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『4/22「わみん」ライブのご報告』

2018/04/24 00:00

 はじめての蒔田駅前喫茶店「わみん」でのライブ、やってまいりました。

 さすがに前の週の大入り満員・立ち見で黄色い声の大声援の夢のような栄光よ再びなライブ(笑)から、お客様はゼロなのか・・・1人でも来ていただけるのか・・・という今の現実の自分に戻ってのライブは辛いところではありますが、演奏自体はそれに劣らない事をしているので自信をもって続けていかなくてはならないなぁ~などと、夢の後の現実を直視できない私(笑)・・・ではありますが、でも、まぁ、もともとぼくは動物的で近い将来しか考えない過去に生きることのないタイプなので、思い出は「自信」として心の奥にしまっておいて、今の事にまい進しなくてはならないなと改めて思うところであります(笑)。

 正直、お客様ゼロのライブをやるたびに「いつ音楽活動をやめようか」「引き際をいつにすべきか」「2019年9月の定年退職後は、どちらにしても活動資金がないので音楽活動をやめるしかないだろう」という方向へ頭が向かってしまいますが、4月15日のような確実に大多数のお客様に満足を得ていただけるライブができると、すっかり失ってしまっていた自信を現実のものとして取り戻すことができ、今の厳しい現実に耐える力を与えてくれます。

 さて、そんな中、先週に引き続き、前田くんが彼女と一緒に見に来てくれました(感謝~)。
 出演者同士の見合いっこだけになる合同練習会みたいなものをライブと言いたくないので、とりあえず、お二人だけとはいえ、お客様としてご来場いただけてホッとしました。有難い。。。

 わみんに出演させていただくきっかけは、前回のSammy'sのライブでこちらからジョイントをお願いした高雄文さんのカホンをご担当されたタミーさんからのお誘いで、わみんはタミーさんのお母様が経営されているお店でして、高雄さんがタミーさんと一緒に出演される日にお誘いいただいたという感じでした。

 わみんは、村上が青物横丁でやっている喫茶店カフェムジカに立地条件や歴史も近い喫茶店で、なかなか居心地の良いややレトロ気味なお店でした。

 最近ね、そういう昔から言うところの喫茶店が少なくなっていますから、どうもオッサンが入りづらいなんつーかシアトル風だかのお菓子屋さんみたいな「カフェ」ばかりになって困っていますが、こういう店なら入りやすいですね。

 もともとぼくは日本の中での和洋折衷文化的なものが好きなので、日本的洋風が普通にレトロに自然に存在しているのが好きです。洋食屋とか洋品店とかキッチンとかみたいな庶民的な和洋折衷感が好きですね。だから、カフェよりも喫茶店であってほしいわけです。

 さて、ライブですが昨夜は5組の出演で、基本的にはヘヴィーなアコースティックの弾き語りの方が中心のライブでした。
 そんな中なので、明らかにアッパラパーな軽いノリのロックの我々は浮くなぁ~・・・というより、「こいつら年寄りのくせにアッパラパーだし、脳ミソついてるのかよ」・・・みたいに感じられるよなぁ~・・・いえ、ってかアッパラパーなまま楽しんでもらえなかったら・・・「その時は出演者に聴いていただくのは諦めて、ノリが良さそうだから店主のお母さん中心に聴いていただこう・・・」という超消極的作戦で行くことにしました(笑)。
 お誘いいただいたタミーさんは出演者の皆さんに怖がられていましたが(笑)、お母さんは優しそうだったし・・・(笑)。

 それと、わみんは不思議な黒人さんの従業員がいて、やたらフレンドリーに絡んでもらえますので、次回ここでやる機会があったら、なにかネタをふってやりたいなぁ~と思いました。
 うーむ・・・歌える人だったら・・・例えば、サム&デイブ「Hold on」を歌ってもらって、ぼくたちはコーラスで「おうどん、はーよ、噛め」(by 村上の妹の日本語訳)って歌うとか・・・(笑)。

 ヘヴィーな弾き語りの方々の中では、高雄文さんの曲調はロックに近いため、バランス的にかなりいつもより軽快に聴こえました。(なんともう4回続けてライブをご一緒しているため、そのライブごとのイメージを比べることができるようになった?!)
 けど、せっかくカフォンも入っているのでベースの方が加入している演奏で聴きたかったなぁ。
 ベースと二人だけで演奏した時のベースが醸し出す良いグルーブを耳が覚えてしまったので、どうしてもあのベースのグルーブに乗った歌で聴きたいなという欲求が出てしまいますね。

 シンプルなストーンズ風のアレンジはぼくも大好きなので良いね~と思いますが、ぼくはへそ曲がりだから、たぶんぼくがアレンジを担当していたら、高雄さんのギターはそのままに、ドラムはスチュアートコープランド風でベースはU2風にして「1980年代風」とか、西海岸風で浪人のバックイメージでジャクソンブラウン風とか、ギターシンセを使ってわけのわからんサウンドにとか、テンポ上げてロックンロール調に、絶対に加えたいレゲェアレンジ、嫌々でもボーカルがキェ~ッと叫ばないといけないような無理やりハードなサウンド(笑)等・・・キメキメと悪戯を繰り返すのだろうなと頭の中で想像しました(笑)。

