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ウォーン塗装のギターとチャイハネの服

2018/07/30 00:00

 44年ギターを弾いて来た割には上手くなれなかったなぁ~と思う反面、他人様よりかなり不器用でリズム感も悪く、およそギターを弾いたりすることは向いていないと思われた自分にしては、バンドアンサンブルの中ではそれなりに弾けるようになったな・・・という気持ちもある今年59歳です(笑)。

 重いギターが辛くなった、ちょっとした腕の角度で腱鞘炎を起こしやすくなった、中学の頃は苦手で大学生時代までかかってそれなりに克服してきたリズム感ですが、リズム以前のスピードについていけなくなることが出て来た、昔のようにとめどなく頭にフレーズが浮かぶことはなくなってしまった、フレーズが覚えられない、指が思うように動かなくなってきた、調子の良し悪しの差が大きくなった・・・等、若い頃は考えもしなかった「老化・劣化」がはじまって来ています。
 不愉快なほどに弾けなくなって来たならば辞めなければいけないと思いますが、今のところはなんとかそこまで劣化が進行していないので、まだまだロックギターを弾きたいと思います。

 さて、今日はそんな自分にとって大切なギター選びの特徴のひとつについてお話ししたいと思います。(ついでに暑い日の演奏時に着る服についても・・・)もしかして、同じような悩みで不愉快に感じていた方がいらっしゃったら、解決策のひとつになるかな・・・という気もしています。

「ウォーン塗装のギターを好む理由」と「チャイハネの服を好む理由」です。

ぼくは心筋梗塞で倒れるちょっと前(年齢で50歳くらいになった頃)から、汗をかくと派手に蕁麻疹が出まくるようになってしまいました。
これは汗が原因ですから夏が一番のクセモノで、汗をはじいて表面がベタベタ・ヌルヌルになる環境(ボディー側の腕があたる塗装面)はもう演奏中に掻きむしりたくなる蕁麻疹だらけ、さらには出だすと他にも発症してくるので首や唇まわり等にも蕁麻疹が出て来てしまい、痒くて不愉快なだけじゃなくて唇まで出はじめると口が突っ張ってしまってコーラスさえ出来なくなってしまいます。

接触面を麻や木綿の衣服で遮ると若干マシなのですが(ポリエステルやナイロンは汗をうまく通過させてくれないので100%近く蕁麻疹発症装置になり、具合が一番良いのは麻・次に綿です。)、暑い時に1枚長袖を着込むので余計に暑くなってしまうため、結局、時間が長くなればそれ以外の脇・首などに蕁麻疹は出て来てしまいます。

 なんとか演奏中に蕁麻疹の害から逃れたい・・・そしてたどりついたギター選びによる解決策が「初夏から秋のはじめまではウォーン塗装のギターを使う」でした。
 いえ、結局1年中ウォーン塗装のギターを中心に使うようになってしまっていますが・・・(笑)

 ウォーン塗装のギターと言っても、光沢のあるもの・ないもの・ちょっとあるもの・・・と種類がありますが、いずれにしてもボディー面がデコボコしたままで薄塗りされた「面に空間がある」のが特徴です。
 腕が塗装面に付いてギタープレイする時、その空間に汗が染みてくれて蕁麻疹の発症を出にくくしてくれます。
 当然、塗装表面が光沢なくてサラサラしているものが一番汗を塗装表面に残さずに蕁麻疹の発症を抑えますが、光沢のあるタイプでも普通の塗装のギターに比べるとはるかに蕁麻疹が出にくいです。

 ウォーン塗装のギターの特徴は、「木材らしい自然な鳴り」がする代わりに、「ものによっては塗装が無いに等しいくらい薄い塗装なので、各弦の音量バランスが悪かったり、抜けがわるかったりすることも多い」「湿度環境に激しく反応してしまう」「塗装面が硬くないので塗装面は楽器の保護になっておらず、楽器の強度は弱く、表面劣化は早いと思われる」という欠点も併せ持っているかもしれません。

 けれども、ギンギンに歪ませてもどうにもいなたい民族楽器のようなペチッとかチョキンというようなチープな鳴りを含んでしまう感覚は、ぼくとしては好みなんです。
 ぼくにとってエレキギターは進化した先進の楽器ではなく、板切れにマイクをセットした原始的な道具いいかなって感じです。

 そんなわけで、汗が残りにくくて蕁麻疹が発症しにくい塗装であることは、ぼくにとって素晴らしい性能のひとつですね。

 さらに「チャイハネの服」ですが(笑)・・・、チャイハネは横浜中華街に本店を置く民族風服屋・雑貨屋です。
 このお店の夏物男性用トップスには麻製やガーゼ生地のものが多く、さらに七分袖のものも多くあり、さらにはユルユルでブカブカな服が好きなぼくにとっては好都合なゆったりしたデザインの服が多く、汗をかきづらく、汗をかいてもすぐに飛ばしてくれる生地感のものが多く、ぼく的にはギターを弾く時に楽な服で、春の終わり~夏~秋のはじめまでは、家着でも外出着でもライブ時衣装もチャイハネの服になることが多いです。

 いやぁ、あきらかに若い人向きのオリエンタルファッションなので、ぼくのような59歳になる爺さんが着ているのは「アタマ変なジジイ」と思われているかもしれませんし、自分でもちょっと恥ずかしい気がしないわけでもありません。。。

 しかし、特に夏はですが、ごれだけ楽ちんに着られて蕁麻疹も出にくいし、この過激な暑さにあって涼しい着心地があると、特に麻生地のサラサラ感が好きな自分にとっては魅力的です。
 そのうち、厚めの麻生地でブカブカでちょっとよれた赤い男性用スーツでも作ってくれないかなぁ~(笑)。

 当面のぼくは、良いプレイをするために蕁麻疹を抑える・・・が、ギター選び・洋服選びのポイントです!

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