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「集大成」?

2018/05/18 00:00

 せっかく4月のライブで使用を復活させたテレキャスターですが、ちょっと右腕腱鞘炎の痛みが出てきた関係と、半袖になったこの季節、通常の塗装のギターだとボディーに直接肌が触れる左腕が塗装面でかぶれて真っ赤に腫れあがってしまうので、かぶれないウォーン塗装の(ウォーン塗装はサラサラしていて塗装面に汗のベチャベチャを残さない)ギターを初夏~秋までは使う必要が生じ、これまでどおりの"Gibson SG Faded2017"または"Gibson SG '60s Tribute2013"にメインの使用を戻します。

 やはり、SGは軽さから来る身体への負担が小さいし、ロングスケールでテンションきつめで指運幅も広いフェンダー系よりも手首等にかかる負担はミディアムスケールのGibsonギターの方が楽ですね。

 まぁ、とはいえ、今のところ直近の予定として8月19日までライブはないんですけどね・・・。
 何が言いたかったのかと言いますと、どうでもいい話ではありますが、心筋梗塞後に薬漬けになってからというもの(いや、加齢による問題でしょうか・・・)、どうも肌が過敏になってしまい、ちょっとのことで痒みや腫れを起こすようになったというのがお話の導入であります。

 さて、やっと写真の話題です。今日から「腕時計」はじめました(笑)。
 腕時計使用はもう20年ぶりです。携帯電話の普及から時計を持つ必要も無くなり、また、気に入っていたアップルレコード公認のビートルズ時計が壊れたのを機に腕時計の使用をやめていました。

 この時計は伊豆修善寺の虹の郷イギリス村で売っていた1,000円の安い時計を衝動買いしたものなのですが、当初付属していたビニールのベルトではなく、革のベルトを妻が買って来てくれたので使用可能となりました。当然、1,000円の時計本体よりもベルトの方が高額なのは言うまでもありません(笑)。
ビニールだと肌がかぶれちゃうのですが、革なら大丈夫です。

 この時計は完全なる衝動買いでしたが、一気にいろいろ思いついての購入だった記憶があります。購入は最近なのですが、どうも物忘れが激しくて・・・、ところどころよく覚えているのに概略や理由を忘れちゃったり・・・。はい、メモはとっていません。なので当然、首相にはお知らせしていません(笑)

 一に感じたことは、「時間を知るためにいちいちスマートフォンの電源を入れたくない。」という点で、これは最近スマートフォンの字が小さくて読みづらかったり(老眼)、スマートフォンの電池のもちが悪くなって来ていたりしているため、スマートフォンに依存しないで生活できるようにしたいと感じ、その解決策として腕時計に目が行ったと思います。
 次には、妻の入退院があり、ライブにもなかなか来にくい状況となったため、出演者が複数の出演時間が30~40分程度の中で厳格に限られたブッキングライブ中に時計が見えるところでは問題ありませんが、タイムキーパー役がいないので時間超過しないように自分で腕時計で時間を確認しながら演奏しないといけないかな・・・と思った点。
 また、今の自分の気持ちを表しているかもしれませんがデザインの好みです。老眼には優しいデカい数字・・・それでいてなんとなく不思議の国のアリスを思わせるレトロ感のあるデザイン・・・。そんなところからだったと思います。

 さて、その自分の気持ち・・・

 ドラマーが脱退して今までのバンドを諦め、ドラムとシンセは録音物としてそれにあわせて演奏する今のスタイルに変更した際、一旦バンドは解散として新たなユニットとして再出発したのが2011年でした。
 その時にそれまで乗っていた英国車"Rover 75"からBMWに乗り換えましたが、同様のワクワク感が魅力であるところからクルマと音楽をリンクさせて考えている自分としてはRover社破綻までは完全なる英国車好みでしたので、音楽的には「モダンレトロ」をキーワードにやってきました。

