このところ、ぼくと同年代の巨匠ミュージシャンが亡くなっていて、寂しいだけでなく自分の希薄な音楽人生をも寂しく感じていますし、熊本~阿蘇~大分の災害を考えると鬱な気持ちになって来ますが、ここはなんとか明るく、自分らしく頭はパーでいきたいと思います。
さて、まだメロディが決まったばかりではありますが、新曲「妖精対戦」という曲のオケを土日で録音しました。
今回の曲は、ロックとソウルの真ん中を狙った曲で、ややファンキーな感じになる予定です。
かなりタイトなドラムとベースは、なかなかカッコいいかもです。
村上はG&Lのベースを使いました。
この曲についてはあまりギターは主でないため、購入したばかりのエレクトロハーモニクスのギターの音をキーボードやメロトロンに似せるエフェクター、key9とMel9を駆使して、ギターシンセは使わずに録音しようと思っていたのですが、エレピとオルガンについては良い感じで出来たものの、管楽器の音は思いどおりの音にはならず、管楽器だけは従来通りギターシンセで録音しました。
雰囲気だけですが、携帯ビデオで録音した動画。。。
http://www.magisto.com/album/video/JnsxVFxWC0l7IS8GDmEwCX17
これに歌が載る感じですね。
当初はエレキギターについてはテレキャスターを使おうと思っていたのですが、ここのところSGばかり弾いているため、なんかテレキャスターが馴染まなくなってしまっており、やっぱり前の曲「White Falcon」同様に"Gibson SG '60s Tribute"で録音してしまいました。
あまりアタッキーな音のギターではなく、モワッとしたルーズな音が特徴のギターですのでファンキーなバッキングには適していないのではありますが、どうも・・・ここのところは弾きやすさと軽さと低ノイズ重視になっています。
ロックとソウルの中間を意識して・・・と言っていますが、あくまでも1960~1970年代のイメージのことで、最近の完全ダンスミュージックやラップなどのソウルとか、グランジとかデスメタとかのロックではないわけで・・・現代を生きる若い方にとっては、「そのロックもソウルも懐メロのことだろ?」という感じになるかとは思いますが、まぁ、57歳のオヤジの言うことなので勘弁してやってください(笑)。
今回、エレクトロハーモニクス社の"Key9"を使ってみた感想といってはナンですが・・・、ギター用のエフェクターであるためか、まず気がついた事に「ギター用のエフェクターと相性が良い。」という点です。
オルガン音色にギター用のオーバードライブをかけることにより、さもハモンドで歪ませた音のような音に簡単になってくれましたし、そのままでは低域と高域のバランスが悪かったエレピ音色について、ギター用のコンプレッサーをかけてから入力したらバッチリ良い感じになりました。
それから、もうひとつ気がついた点として、あの「ギターシンセの強烈にデジタルで前面に張り出したヌケの良い音」ではなく、「生の楽器のようにヌケて来ない奥まった音」で録音され、ボリュームに対してリニアで自然だというところです。
これは考え方によってはすごい魅力で、「目だたせたくないキーボード」「違和感のない存在感の低さ」を作れる・・・、要は「ギターバンドのキーボードを録音するには丁度良い音」かもしれません。
少なくとも、ギターシンセの強烈な存在感のある真空状態のような目の前の音的な音には絶対ならず、尖っていない音です(トーンが丸いとかじゃなくて)。
Key9やMel9は単に音色の変更だけのようなので、エレキギターだけでなく、キーボードでも使えるようです。
もしかしたら、そんな用途でローファイ的にキーボードプレイヤーが音源モジュールとして使用しても面白いものかもしれない・・・等と思ってしまいました。
しかし、Mel9のサックスやブラスの音色はちょっとぼくには使えませんでした。
あくまでも「そっくりなサンプリング音色」を目指したものではなくて、メロトロンっぽい音を目指したエフェクターですから、たとえばサックスにきちんと似た音が出るのは6弦の3フレットのGからCまでの4音しか管楽器に聴こえる音ではなく、それ以外はゴーという何の楽器かわからない音になってしまいました。
メロトロンのフルートの音やクラリネットの音は使用勝手の高い音だと思いますが、オーケストラヒットのような音が連続音になるオーケストラ音色は強すぎて変に感じることもありますし、チェロも低域の一部しか似ていないとか、あくまでもサンプリングではなくてメロトロン風の音というエフェクターであるという性能の限界はあります。
そういった意味では、Mel9よりもKey9の方が実践的に使えるエフェクターかもしれません。
けれど、Mel9のフルート音色はそれだけでホッコリくるというか、魅力的な音ですね。
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