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Fender American Vintage series 1952type Telecaster

2016/09/02 00:00

 もうあと3年で60歳になってしまう自分にとって、人生とは如何なるものだったのだろう…と自問自答。
 借金ばかりしていて蓄えは一切なく、60歳を過ぎてからの経済の不安が強くあります。
17歳くらいの頃から能力の後退はすれども、進歩したり、極めたりと感じられるものがない自分にとっては、「いったい、このダメ人間の人生って、どうなってるんだ。。。」と感じます。

やはり、自分の人生の失敗要因を考えてみると、「怠惰で努力が嫌い」「覚えが悪い」「感覚やセンスのみを重んじ、勉強を嫌う」「すぐに結果を欲しがる」「根性のかけらもない」「協調性が無い」「貧乏なのに浪費的」「不健康」等々…、要は「思いつきだけで生きていたい」という生き方をして来たのが敗因なんだろうな…とは思っています。

 友人たちが一度は音楽業界で成功する中、ぼくだけが「惜しかったね」どまりでどれも成功できなかった音楽活動。
その理由も「やりたくない事を自信もってお客様の前でやれって言われても無理だ…」とか、結局、他人の企画や命令に従って部分を担当する楽器のプレイで商売する気持ちになれず、ただ「自分の音楽がやりたい」と思ってやって来たけれど、そういうやり方には自己プロデュース資金やマネジメント能力がなければダメで、センスも金も持ち合わせていないのに何やってるんだか…っていうことだったのかなと思います。
いや、コレ、音楽の話だけじゃなくて、普通の事務仕事でも何でもぼくの場合は同じなんですけどね。。。

 もの凄く大雑把な概論的なところでは非常に理解が得られたりするのですが、オリジナル性を重視し過ぎて分野の専門性に疎く、何を言っているのか、何がしたいのかわからない…と感じられ、物事を具体化する段でポシャる…というのがぼくの人生パターンだったように思います。
 詰めが甘いとも小さい頃からよく言われていました。

 と、反省はしてみましたが、結果も考えも変わりません(笑)
そういう無意味な生き方しか出来なかったということで、仕方ないという結論でした(笑)


 いやいや、そういう事が言いたいんじゃなくて、結果が出ないとか、わからないとか言うところで、「ぼくの人生をもってして、ぼくのぼくらしいギターとは何だったのか…」とここ数日迷いを感じておりまして、そういった事が言いたかったのでした(笑)。

 今のこのユニット”Beware of Moving Wax doll”になっての5年間のみをご覧くださった方においては、たぶん「SGばかり使っているし、やはりSGでしょ。」と思われるかと思います。
 古くは1973~1977年の中学~高校時代のぼくを知っていて最近の数十年お会いしてない方は「Grecoのレスポール」と言われるかもしれません。
1980年代はじめの頃、”Kenmi MissTones時代”から1990年代中頃までの13年間くらいのぼくを知っている方ならば逆に「SGなんてイメージじゃないよ。やっぱりTelecaster。」と思っていただいているのではないかと感じます。(この時期、途中1990~1993年の3年間、ぼくは音楽をやめていましたが…)
 けれど、1993年から2000年の7~8年間、Wonder Boys時代からのぼくを知っていてくださる方は「白いStoratocasterでしょう。」と感じられているのではないでしょうか。それに加えて1997年辺りからはフリーマーケットで使っていたミニエレキギターGuitarLabのELFもかな。。。
 美妃が中学3年の時に歌いだした2005年頃から3~4年間に知り合った方々については、まだ歌が歌えないヒヨッ子ボーカルにあわせて楽器の音圧を下げながらバランスするために使っていた「Danelectroでしょう。」と思われるかもしれません。

 いえ、大半の方はぼくがメインに使ってきたギターなど覚えておられないし、そんなことはどうでもいいのかと思います(笑)。
 しかし、本当のところを言っちゃったらぼくが寂しいので、少しお付き合いくださいませ(笑)。

 それぞれの時代にそれぞれのコンセプトでやりたいこと・出したい音の必要があったんだなと思いますが、年数の長さで言うと、他のギターでのメインの期間が数年となっているのに、Telecasterだけが10年を超える期間でダントツに長い時期の使用となっていました。もちろん単独のギターを使っていたわけではありませんが…。

 録音では、最近こそSGが主になっていますが、実は一番録音に使ってきたことの多いギターはミニエレキギターのGuitarLab ELFでした。録音する音色としてはこのGuitarLab ELFとGibson FireBirdが一番ぼくの好みなのです。
 しかし、Gibson FireBirdは大きくて重いため小さなお店でライブしている自分たちには向かず、また、年寄りで筋力も低下したぼくにとってこの重さはライブでの使用は不可能になりました。
 GuitarLab ELFはフリーマーケットなどでちんまり演奏するのを考えて作ったモデルですから、もともと形状が狭いところであぐらをかいて座って弾くために作ったギターなので通常の立ってギターを持つライブでの使用は不可能…。

 考えてみれば、SGを選択した今のユニットでの選択理由も、オケのリズムトラックに混ぜてラインで使用することが多くなるため(当初は小型PAのみの出力を予定し、ギターアンプもベースアンプも使わない考えでした。)、PA直ではFenderのシングルコイルのギターでは前面にペラッと音が出過ぎてしまうのでもっと音が適度にボケてくれるハムバッキングピックアップのギターを使いたいと考え、「Fenderでハムバッキングピックアップ搭載となっているギター”Telecaster Deluxe”を捜したが左利き用が無く、その他のFenderで左利き用のあるハムバッキングピックアップ搭載のモデルはカートコバーンモデルしか無かったので、Fenderを諦めてGibson Guitarを持つことにした。」という理由でした。
 なので、あの2011~2012年あたりにもし”Fender Telecaster Deluxe”の左利き用が販売されていたならば、その後のレスポール・ファイヤーバード・SGの使用はなかったと思われます。