 BMW購入当初は車種が120iということで同車のキャッチコピーだった「プレミアムコンパクト」をキーワードに、震災後のショックも兼ねてコンパクトだけでなく省電力・小型・電池対応・小音量等をキーワードに考えることで、いわゆるライブハウスやライブバーでなく、普通の飲食店でもはたまた公園などの野外でも演奏できるバンドを構築してきました。
 しかし、120iの後部座席等にどうも納得がいかないというか、もともと実用よりも質素でありながら優雅さをもつ英国車の魅力にとりつかれている自分としては、120iMスポーツの伸びやかな走りの魅力は感じながらも、まずはクルマのシートが革でないところや、後部座席がタイヤハウスに被って座る姿勢になることに嫌気がさしてしまっていました。
 120iの車検の際に陳列されていた今のE90最終型320iの180台のみの限定車エクセレンスエディション(当時2年落ちの中古)と出会い購入してから、Rover車以外は3年乗ったことのないぼくがもう6年これに乗っています。(まだ支払中ですが・・・)
 限定仕様である320iエクセレンスエディションが発売された8年前は、ジャガーの親会社が米国フォードから印度のタタ社へ変更され、フォードのクルマのシャーシーやエンジンで組み立てられていたジャガー車がモデルチェンジ中で、大衆レベルの2000cc車が主体だったXタイプの製造販売が終了した時期でした。
 たぶんBMWとしてはそういった大衆レベルのジャガー・Roverファンにも気に入ってもらえる320iシリーズをと考えてこの時期に発売したのではないかと思える仕様な、いわば当時のBMW3シリーズらしくないクルマで、通常は艶のあまりないグレーな内装色にアルミ製のパーツ・ダークグレーか黒のシート色のBMWなのに、エクセレンスエディションは白い内装色にグロスな黒いパーツ・真っ白な革のシートという英国車のような仕様でした。
 エクテテリアでも、グリルや窓枠・ステップなどのメッキ化、ドイツ車としては英国車好みの人への対応車だったと思います。
 ですが、リンバーンエンジンの採用で、ちょっと前の2400cc同様の性能を発揮するノンターボエンジンは非常に伸びやかで、ドイツ車らしい硬い足でもあり、日本人の心を理解した理想のクルマだなと、すなわち「スペックや乗り味はドイツ車、仕様は英国風」というところに魅了され、かなり古くなって来ていても丁度よさに満足しています。

 が、しかし、よく考えてみたら「プレミアムコンパクト」以後、キーワードとなるバンド共通のテーマを作っていないことに気がつきました。
 いや、結局は新しい「プレミアムコンパクト」路線を打ち出したものの、そこまで小音量で演奏しなくてはならない店もなく、また、スタインバーガーのギターを購入した時点でコンパクトという概念においても完成してしまいましたが、有事の際にはとても良いと感じられるものの、120iのリアシート同様に「それが理想的なものとは感じられなかった」という事だったかもしれません。

 テーマが見つからないまま6年が過ぎましたが、今行っている作業は、モダンレトロ路線だったころの組曲の復活に向けてのオケづくりで、バンド内としても10年前の組曲への回帰です。
 当然、以前のままの部分もありますが、イメージに合わなかった部分などは考え直して作り直ししています。

 ぼくはもうあと1年で還暦となり、来年の9月で定年退職です。そのまま定年退職ならば、バンドの活動資金はおろか、生活していけないので音楽はやめることになります。
 もしラッキーにも定年再雇用してもらえたとしても給料は1/3になって金銭的にも苦しくなり、バンド活動も今のようには出来ずに地元六角橋のみ年数回に限られてしまう可能性も高いかと思いますし、当然その時には何か点検費用が発生すれば、BMWのパーツ代は高いのでクルマを維持していくことも不可能になるでしょう。
 このクルマによる音楽コンセプトも、下手をするとぼくの音楽人生も、あと1年で終わりかもしれません。
 ここはなんとか、今やっていることとクルマを結び付けたいなぁ~と思ったわけです。

 「モダンレトロ」→「プレミアムコンバクト」→「?」というわけですが・・・、モダンレトロはぼくのファッションや感覚の好みそのもので、古い見栄えだけれど最新の内容で作られているという感覚でした。時代とかを超越した、その1個体が時代の歴史をもっているような魅力ですね。音楽の内容自体をそういった感覚でやってきました。
 プレミアムコンパクトはぼくにとっては実質主義というか、必要なことを最小限に留めてなんとか継続して音楽がやれる環境の構築だったように思います。
 震災の影響がおおきかったなと思いますが、プレミアムなコンパクトカーというキーワードから場所をとらずにコンパクトな楽器で、すべてを太陽光で充電した単三電池のみで演奏できる楽器セットでの演奏や、小さな音でも迫力のある演奏を構築しました。
 で、今、乗っているクルマに感じるイメージは何なのか・・・、なぜ飽きずに8年落ち中古車(6年所持)を気に入っているのか・・・ですが、120iで感じたのと同様な伸びやかで楽しいエンジンやFRならではのコーナーでの楽しい走りと、Rover 75まで優れてはいませんが質素な3シリーズの内装の中では断トツにオシャレで明るいコンフォータブルな室内・・・、その答えは「丁度良いバランス」な気がしてきました。
 「心地よいバランス」とは「自分の感じる普通」でもあり「静でも動」でもあり、大げさな言い方をすると「自分の生涯の中で最後に『心地よいバランス(結果的に自分にあったもの)』として知ったもの」のような気がしました。
 確かにぼくは今、このクルマの後にガソリンのクルマはもう購入しないだろうと感じています。年寄りになっていくので、電気の軽自動車的なクルマに都市部はなっていくでしょうし。。。
 ぼくの音楽が「ガソリン時代まで」としたならば、今の自分はすでに集大成に向かっているのかなと思います。
 だから過去に作った組曲も復活させようとしていますし、音楽人生の終わりに向けて「集大成」をテーマにしている気がしてきました。
 そんな感じなのかなぁ。

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