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CD制作への躊躇

2025/07/19 13:00

 数日前からの「足底腱膜炎」、また痛くて歩行がかなりキツい状況が続いています…。
 明日はバンド練習なので青物横丁の村上の店まで楽器持参で行かないとならないため、今日までは足になるべく負担をかけないよう、寝転がっています。足を下に向けるとなんだか痛みがズキズキしてしまうので、座っても居られず、ただゴロゴロしてます。
 そんな状況なのでギターも弾きづらく、何も出来ない日々がもう5日も続いています…。
 本当はこういう暇な時に、まだ作れていない「組曲 続・人形大戦」の本の版下作成とCD-R盤作成をすれば良かったはずなんですが…、実は作成を躊躇してしまいました…。もう挿絵として入れる絵のデータも出来ているし、テキストデータもパソコンにあるのですが…。

 CDブックは各組曲ごとに1冊1,000円でライブ時に販売しているのですが、とにかく全然売れないんです。
 当然、ぼくらがメジャーなバンドでないから興味を持ってもらえないというところがあるかと思います。けれど、CD盤を買ったり、印刷物の冊子を買ったりする文化が消滅寸前なのではないか…とも感じています。
 書籍はデジタル配信へと移行し、音楽はもうすでに自分が聴きたいものを自分で捜すのではなく、自分の環境を入力する事でそれに合った音楽のうち業界や配信会社が推す順位で配信されるものを個人や店内放送で使うように変化したと思います。
 極少数のマニアを除けば、すでに自分で自発的に特定の音楽を聴くのではなく、与えらたものを流し聴きする時代、仮に好みがあってもネット内で検索して捜す時代なのかな…と、昨今は感じています。
 すなわち、CDや印刷物は邪魔なだけで、部屋に置き場もないもの…と、すでになっていて、それこそ、アイドルで握手券入りとかでも無い限りは無用の長物化したのではないかな…と感じはじめたため、CDブック製作はアイドルや超メジャーでない限りは作っても意味ないかもしれない…と感じ、製作に躊躇しています。

 ぼくたちの音楽は組曲で童話に基づいて進行していく音楽ですから、組曲すべてのお話の文面とすべての音楽を聴いてもらってやっと一つの内容となっています。
 ですので、各配信サイトで組曲内の1曲ごとをバラバラに流される事にも向いていない事は明らかです。
 経費が1冊600~800円くらいかかってしまっているCDブック製作ですが、在庫だらけで大赤字です。当初は10冊売れれば経費除いても2,000円くらいの儲けに出来るか…等と明るく考えていましたが、現実的には万単位の赤字で終わっています。

 さてはて、ならば逆になぜ自分は作品としてCDブックを作りたいと思っていたのかですが、以下のいくつかの理由だったかと思います。

【1】何度も聴いてもらうため
 よく、「オリジナルやってもウケないから売れてるコピーやれよ」と言われる事がありますが、ぼくは基本的に嫌です。著作権法の問題もありますが、個性のあるオリジナルバンド活動を行っているつもりですから、人まねをしたり、技術の修練を基本とした課題演奏がしたい活動ではないのです。
 また、そのヒットした曲も、何度もメディアで使われて「聴き慣れて」皆さんは好きになったのでしょう。マイナーは嫌いでメジャーが好きというのも、同じような経過から来る結果でしょう。
 ならば、曲を持ち帰って何度も聴いていただき、「知っている曲」にしたいと考えました。「知っている曲」になれば、「わけのわからない知らない曲」にはならないですから。

【2】ライブを思い出してもらうため
 自宅録音ですから、CDの音色は高音質とは言えません…。常に1970年代当時程度の音色しか出せていないでしょう。
 だからこそ、逆にライブの方が迫力も何も上になりますから。

【3】お話のある組曲だから
 歌詞カードではなく、書籍扱いで出版したお話の本に音楽CDを付属するという考え方で、すべての曲が1曲の組曲であり、ひとつのお話であることを表現したいと思いました。

【4】自身の思い出として
 娘が中学3年の時から一緒にやってきたいわば成長記録だったのかなとも感じています。
 また、自分にとっても他の音楽活動は無くなり、これだけが自分の音楽活動の記録となりました。


 そんな思いでCDブックを作成して来たのですが、無駄な財源はもう無いし、上述のとおりな現代の音楽視聴環境を考えると、はたして需要皆無なものを作成する意義があるのか…と考えてしまっているのでした。
 もし、CDという媒体で音楽配給することがナンセンスになってしまったのならどうすればいいのか…本当に考えものです。

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