 逆に、たぶん「Telecaster Deluxe = 重い」→「ホロウボディで軽くなっているTelecaster Thinlineへ買い替え」となっていたかと想像できます。
 事実、Fender JapanのTelecaster Thinlineの購入を検討した時もありました。しかし、なぜかマホガニーボディでホロウボディなはずですが、重さが通常のTelecasterより重く、音もボソボソだったため購入を辞めた経緯があります。
 Japanを含めて、それが最後のFenderギターの検討でした。Fenderではスタンダードのほんの一部と楽器店注文の高額なカスタムシヨップモデルが左利き用の設定がたまにあるモデルになりますが、気楽に買える安価なメキシコ製造モデルでは最下位機種しか設定が少なく、バーハーテレキャスターとかテレキャスターデラックスとかの中間価格のメキシコモデルが欲しかったぼくとしてはガッカリでした。
 
 だから、今回購入の”G&L Savannah Collection ASAT Deluxe II”はそのTelecaster Thinlineと同じような仕様、かつ、Gibsonギターの魅力的な部分も加味されたギターでしたから超魅力的に見えたわけです。
 で、そうしてTelecasterスタイルのギターを弾いていたら「ありっ?」と考えさせられることがあったのです。

 よーく考えてみると、「ギターアンプ無しでPAから直でギターの音を出すから…」という条件で「シングルコイルのギターではパリパリな感じで音の奥行きがなくなるためハムバッキングのギターを…」として、ハムバッキングピックアップのギターを現在使っているのですが、しかしですよ。。。実際にはラインでPAに直挿ししてギターの音を出しているかというと、いやぁ、やってみたら全部オケみたいで面白くないのでもうすでにその方法はやめてしまったのです。。。

 実際にはそれに近い方法ではありますが、ラインからのオケもPAの補助としてギターアンプやベースアンプから出力して、ギターはラインっぽい音に一番近いアンプではありますが、ちゃんとギターアンプの”ZTamp Lunchbox Junior”からボーカルやオケも混ぜて出力しています。(厳密には、小さなお店では小型PAからギターアンプ・ベースアンプへとカスケード接続して、ギターアンプやベースアンプは単独の楽器アンプとしてだけでなく、PAの補助としても使用しています。ライブハウス等の大きなPAやモニターの返しがちゃんとあるところでは、ギターアンプやベースアンプは楽器単体のアンプとして使い、オケはPAから出力してもらっています。)
 だったらば、別にライブでもシングルコイルのギターを使ってもいいじゃん…(笑)。

 けれど、Gibson系のギターを使って便利に感じる「フロントとリアのボリュームコントロールが個別に出来る点」がないと、現在使っているような瞬時に「フルボリュームのリアの強い歪み音 → ボリュームを落としてクリーンなフロントの音」という切り替えを繰り返すような主流のプレイに手間と時間がかかり、マスターボリューム1つだけのFenderギターでは「演奏中、間が出来てアレンジ上支障をきたす」という使い勝手が悪い問題があります。

 が、しかし、Butですよ、今回、”G&L Savannah Collection ASAT Deluxe II”は「1ボリューム1トーン」だったところをフロント・リア個別の「2ボリューム」に配線しなおしてもらったのです。
 ってか、よーく考えてみたら、2ピックアップのギターにおいてぼくがトーンコントロールをギター側ですることは皆無ですし、同じ配線の変更で2ボリューム化を普通のTelecasterでもやってしまえばいいじゃないですか~。
 そうしたならば、普通のTelecasterが今の使用条件下でもライブで使えるものと思われます。

 いやぁ、何で今までこんな簡単なことに気が付かなかったんでしょ。。。

 ”G&L Savannah Collection ASAT Deluxe II”はホロウボディということもあってSGと同程度に非常に軽いギターですが、すでに所持しているライトウェイトアッシュの”Fender American Vintage series 1952type Telecaster”もソリッドにしてはかなり軽く、ほんのわずかにSGより重い程度ですので年老いて筋力低下・内臓機能低下したぼくでもライブで充分に持ち堪えることができる(笑)ギターです。

 もし、同様の配線の変更をすれば、SGとG&LだけでなくTelecasterもライブで使いやすくなる。。。

 なんとなく、GibsonとFenderでは同じ曲がまったく違って聴こえるでしょうし、その中間にG&Lがあると考えると、バリエーションの中心をG&Lにすれば、各ライブごとの個性も上がって良い結果になるかもしれないと思いました。
 なにしろ、ドラムとシンセのオケについては変わりようがないので(笑)、使用するギターとベースの違い、ライブ会場の違い、その時のバランスの微妙な違い、メンバーの調子およびミス(笑)が演奏上のライブの違いとなりますから、対照的なギターやベースをコンビネーションで変えていくのは個々のライブを特徴づけるためにかなり効果的だと想像できます。

 そんなわけで”Fender American Vintage series 1952type Telecaster”も明日、KEY渋谷店の田辺さんに配線をいじってもらって、1ボリューム1トーンから2ボリューム仕様に変更することにしました。

 そんなわけで、本来のぼくらしかったギターも、最後の自分探しの旅に参加予定となります。

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