 たまに思うことがあります。
 ボーカリストが望むボーカリストを中心としたバックバンドのイメージと、ぼくなどがイメージするボーカリストも楽器同様に1コマのネタと考えた面白いバンド・サウンドづくりへの手段との違い。。。
 要は、真面目に「歌と歌詞を」「クールにカッコ良く」と考えるボーカリストに対し、社会にも音楽にも悪戯をし続けるアホなバンドアンサンブリストの思いつき・・・いわゆる「ただ無意味に面白いという悪ふざけな嘘やシャイの中にある、カッコ良さ」の違いが永遠にあり続けるのかな・・・という感じ。。。
 結局ぼくは真面目に音楽が出来ず、いつも面白いとニタニタできる悪戯をしているだけの年寄りになったガキなんでしょうね。。。
 だからぼくはミュージシャンとはペテン師に近い存在だと思っているわけですね。

 で、ぼくらの今回の演奏では最近珍しくFender系楽器で臨みました。
 ぼくのギターは7~8年前に購入したFender Vintageシリーズの1952年タイプテレキャスターなのですが、ネックを1982年にPACOで特注して作ったテレキャスターのネックに付け替えたものです。そのネック交換後の初使いでした。
 また、配線もちょっとイジってあり、トーンなし、2ボリュームに変更しています。

 サブミキサーからミキサーへの出力をやや大きくし過ぎてしまい、ドラムのオケがレベルオーバーして歪んでしまったのは失敗でしたが、ギターやベースの音については納得できる良い音になっていたかと思います。

 先週使ったESPのテレキャスターよりもややトレブリーで、ギロギロっとした真鍮っぽい音がドライブ音に乗って来て、弾いていて楽しいです。

 2台のテレキャスターとも、フレットはかなり減っていて寿命があまりあるとは言えないのですが、なんとなく、村上が「たまにはFenderでプレイしたい」と言ってきた時、どういうか・・・、なにか「もう最初に戻ろうかな。一番普通に戻ってみようか・・・。」などと感じてしまったのが事実です。同窓会ライブがあったので、当時使っていたギターを使いたいという事もありました。

 なにが一番自分らしい音のギターなのか、どのギターが自分にとって普通なのか・・・。
 ネタとして、また、様々な状況・条件下における対応で様々なギターを選んで来ました。これからもそれは続けると思います。
 けれど、自分本来のゼロの音というか、なにも脚色しない素の自分なギターは何なのかをずっと考えていましたが、答えは多少の弊害はあってもテレキャスターなのかな・・・という答えが自分の中で決定したような感覚です。

 そうですね、他のギターでぼくが表現できない「根性入れた音」とか「屁を我慢しているような押し込んだ音」とか「超得意になった煌びやかな音」とか「意図的に煩い音」などがテレキャスターではコントロール出来ます。
 決定的に他のギターと違うところとして、どのギターでもそれなりにリアピックアップでは良い音を出せるのですが、ぼくの場合、どうしてもフロントピックアップ単独でクリーンから歪みまで良い音を出せるのはテレキャスターだけなのです。
 ちなみにSG等のハムバッキングピツクアップでのフロントはクリーンに絞って使っていますし、ストラトでは逆に歪みオンリーです。

 たぶん、シングルコイルピックアップと、真鍮のパーツや、ピックアップ下に貼られた真鍮など、テレキャスター独自の真鍮サウンドとメイプル+アッシュの木材の響きがぼくにとってはミソなのかもしれません。
 なんていうか、擬音で表すとテレキャスターの音はぼくにとってゴーンとゴリゴリとキーンとピキーィとジャーンが一緒になったような音です。

 さて、演奏した曲ですが、

1. あやつり人形
2. 吟遊詩人
3. 手紙
4. 闇の矢
5. 空飛ぶユニコーン
6. レクイエム

 という感じで、やや西アジア風やアフリカ風のイメージがある曲を中心に、復活させる予定の「マーリンと赤い竜はユニコーンを救う」組曲から3曲を演奏しました。
 一応、アンコールがあればと1曲は用意はしていましたが、残念ながら必要ありませんでした。
 30分聴けばもう充分だからはやく引っ込んでくれと思われないよう、もう少し聴いていたいと思っていただけるような演奏をしないといけないですね。場や人に合わせたライブの進め方が出来なかったかな・・・。アピールのし過ぎも、しんみり行く方々にとっては面倒で煩いものに映るかもしれませんね。

https://youtu.be/h14zYXJlnFc



 これで予定していたライブはすべて終了しました。
 バンド活動休止ではありませんが、ライブ予定がないので、リズムオケ作成中の「マーリンと赤い竜はユニコーンを救う」のあと3曲のオケづくりをセコセコとしていこうと思います。

 妻の入退院が完了して活動が再開できるようになるであろう夏過ぎくらいには、また、六角橋Sammy’s Hawaiian Caféと渋谷Mahoganyを拠点に主催ライブを再開したいと思っています。
 もし、その間にイベント的に複数出演のライブにお誘いいただければ出演すると思います。

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