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土曜日はいろいろでした

2018/04/04 00:00

 先週の土曜日はバンドの練習をお休みにして盛りだくさんの予定でしたが、楽しい1日でした。

 午前中は、先日のブログで書きました35年前のESPクラフトハウス製テレキャスターの復活を目指してボリュームポッドをAカーブに変更したり、トーンコントロールをやめてフロント・リアの個別ボリュームに改造をお願いするため、KEY渋谷店に伺ったのですが、この日は新店舗にてプレオープンの日で写真撮影が行われているところにお邪魔してしまい、なんと社長さんからお名刺をいただいてしまいました。
 が、しかし(笑)、入荷していただいていたボリュームポッドの軸が太くて(現代のFenderに合致したサイズ)、当時のESPが採用していた細くてギザギサの軸のポッドを予測していなかったのでノブと適合せず、またボリュームポッドの入荷し直しとなり、ギターはお預かりとなりましたが、月曜日には仕上がり、仕事帰りに受け取って来れました。

 土曜日の午後は、きっかけはたまたま行きつけの洋品店「花屋」さんのお客様というだけだったのですが、娘も可愛がっていただきいつもご懇意にさせていただいている1960年代中頃には大ヒットを飛ばしておられたグループサウンズ「カーナビーツ」リーダー越川さんたちと大倉山で花見と飲み会。
 昨年も参加しましたが、今年も楽しい時間を過ごさせていただきました。
 酔っぱらった帰りの電車の中でのお話ではありますが、皆さんが越川さんとかかわる際には敬意をもって当時的にグループサウンズらしく演奏をされているにもかかわらず関わらず、ぼくなら自分が「こんな風にしたら面白い」という想像の衝動を抑えられないので、原点とは違ったあくまでロックとしてやってみたいと感じます・・・という話をさせていただいたところ、「それ、楽しみにしてるよ」と言われ(いや、真面目に楽しみにしてくださるとは思っていませんけど)、そういうことも「あり」なんだなぁ~と、楽しみになりました。
 いえ、「やる」というわけではなくてですね、「可能性がある」というだけですけれど。。。

 音楽を人の心の中に残して継承していくことは大切だと思いますが、その時代のムーブメントというか盛り上がりを知らない世代に、その盛り上がりを知ってもらうのはとても教科書の歴史を語るようで若い人には楽しく感じてもらえない可能性が高いのではないかとぼくは思います。うまくいくことも稀にあるとは思いますが・・・。
 基本的には、その時代のファンの年齢の方で留まり、その後の年代には継承されないことが多い気がします。
 若い方から人気のある若い人がリメイクしてヒットさせれば、その曲のホンモノとして紹介されるようになるのでしょうが、残念ながら「現代のリメイク、過去のホンモノ」になってしまい、逆にホンモノがネタでしかなくなる可能性もある気がします。
 でも、当時とは少し違ったイメージでリメイクしているのがホンモノで、若いミュージシャンがそのリメイクに興味を持ってコピーでもしてくれたら・・・、それはホンモノが現代を過去から繋げて引っ張るわけで、最高に魅力的なのではないだろうか・・・という感覚がぼくの継承における理想論です。
 ぼくも老人に足を突っ込む年齢になってきているので、その働きが自分に出来るなどとは全く思いませんが、やったとすれば「それが出来る方へのイメージサンプル」程度はできるような気がしないでもありません。

 越川さんが楽しんでくださるかはわからないけれど、1曲やってみようかな・・・。しかし、美妃が歌ったものを聴いていただくとすると、完全にキーに無理があるから男性キーで作るのは無理があるか・・・(笑)。
 でも、楽しい夢ですね。

 そして、花見飲み会の帰り道、ぼくたちのライブ拠点”Sammy’s Hawaiian café”を覗いてみたら、最終週の土曜日だったのでバカバッカの長洲さんがライブをされていましたので、たらふく飲んでいたにも関わらず、ライブにお邪魔してしまいました。

 お世話になっている洋品店花屋さんご夫妻もいらっしゃって居られ、ぼくと美妃はチャージ料を払っただけで飲食代はすべて花屋さんに御馳走になってしまいました・・・すみません~。
 最後はけっこう酔っぱらったぼくを長洲さんがステージに呼んでくださり、2曲ほどセッションでご一緒させていただきました。(スタンドバイミーとルート66)
 持っているギターがスタインバーガーだったりしたので、ややR&B・ブルース調のノンエフェクトな演奏に向いているものではないこともあって、ちょっと冷や汗ものな緊張でしたが、楽しい時を過ごさせていただきました。有難うございました。

