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近況報告

2020/06/24 09:00

 2008年に作った組曲「マーリンと赤い竜はユニコーンを救う」の録音をし直しています。
 ライブで演奏しなくなった曲はお聴きいただける環境になくても問題ないと思うし、自分でも忘れて演奏できない(笑)のですが、この組曲は通常のルーチンで演奏しているのに他の組曲同様に現在CD化していないため、「今日演奏した組曲のCDはないのか?」とお客様にご要望された際に対応できないのはまずいと感じた点、それに2008年当時とはかなりアレンジが変化した曲もある点が、録音し直しをしている理由です。

 と、今日はその事自体は話題ではなく、ぼくたちのシンプルな録音器材と今回の録音での中心使用となりそうなギターの話題です。

 録音器材については、今どきパソコンではなく単体のマルチトラッカーで録音。
 ギターもベースもアンプを使わないラインで演奏するライブの時と同じで、サンズアンプにギターはzoom g1xでボリュームペダル(必要に応じてリバーブとディレイも)という感じで、非常にリーズナブルで簡素です。
 なのでエフェクターも最初からのいわゆるツケ録りですし、ループ貼り付けしたりして時間節約することもなく、昔のように最初から最後までアナログ的にライブと同じ感覚で演奏しています。

 エフェクターのツケ録りする理由もループ等も利用しない理由も、編集作業は苦手(というよりわからない)ので、録音時に編集が要らない用に演奏する方が自分たちにとっては楽だからです。
 そうですね…、ぼくがはじめてレコーディングなるものを行った1976年から全く頭が進歩していないとも言えます。

 その辺がライブを見に来てくださった方が一様におっしゃる、「録音物よりもはるかにライブの方が良い。」と言うお言葉に表れているのかな…と思いますが(笑)、基本はライブバンドだし、ドラムがオケのライブで明らかに他バンドより音が小さいのに「迫力があってダイナミックな聴こえ」と感じていただけるなら本望です。

 当初(1980年代)、録音物についてはライブの宣伝…とぼくは考えていましたが、1993年以降の考えは「ライブに来られない人にも聴いていただける手段」とか「仮にロックが嫌いだと思っている人にも聴いてもらえる可能性」、「最良の音ではないかもしれないけれど、1970年代はじめの頃と比べれば充分に聞き劣りしない音」は意識するようになりました。

 そんな簡素な録音なので、使用するギターやベース、ボーカルに使うエフェクターの別によって作品の内容に与える影響は強いのですが、ボーカルはここ数年はライブではローランドのハーモナイザー付きエフェクターですが、録音ではTCヘリコンのマルチを使っています。
 今回、組曲の前段と後段のプロローグとエピローグという曲ではギターもベースもFender playerシリーズのTelecasterとJazz Bassを使いましたので、ギターは曲によって持ち替えて同じギターをあまり使用しないつもりでしたが、1曲目「お爺ちゃんの夢」はFender Player Telecasterを使ったため、2曲目の「手紙」は迷いつつも本当のギターではなくてギターシンセでフォークギターとシンセの音を混ぜた音で録音(ベースはフレットレス)、次の3曲目「闇の矢」を今録音中ですが、当初ギターはすべてのテイクをGibson SGで…と思っていたにもかかわらず、バッキングはSGでOKだったのですが、どうしてもリードギターのパート音色がしっくり来ず、結局はリードギターのパートはFender player Telecasterに差し替えました。

 そんなわけで、どうも今の自分はFender player Telecasterに感覚が合ってしまっているようなので、今後の他の曲の録音についてもこのギター中心で録音していく事にします。

 また、本当は村上はプレシジョンベースの方が好みなんですが、ぼくの音作りのしやすさのため(スマートフォン等のような小さなスピーカーからでもちゃんと認識できるベースの音作りのため)、Fender player Jazz Bassを使ってもらっていますが、このベース、音の入力ゲインが早くに来過ぎる欠点はあるものの、かなりトーンの音作りの幅が広くて硬い音なので存在感はある音が作れます。

 廉価版のギターやベースはたくさんあるものの、老舗Fender のplayerシリーズは今ぼくの中で確実に流行りの真っ最中です。

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