプリンターの噴射色においてのみあり得ることであって「白=透明」ではないわけで・・・。

 そこのとこ考えると、色を濃淡で考えて暖色の方が明るいと考えた日本の白は、濃淡で色の概念に乏しいはずの日本の方が「白を空白でも透明でもなく、淡い光として認識している」ということになり(黒は一番暗い色)、主格の感覚で真逆になってしまうブランク(空白)を白とする南側ヨーロッパ語・ブランクを黒とする北欧と英語圏(白は雪の色)よりも、色ではなく濃淡のはずなのに具体性があって矛盾も無い優れた感覚なのではないかと感心してしまった次第です。

 いずれにしても、そんな風に白もいろいろあってぼくの購入予約した”Volkswagen UP!”、白い色のクルマはこれまで嫌いだったのですが、俄然、白という色が面白く感じて来てしまいました。
 このクルマの「キャンディーホワイト色」は、白の下地の銀色がわずかに透けて青く見えるようなので、日本的な「月光イメージ」にはピッタリかもしれません。

ホームページで調べていたら、白のポジティブイメージ・メガティブイメージが載っていました。
■ポジティブイメージ(一例):潔癖、平和、祝福、勝利
■ネガティブイメージ(一例):冷淡、薄情、空虚、味気ない

 まさにぼくが嫌いだった理由は、「冷淡」と「味気ない」だったような気がします。でも、これからは潔癖、平和、祝福で行きたいなと思います。

 音楽的には、英語・北欧系の雪の色よりも南ヨーロッパ各国の空間をイメージできる白の方が「お客様との空間にイメージの絵を描くのが音楽」と考えているぼくにとっては納得できました。
 また、日本の淡い光の色=月光が白・・・という感覚で、あんなにピンと来なかった白という色が好きになって来ました。

 ぼくの人生とあわせて考えてみても、今年9月に60歳を迎えて定年退職(1/3の年収で再雇用)になる予定で、まさに人生を一循環し終える節目(何もなかったけど・・・)でもあり、白の真っさらな状態は始まりや出発といったスタートを印象づけるので、その再スタートの時を真っ白な気持ちで迎えたいな。。。人生を終える時に向かってまだまだ音楽を続けて行きたい気持ちの自分ですが、そんな真っ白な音楽をやりたいな・・・等と思うようになりました。

さらには、人生最後のギターとして特注したVan ZandtのBronsonはDuo sonicのコピーなのでBroncoやMustangとは姉妹ギター、村上の新たに購入した素晴らしい音色のFender USA Mustang Bassは当然Bronco Bass等から進化したベースで、これからのぼくたちはGibson SGとともにこれらをメインとして使っていく予定ですが、ギター・ベースとも大元はBroncoからの発祥とイメージすると(Bronco・Mustangとも小型の元気良い馬のこと)、なんとなくフランス語で白という意味のBlanc(ブラン)またはBlanche(ブランシュ)に似ているので、楽器と音楽空間が「白」で繋がったような感じがします。
存在の無い空白を意味する英語のBlankの語源に繋がるフランス語Blancは空間、その白は月光のような淡い光、そういう白を好きになろうと思います。

今までバンド名は所持するクルマのイメージからずっとつけて来まして、”Beware of Moving Wax doll”は”BMW”でした。
すでに村上はBMWを降りてアバルトに乗り換えていますし、ぼくも4月末にBMWを降りて”Volkswagen Move UP!(2 door)”に乗り換えます。
”Volkswagen UP!”はプレミアムを謳う高級なBMWとは正反対で、庶民のクルマVolkswagenの中でも一番安いUP!のさらに一番低価格のグレードの”Move UP!の2ドア”ですから庶民を通り越して軽自動車類スーパー庶民車という位置づけになろうかと思います。
なので、ぼくらの音楽も音楽に詳しい方をターゲットとしたプレミアム感を出すことを考えるよりも、オトナの幼稚園・保育園を目指すぼくらなりの心の子どもたちの心に届く音の空間づくりを考えていきたいと思います。

真っ白な音楽へ・・・

 ということで、5月の連休明けくらいにバンド名を変更したいと思います。

「混沌とした澱んだ空間の中、月光のようなかすかな光、照らされる世界は真っ白な想いへ・・・」

ボーカル美妃は女の子なのでフランス語の白の女言葉Blanche(ブランシュ)にしたいと思います。
5月より、BMWd改め、”Blanche”(ブランシュ)、よろしくお願いいたします。

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