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「西伊豆音楽喫茶Westで使うギター」

2022/08/12 08:00

 さて、次のライブは初の西伊豆地方でのライブです。
 まだ開店して間もない仁科の国道沿い海岸線にある「音楽喫茶West」で、8月28日(日)の昼13時過ぎくらいに出演させていただきます。
 なんと、申し訳ないことにギターアンプしかない環境だったにもかかわらず、ぼくらが出演することになり、PAを購入されたそうです。

 もともと、お店のお客さんが生声で弾き語りをその場でやって遊べたりするような、ライブというよりも「お客さんが自由に遊べる空間」を考えたお店のようなので、いわゆるライブハウスやライブバーとは違うコンセプトであり、演者自体がお客さんという軽い感覚のお店であろうと思います。

 ぼくらもキャンプついでに演奏できるかな・・・というような軽い気分で出演のお願いをさせていただいたため、当初はスクワイヤーのミニストラト等の玩具系楽器で演奏するつもりでしたが、PAを購入してライブを考えてくださっている事を考えると、そんないい加減な楽器で演奏すると「お前らナメとんのかぁ~」と思われちゃうかな・・・とか考えてしまいました・・・。

 じゃあ、玩具系楽器でないのならどれにするのか・・・。

 しかし、灼熱の気候の中、キャンプ場という過酷な場所に行っている中からの下山してのライブ・・・。
 それにキャンプ場のキャンパーたちは、昔のキャンプファイヤーとかの文化や地元の若者がタープだけで一晩中飲み会やってて他のキャンパーを誘ってくれるような30年前のような光景はまったく無くなり、ただ静かに、音を出すものは一切嫌うし、そのような物がロケーションにあるのも嫌う人が多いようで「土の上ホテル」のような環境でないと苦情の嵐になる可能性もあるようです。(その割に電飾チカチカのクリスマスかよ~っていうテントが多くなりましたが・・・。)昔のようなみんな友だち的な明るくドンチャン騒ぎの方が個人的には好きでしたが・・・、まぁ、時代が変わってしまったので仕方ありません。

 そんな中で音を出さずに指使いの練習くらいは文句言われずに出来そうなギター・・・、暑くて汗が多い状況ではウォーン塗装のギターでないとボディーに汗が浮いて腕が蕁麻疹だらけになっちゃうだろうという問題、メタリックやソリッドカラーのエレキギターではキャンプ場の中では違和感が強くて悪い意味でめだってしまう点、箱ギターやマホガニーネックのギターは気候コンディションを考えると無茶なのでメイプルネックのソリッドギター・・・、と考えると削除法で1択となりました。
 Gibsonなのでヘッドに角度があって車両乗せ込み時にハードケースがないとちょっと不安ではありますが、ネックがメイプル材でウォーン塗装の"Gibson SG Faded 2017T"です。

 この"SG Faded 2017T"は購入当時の定価は10万円(販売価格は7~8万円くらい)の安いモデルなのですが、とにかくメイプルネックなのでやたらグラグラと動いてしまう通常のGibsonのマホガニーネックとは違って安定感が高く、気候条件の変化に強いし、とても弾きやすいギターです。
 ウォーン塗装でベタつかないし、色はログハウスのような濃い材木カラーなので自然の中でもマッチするし、運搬時ヘッドの保護さえきちんとできれば、キャンプ場で目立たず、温度や湿度の変化にも柔軟に対応できます。

 ぼくとすると本当はハムバッキングピックアップのフロントの音のコントロールが苦手なのですが、このギターでは予めフロントのみハイパスフィルターを装着し、ちょっとボリュームを下げるとローが極端にカットされるようにして対応しています。

 メイプルネックである点は安定感だけでなく、音の立ち上がりの良さや、音の明るさ、歪み時の高域のコンプレッション感などにぼくとしては利点があると思っていますが、Gibsonらしいネバネバした感じやクリーンな音の深みはないので、Fender freakには良いと思いますが、Gibson freakには逆に弱点なのでしょうね。
 ぼくの感覚としては、音の立ち上がりやツーンとした音色は、普通のGibson SG Specialとハムバッキングピックアップを載せたストラトの中間くらいの感じにイメージしています。

 その適度な音の軽さはネック材の問題だけではないかもしれません。
 ブリッジやテールピースなどの金属パーツが通常のスチール製ではなく、このモデルではアルミ製になっています。
 また、通常のGibson廉価版モデルのナットは高額モデルのように牛骨ではなくてエピフォンと同じプラスティックのボロいものか黒い樹脂製のものが使われていると思いますが、このモデルでは見たところそのどれでもなく、見た感じからするとグラフテック社のインチキ牛骨(濃い黄色のオイル漬け牛骨を模した新素材のもの)を使っているようで、さらには他の廉価版よりナット溝も綺麗で揃っていて各弦のバランスも良く、安定感を高めているように思います。

 オリジナルからの変更箇所は、フロントピックアップ側にハイパスフィルター装着とボリュームポッドをAカーブのCTS社製に変更、ボリュームとトーンのノブを今風の小さいスタイリッシュなものから昔の無骨な回しやすいタイプに変更したくらいです。

 なんとなくウォーン塗装かつぼくの年齢からでしょうか、2017年製の廉価版なのに遠めで見ていると、みなさんよく1970年代製造のSG Specialと勘違いしてくださいます(笑)

 西伊豆ではこのギターでやってきます。

 ハードオフとかにSG用のボロいハードケースでいいから安く売ってないかな・・・。そのうち探しに行ってみるかな…と、探しに行きましたが、ありませんでした…。

 お金が無いからできないけれど、もしお金があったらこのギターも改造したいですね~。
 ボリュームをフロント単体とミックスにしてセンターポジションの使い勝手を良くして、邪魔なトーンコントロールは外してしまい、フロントピックアップをカバードにしてコイルタップスイッチでシングルにできるようにする・・・。
 なんて出来たらいいなぁ。

 でも、このギターで最高に気に入った最初のイメージは、ピックアップセレクターにあのギブソン特有の「トレブル/リズム」が書かれているプレートが付いて無かったことです。
 中学2年でギターをはじめたとき、リズムはコードを弾く時のポジションで、えっ、トレブル?、リードじゃないの…とか、なぜトレブル/ベースじゃ無いんだ…と、頭を悩ませた表示だったので、それが最初から無いというところがぼくの悩みを解消してくれた感があって魅力的に感じました。

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