 長洲さんは数々のメジャーバンドでギターやベースを弾いて来られた方ですが、ぼくがはじめてお会いしたのは約30年前の1989年秋ごろ、町田にあったライブハウス「アンバサドール」でのライブでした。
 当時はバカバッカという名称のバンドではなく「ミラー」というバンドで、元キャロルの内海さん・長洲さん・元キャロル~ダウンタウンブギウギバンド相原さんの居られたカッコいいロックバンドでした。
 その前座のような感じでぼくの当時のバンド”Wonder Boys”は出演させていただいたのですが、ぼくらはこの日が解散ライブで、お客様はゼロ・・・非常に申し訳ない前座をしてしまいました。

 その当時の会話だけなので長洲さんもぼくの事など忘れておられますが、当時のオリジナル曲自体とアレンジと演奏についてお褒めいただいたこと、内海さんもキャロル時代によく出演されていたテレビ番組「ぎんざNOW」で木曜日のレギュラー出演バンドだったレッドショックのボーカルだった宮崎謙実とレッドショック後に”Kenmi MissTones”というバンドをやっていましたという話からその解散後に続けて来たアマチュアバンドが今日のバンドですが今日が最後のライブで、これを機にギターをやめようかと思ってますという話を内海さんにお話したところ、「どんなに小さくなろうとも辞めないで続けることだよ。」とお説教していただいたのですが、これがその後に心に響き続けていなかったら1993年にまたギターを弾きはじめることはなかったのではないかと思います。

 そういった意味で、ぼくが今、細々とギターを弾けているのは内海さんや長洲さんのおかげだと感謝しています。

その当時も歌われているグルーヴィンをお聞きして、そのことが昨日のように思い出されます。
 土曜日の夜は自分たちの練習日なので、なかなかライブにお邪魔することが出来ませんが、この日はたまたま都合がついたのでチャンスだなと思っていました。

 さて、冒頭のKEYでのお話の続きで、さらに前回のブログの続きになりますが、なぜESPのテレキャスターを復活させたいのか・・・と言いますと、どうでもいい事ではありますが、ぼくが1980年代前半まで加入していた”Kenmi MissTones”解散直前から使いはじめ、解散後は「あぁ、ぼくはロックバンドプレイヤーになれなかった・・・」と挫折感を味わいながら職業としてギターを弾いて行くことを断念、アマチュアバンドさえ維持していけず何度も音楽活動を諦める傷心を繰り返した寂しく厳しい時期に使い続けて来た、気がつくと人生で一番長い期間を共にしたギターでした。
 言わばこのギターは挫折ばかりで負け犬なぼく自身そのものだったと感じます。おまけに先日のブログで書いたとおり、一度イシバシ楽器店に買い取り査定に出した際の買い取り価格は高級ハンドメイドギターのESPクラフトハウス製にありながら驚きの「ボロボロなので5,000円」と、まったく価値を認められない「ゴミくずギター」に査定された可哀そうなギターです。
 でも、かなり弾きにくいギターではありますが、その査定額5,000円のギターの音はぼくが感じるところ、50万円のフェンダーカスタムショップのものよりもはるかに良い音だと感じています。(PACO製ネックを装着したテレキャスにはちょっとかないませんが・・・)
 居ても居なくても変わらない・・・いや居るだけ無駄だったゴミ人間のぼくとゴミに査定されたギターの2人で、もう一度やりなおしてみたいと思いました。

 このギターを最初に使用したのは35年前のケンミミストーンズ最後のライブでしたから、やり直す機会があるとすればケンミミストーンズの同窓会的ライブが最適です。そこからもう一度、時間を繋ぎなおす・・・。

 先日もチラッとお話しましたが、レッドショックのドラマーだった市岡さんのバースデイライブで、レッドショックとケンミミストーンズの混合バンドの演奏をすることになり、ぼくも参加させていただくことになっています。そこで使ってみたいのです。
 今、ぼくがメインに使っているギターはSGなのですが、あの35年前の解散からやり直しがしてみたい・・・。
 タイムスリップしたかのようなその頃のままのプレイをするとかではなくて、日頃少ないお客様の中で寂しい思いをさせてしまっている楽器たちに申し訳ないという気持ちもありますが、一番ともに寂しい思いをしてきた自分自身の涙や汗がつまっているようなギターに楽しい思いをさせてやりたいという気持ち、そして、あの5,000円と査定したイシバシの店員はその時に殺してやろうか・・・と頭に来ましたが(笑)、よく考えてみると良い値だったら売ってしまっていたわけなので結果的に見ると「素晴らしい音のギターだった」と汚名返上するチャンスを与えてくれたわけです。

 しかし、ボディーが軽くて薄く弦のデンションも緩めで弾きやすいSGに比べると、ボディーは厚くて持ちにくいし、弦のテンションは同じテレキャスターの中でも飛びぬけてきついので、非常に弾きにくいギターではありますが、とりあえず、次のライブ1回だけでもいいから復活させてやりたいと思っています。

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