このギターは約40年前に購入した2台のギターを合体したものです。
要は、電装系がダメになったPACO製のテレキャスターのネックと、トラスロッドをねじ切ってネックをダメにしてしまったESPのテレキャスターを合体したものです。
トラスロッドをねじ切ってダメにしてしまったのは昨年でしたので、ESPのギターは昨年まではオリジナルのままでなんとか使えており、老朽化はしていましたが、メインでは使えなくなったものの、自分の音色の核になっているギターでした。
もともとESPのテレキャスターを買った理由は、PACOで作ったテレキャスターがあまりにもハイエンドギター的な「どうだ凄いだろう的に豪華な木目」で恥ずかしいため、もっと地味なギターが欲しいと思って買ったESPクラフトハウス製にしては安いオーソドックスなギターでした。
ボディー材もアッシュではなくてアルダーですから、当時の高額なモデルではなく中間的な価格のギターでしたが、その後にESPが製造することになったダンカン社のテレキャスターにかなり似ている上、ピックアップもダンカンのビンテージでしたので、個人的にはこのギターはダンカン社へのプロモーションのためのプロトタイプだったのではないだろうか…と疑いをかけたくなるギターでした。
どうも製造を急いだ節が塗装の各所に残っている気がして、なんらかの時期にあわせて無理やり作ったのかな…と思える感じがあります。
このギターを買った頃、ぼくは1962年くらいのイメージな普通のテレキャスターが欲しいと思っていました。
当時、レスポールを使っていましたが、フロントピックアップの音がうまくコントロールできず、スッキリした軽い音のフロントピックアップの音がするギターが欲しかったのと、ルックス的に当時はザバンドや西海岸カントリーロック的なアメリカンらしいギタースタイルを望んでいたかと思います。
一度売却しようと石橋楽器店に持って行ったことがありますが、なんと評価額は5千円以下だったため、それは哀れだと思って売却をやめました。
気がつくと38年ですか…、ぼくが自分の音色を考える基軸のギターとして手元にあるギターの中で一度長い付き合いのギターになっていました。
今回は、PACOのテレキャスターのネックと組み合わせることになって延命させますが、今、フレットとナットの交換を依頼していて、近いうちにメインのギターに返り咲きさせようと目論んでいます。評価額5千円以下の評価が正しいものなのかを皆さんに生でお聴きいただいて評価額5千円以下のギターが30万円クラスのギターより良い音がするところをご覧いただきたいと密かに思っています。
ちなみに新しい今のフェンダー・テレキャスターのようにピックアップが逆巻きになっているわけではない古いタイプなので、センターポジションでノイズキャンセルにはならないので、自分としてはより便利に使えるよう、トーン無し、ピックアップごとの2ボリュームに配線を変更しています。それによって、ビックアップセレクターの切り替えだけでフロントクリーントーン・リアドライブトーンを瞬時に変更できます。
はやく手元に戻ってこないかな。。。待ち遠しいです。
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