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ギターシンセのコントロール用ギター

2022/04/18 20:00

 ライブでは使ったことが無いので皆さんの前に登場していないギターですが、実はここ15年くらいで、ぼくが一番録音に使っているギターは、2011年製Gibson SG Special '60s Tributeです。

 ノイズが多いので、エレキギターとしての利用は「人形大戦組曲」だけの使用でしたが、ギターシンセのコントローラーを埋め込んだため、録音でのギターシンセサウンド(シンセらしいパッド音だけでなく、バイオリンやチェロ、ブラスセクション、12弦ギター、ガットギターの音など)で使用しています。

 Gibsonとは言っても8万円程度の廉価版モデルなので、けして素晴らしい音・・・というわけではないのですが、ややパサッとした鳴りではあるもののP-90ピックアップの荒々しいシングルコイルの音はノイズが多くとも魅力のある音です。

 「人形大戦組曲」を制作した2011年末では、ライブ時にもオケはドラムだけで、ギターはソロ以外ほとんど弾かずに、バッキングはギターシンセで・・・と考えていたため、ライブにギターシンセを持ち込み、ミキサー直でギターもシンセも弾くつもりで考えていました。
 しかし、ギター用のエフェクターとは別に大きくて重いギターシンセ本体や、サブミキサーなども持ち運ばなければならないし、運ぶのに重くて一苦労する点と、小さな店ではそれだけ大量の足元でのコントロールを可能にする場所がないのがわかり、結局、ギターシンセのパートもドラムのオケと一緒に録音したオケを使用することにしました。

 たぶん、ギターシンセのコントローラーになっていなければ、すでに売却済みのギターになっていたかもしれないこのギターですが、実は、所持するギターの中でダントツに一番弾きやすいギターなんです。

 2011年の'60s Tributeはネックが特に細く、かなり弦高も低くセットでき、手が小さくて腱鞘炎持ちのぼくには向いています。
 最近は握力も落ちているので、なるべく弦に触れただけで音が出るくらいチカラがいらない弦高が低くて張力の弱い弾き心地を好んでいますが、まさにソレです。

 今年、63歳になるという事は、定年再雇用もあと2年で終わって、その後は職もなく、金もなく、家でじっと静かに居るしかない65歳以降の老後になるわけで、あまりにも何もない老人生活になるのは嫌だなぁと感じており、ならば苦手だけど弾き語りや、オケを作ってインストをやるとか…近隣のSammy's やラフィエスタで平日昼間に1人ライブをやらせてもらうのを目指すか…(お客様ゼロだけど…)などと勝手に考えているわけですが、その「弾き語り」についても「インスト」についても、実はアコギが苦手だったり、インストは多分3曲くらいでネタ詰まりするだろうな…と、絶望的な予感があります。

 アコギ苦手…の一つめの対応策は、じゃあ箱エレキでどっちつかずの弾き語りでいいにしよう…と考えた手段で、テレキャスター・シンラインを使って、弾き語り風と、オケを使って普通にエレキとして使う…というのが今まで考えていた策でしたが、しかしながら、前述のとおり、多分すぐにネタ切れしてしまうだろう…と感じました。

 そこで、それを補うというか、目先をかえて誤魔化す良いアイディアとして思いついたのが「ギターシンセで弾き語り」です。
 12弦アコギの音もあるし、お琴や尺八とかもあるので面白いインストとか出来るかもしれないし、ピアノ音色もあるので、エレキでピアノ弾き語りもやれないわけではない…という事で、バリエーションとしては面白いような気がして、今回、このギターにスポットをあててみました。

 しかし、ギター用のエフェクターと一緒に使ってシンセもとなると、持っているギターシンセは重くてデカいので、それ以前に発売されていた軽く小さい"Roland GR30"というシンセの中古が欲しいなと思っています。

 このバンドでも、もしドラマーで叩いてくれる方がいて、1日限りのオケを使わないライブを考えた場合、録音ではキーボードとシンセのパートを3つくらいの使っている曲が多いので、ギターのパートはソロのみにして、ギターシンセでバッキングをやるとかを考えないとやりようがなく、たぶんドラマーが叩いてくれるような事は無いかとは思いますが、用意だけはしておきたい気持ちもします。

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