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Gibson Custom shop SG Standard VOS

2016/01/01 00:00

 いつも使っている廉価版のGibson SG '60s Tribute 2013は、Gibsonではあっても新品で右用ならば7万円くらいのビギナーと貧乏人(笑)を対象としたギターです。

 しかしながら、ぼくだって高額なギターくらい。。。持っているのであります!(笑)

 ぼくが持つギターの中で一番高額なギターGibson Custom shop SG Standard VOSは、貧乏人のぼくには不釣り合いな新品価格30万円以上のギターです。(もちろんぼくは中古にて購入。たぶん2010~2011年製造のモデル。)

 なぜそんなギターを持っていて使わないのか…ですが、天候の変化に弱くてフレットが浮いたり、ネックが反りやすいギターであるため、「ライブには使わずに、主に録音に使用。」としています。
 あと、極度に貧乏な発想のため、「ライブで使ってあまり弾くと、ただでさえフレットが低めなのに減ってしまってもったいない。」「ネックヘッドの付け根が他のギターより細くて華奢な高いギターをガンガン外に持ち出して壊したら嫌だ。」という、「じゃ、何のために買ったの?」という疑問がわくような考えも無きにしも非ず…。

 はて、なんで買ったんだろう?
考えてみる・・・。

 そうそう、ユニットの音楽性変更(出力のライン化・小音量化)に伴って以前のFender Telecaster中心から、もっと歪みの強い中域の強い音のギターへと考えてハムバッキングピックアップのギターへ変更(Fender Telecaster deluxeや廉価版ジャガーは左利き用無く断念し、Gibsonへ持ち替え)、最終的には音の問題はさておき、身体がきついので重量が軽いSGをメインにしようと2~3年前からSGメインにして来たのでした。

 そんなこんなで2013年型の普通のSG Standardをメインとすべく購入したのですが、なぜかどうにも気に入らない…。なぜだろう。。。つぶしも効くオールラウンドな使用に向くギターなのに、なぜかつまらないのです。

 ある日、イシバシ楽器御茶ノ水で中古(22~23万円くらいだったと思う) Gibson Custom shop SG Standard VOSを発見!
 「うーむ、いつも購入してから交換するボリュームポッドも最初からAカーブなので変更の必要ないし、とてもいい具合に老朽化したような音。。。バランスが良いのにピギーに暴れてくれるのが楽しい…、なかなかこの手のものの左利き用とは巡り合えることはないし、所謂、昔から良いとされているSGをもって、"良い"の基準を知っておくのがいいかも!」と思っての購入だったように思います。

 その際に、なぜ今の時代の普通のスタンダードを好めず、Gibson Custom shop SG Standard VOSの音を好んだのかについて、おぼろげながらわかってきました。
 ぼくの場合、優れた品質の木材とか、カスタムショップによる手作りだからとか、そういったことではなかったようです。
 スタンダードに装着のピックアップは「57クラシック」でダンカンの59に似た明るくてハッキリしたややドンシャリな音のPAFタイプのピックアップ、Custom shop VOSの方は同じくPAFタイプではありますが「バーストバッカー1と2」で、リアはもっと高出力・フロントはもっと低出力、さらには57クラシックのようにクッキリした音ではなく、ややボケた音で中域が強い音色でした。
 この中域の強さとボケを現在のぼくは必要としているようです。
 さらには薄い塗装から来る「アンプラスティックな材木的な響き」も好んでいるようです。

 なので、その2点からみて同様の効果があると思われたのが(質のみが劣る)、廉価版の'60s Tributeだったわけです。

 しかし、楽器のオリジナル性や価値を重んじないぼくは、このギターについてもせっかく当時のペグを模した特別製のペグが使われているにもかかわらずグローバーのペグに交換し、'60s Tributeで調子のよかったフロントピックアップのみハイパスフィルター装着をしてしまいました。

 その後、弦を009~040のテンションコントロール弦が気に入って張り替えてからなぜかギターの調子が悪くなり、とても弾きにくくなってしまっていました。
 先日、もとの009~042の弦に戻して、さらにネックをいじったりして、やっと気に入る弾き心地に戻りました。

 昨夜、あらためて'60s Tributeと弾き比べしてみたのですが、うーむ、Gibson Custom shop SG Standard VOSはとても倍音が豊かで、'60s Tributeと同じ音量で弾いてみるとかなり音が大きく感じるくらいです。
 また、歪みの粒がまんべんないというのか、どこかの周波数が助長されたり聴こえなかったりということが無いので、オールドギターのようにピッキングにピギーに反応する割には安定感もちゃんとあります。
 最近では嫌われちゃうところですが、タイトではなくてルーズな古臭い響きもぼくにとっては魅力的でした。
 まあ、そういうところがGibson風の高額なギターということなんでしょうかね~。

 さて、そんなことを書いていたら、ライブでも使いたくなって来てしまいました。
1月のライブでは'60s Tributeの黒を使う予定なので、2月のライブで使おうかなぁ。。。

 下のムービーは、このギターを購入したばかりの時に、通常のスタンダードと比較してみたものです。


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