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フォルクスワーゲンUP!

2019/01/06 00:00

 前のブログでもちょっと書きましたが、今年の9月に定年退職・その後、1/3の収入で今と同じ仕事を定年再雇用でする予定です。
 そうなると、今乗っているバンド名の由来でもあるBMW 320iエクセレンスエディションの9月車検時には、たぶんショックアブゾーバーやブレーキローター、ATオイル関係一式がそろそろ交換時期となっているため、多大な点検等の費用がかかり、その後についても様々なパーツ代が高い同車を維持していく費用は捻出し続けられないと考え、泣く泣く現在の愛車をあきらめて、そう国産車と必要経費が変わらない安いクルマを退職金で購入しようか・・・と考えている今日この頃であります。

 当然、乗り換えるにしても秋のことなのですが、今から候補を考えたいと思い、検討しています。

 で、今日、候補の一つに考えていたフォルクスワーゲンのUP!に試乗して来てしまいました。
 一番安いグレードは、なんと輸入車でありながら新車価格1,619,000円と軽自動車と同等。。。
 ま、性能も1000cc/75馬力と軽なみ(笑)ですが。。。

 ぼくは極端な性格なので、「定年退職」→「短い在職期間なので少ない退職金」→「当然蓄えは無し」→「定年再雇用での給与は賞与もほとんどなく、給与月額も半額くらいなので、年間収入は現在の1/3に減少」→「貧乏になる」→「クルマが維持できる稼ぎが無い(まともな音楽活動も厳しい)」→「10月からはライブでチャージ料をいただいて、せめてギター弦代に充てたい」→「クルマは軽がやっとか・・・」→「やっぱし軽は嫌だ~」→「じゃぁ、海外の軽みたいなクルマに乗る」・・・・というような発想で今のところで候補にあげているのが、フォルクスワーゲンUP!とルノー・トゥインゴです。要は「海外の軽みたいなクルマ」に興味をもった・・・ということです(笑)

 まぁ、1,619,000円は、タイヤは70だし、ホイールは鉄っちん、ステアリングはウレタン丸出し、リアウインドーは開かずハメ殺し、ナビは取り付けるところも無し、フォグランプも無いし、サイドのウインドー開閉も運転席でできないし、サイドミラーも手動、内装はボディーの金属丸出しで、付いてて良かったけどエアコンはエアコンではなくて単なるクーラーとヒーター・・・という、はるかに軽自動車以下の装備内容・・・・。

 そうですね。この装備内容に匹敵するのは・・・Rover時代の旧ミニがかなり近いのではないかと思います。

 しかし、試乗させてもらったのはそれではなく、上級グレードの208万円の"high up!"でした。
 こちらはアルミホイール付き55タイヤ、革巻きステアリング、ナビ付き、フルオートエアコン、2ドアでなく4ドア、サイドミラーは電動、リアウインドウはわずかにですが手動で開くようになっていまして、日本の高級軽自動車にさほど劣らない仕様です(笑)

 で、上級グレードだろうが最低グレードだろうが、GTi以外は動力性能は同じで75馬力です。
 さて、このクルマの特長としては最近の小型ヨーロッパ車に多いATモード付きの自動クラッチのあるマニュアル(要は昔風にいうノークラの進化したやつ)が使われています。
 ルノー・トゥインゴでは2枚のクラッチを偶数段と奇数段に分けて素早い操作に対応しているようですが、こちらのUP!で採用される5速ASGはクラッチ板1枚のシンプルな構造のようです。

 さて、クルマに乗り込んだ最初の感想・・・。ほぼ軽と同じ長さ程度の小さなボディーにしては狭く感じない。
 シートは「クッションは無いのですか?」と思うくらい硬い・・・(笑)けど、走らせるとこれがしっかりした重厚感のある走りの足回りとリンクして悪くない乗り味です。

 さぁ、アクセルを踏んで幹線道路へ侵入・・・むむむっ、お。。。。遅い・・・。
 75馬力の数値が示すとおり、もう、発進して50kmになるくらいまでは床にアクセルペダルをベタ踏み・・・。
 後ろに載せたカミさんはベタ踏みとは気づかず、「普通に走ってるね」と軽くのたまう・・・が、こちらは周りのクルマに着いて行くのが超スポーツ(笑)。
 しかし、パワーが無いことも手伝ってか、FFっぽいノーズヘビーさも感じさせずクルクル良く回る頭にはビックリしました。そしてかなり硬めな足回りと、とてもバランス良くて良く効くブレーキが気持ちよくて、フルアクセルでもカチっと思ったように走ってくれるイメージは、BMWのミニよりもこっちの方がミニの後継なのでは?と感じてしまいました。

 トランスミッションは、ATモードではずっとアクセルべた踏みよりも、変速したいタイミングまで行ったらちょっとアクセルを戻す・・・(マニュアルで回転あわせてシフトするのと同じ感覚)で運転すると、変速時のスベった感じはなくなって速くはないながらも、他のクルマに遅れることなく思ったとおりにキビキビ走ってくれました。
 ただし、エンジンブレーキの効きはあまり良くなくて、3速では全然足りなく感じるので、下り坂等ではマニュアルモードで2速まで落とさないとダメかなぁ~と思いました。

 加速時はそんなわけでATモードのままでもアクセルの使い方で誰でも上手く変速をコントロール出来ますが、マニュアルモードだと限界いっぱいまでひっぱって走ることができますから、さほど「鈍い」と感じずに走れる感があります。
 しかし、カタログでは6,200回転が最高出力となっていますが、走っている感じでは4,000回転くらいで頭打ちしてしまう感はありました。

 今のウチのクルマに比べると亀のように鈍い加速ではありますが、限界いっぱいで走る昔のミニのような感覚と、しっかりした剛性の高いボディーや足回りのセッティングのため、思いの外、走らせていて楽しいです。

 このトランスミッションは渋滞時はオートマチック的に楽をして、通常時はほぼマニュアルのように運転できて個人的に楽しく感じました。

 さらに、これだけコンパクトなクルマなのに、運転席の前後・上下等の位置が高級車なみに細かく設定できるのは素晴らしいし、小さなクルマなのにドイツ車らしい重厚感のある走りも魅力的でした。

 個人的にちょっと残念に感じた点は、パワーの無さよりも、後部座席の背中がハイバックでなく立ち気味である点と、後部のドアを開いた時に乗り込む際の入り口足元が高く盛り上がって狭いので足を高く上げないと乗り降りしにくいところでした。

 デザイン的にもシンプルな中に好感が持てるイメージで、さすがに世界の市民車フォルクスワーゲンですね~と思いました。

 さて、明日はルノー・トゥインゴを見に行ってこようと思います。

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