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8/6ライブのご報告~

2017/08/08 00:00

 地元六角橋"Sammy's Hawaiian Cafe"でのライブ、終了しました。
 またもワイヤレスの通信エラーが発生したりして、そこそこトラブルはありましたが、地元なので気楽にやらせていただきました。

 流れのお客様もあり、コバーンさんが演奏している時は満員のお客様だったのですが、残念ながら我々の演奏前にお帰りになられてしまいました。
 やや酔っぱらった方々でしたが、若い男の子たちだったので何とか居てほしいなぁ~と思っていましたが・・・無理でした。
 菊名でお店をされているコバーンさんのお客様もコバーンさんの演奏終了後に帰ってしまわれ、残念ながらぼくらの演奏時にはご懇意にしてくださっているカーナビーツの越川さんと一緒にいらっしゃった3名とコバーンさんのバンドのベースの方だけになってしまいました(笑)。ご来場いただいて本当に助かりました、ありがとうございます。
 川崎のライブでご一緒した方も来てくれるかな・・・と思ったのですが、ダメでした。もし来てくれたら12月あたりにココで一緒にやりませんかと誘うつもりだったのですが、残念。。。
 演奏中に1名入って来てくださった方もあり、合計では5人(ママと末娘も会場に居たので、対バンのコバーンさん含めて8人は席が埋まってはいましたが・・・)。

 というわけで、昨日は集客力でコバーンさんに負けてしまった。。。(笑)

 Sammy’s Hawaiian Caféは、ぎゅうぎゅうに詰めて12~15人着席のお店ですので、満員の状態ではプレイヤーは後ろの方で立っている感じになりますが、まあ、良くて4~5人しか集客できないぼくらにとっては丁度良い広さです。
 地元で演奏する店としては最良の空間だと思っています。

 さて、昨日のコバーンさんの演奏は。。。
 最初はモソモソとエンジンがかからない感がありましたが、それはいつものこと(笑)。
 中ごろ以降は段々とお客様もコバーンさんの世界観を理解してくる感じが出て来て、それまで演奏者とお客様の感覚がボタンの掛け違い感のある雰囲気だったのが着実に周波数が合って来だします。
 クールファイブのネタでは完全にハズすものの、その後は彼の代表作「よろずメカどころ、よろメック」、それに彼にはピッタリだなぁ~とぼくはいつも思っているトシちゃんの不気味な改変アレンジでノリよくスムーズに進行し、終盤はバッチリでした。終わりよければすべて良しです。

 ぼくらはコバーンさんにつられたのか・・・、お客さんがディレイ(ギターのエフェクター)にビールを飲ませてくれたせいか(笑)最初から音の出ないトラブル、組曲の演奏中はなんとなくピリピリ音・・・、そしてギターワイヤレスシステムの不調で普通のシールドに切り替え・・・ディレイのかかりが安定せずおかしい・・・と、もしはじめて出る場所でお客様が多かったら完全に真っ青になってる多々のトラブルでしたが、そこは地元という安心感、お客様が極力少ないという安心感(笑)で、慌てず普通にきりぬけます。
 ステージ中頃からは逆にトラブル皆無で迫力もある良い演奏ができたと思います。
 美妃はいつもはアンチハウリング機能に助けられた小型PAで歌っているため、ハウリングを気にしての歌で気を使っていたようです。
 ま、昔はそんな機能なくピーピーとハウらせて演奏していたもんです。そういうラフな感じでやるのもいいなと思います。
 音は小型PAよりもはるかに太くて迫力もありますしね。。。

 日曜日と考えると、19:00ではなく18:30スタートの方がいいのかな。。。終了時間が21時近いと明日に響くので余計にいらしていただけないのかもしれませんね・・・。

 そういえば、越川さんが写真を見せてくださいましたが、加橋かつみさんと一緒に演奏している写真・・・、品川で一緒にライブをやるんだとおっしゃってました。
 皆さんお元気で精力的な音楽活動、素晴らしいですね。

 考えてみるとこのホームページでも載せている曲「レクイエム」は、知り合いだった労働組合役員の方の参加する平和集会で流す曲を作らないか?と言われて1989年に作った曲でしたが、反戦歌と言われたのになぜかゴスペルになってしまいボツった曲だったのです。
 けれど、ぼくの頭の中にあったのは小学生時代のヒット曲で、あまり気の進まないカラオケで何か歌えといわれたら必ず歌うタイガース「廃墟の鳩」でした。
 たぶん、ぼくはグループサウンズの曲の中で一番好きだった曲かもしれません。
 あの廃墟の空を飛ぶ白い鳩は、繰り返す戦争を見て、兵器商人の国の仲間入りする日本を見て、原子力に頼る人を見て、利権を重視して発明を台無しにする民主主義ではない資本主義者の国策を見て、何を思うのだろうか・・・、鳩は何者なんだろう・・・そんなタイガース加橋かつみさんが歌う「廃墟の鳩」から連想したあの鳩の続きをイメージしたものでした。「レクイエム」をちょっと聴いてくだされば、「廃墟の鳩」という曲を知っている方は100%その影響下で作られた曲だと誰でもわかると思うくらい露骨に鳩が主役として登場する曲です。
サビの部分の歌詞は「廃墟の鳩」のイメージはたぶんジョンレノンなんじゃないか・・・というぼくの勝手な想像から導き出した歌詞です・・・。

 まったくグループサウンズの影響なしでロックをやっている? それはぼくの年代には難しいですね(笑)。楽器を手にする直前の時代に耳にしているはずですから。
 でも自分としては過去的にではなく、常に今と未来を見てやっていきたいと思っていますし、誰かのコピーがウケるからやるべきだとは思っておらず、昔ヒットした曲もその時点でははじめて聞くオリジナル曲であったはずですから、ハコバンのように昔のママをコピーして演奏する・・・というのはパーティーバンドにおまかせするのが一番です。そういったバンドはお店にお抱えのバンドがあるところには必ずいると思います。

 ぼく自身が望まれるべきものは、本来は自身のオリジナル曲での勝負でありたいのですが、稀には我々がやっているたった2曲のカバー曲のように、原曲のイメージはまったく無く、このバンドのみが考えうるであろう半オリジナル化した改変楽曲だと思います。
 また、そういうやり方でなければ、どこに自分が演奏する意義を他人様にお見せできるのか、理由がもてないわけです。ハコバンでもジュークボックスでもなく、自分自身がミュージシャンだと考えて人前に立っているつもりです。
 さらには、その曲をやる強い意義があってはじめてオリジナル以外の曲をやりたいと思うわけで、それは自分自身の想像の中から生まれて来るものなのです。

 たとえば、ぼくらがアンコールでやっている「夢見るシャンソン人形」は、1960年代に大ヒットしたフランスギャルの歌った曲でした。
 ぼくが幼稚園の年長から小学校の低学年頃に大ヒットしていました。  
英語ではアイドル、フランス語ではロリータという現在のアイドルというものの元祖がフランスギャルで、幼少の自分でも「なんて可愛いお姉さんなんだ・・・。フランスに行ったらこんな妖精みたいな女の子が沢山いるのだろうか・・・。」と思ったものです。
1970年代になるとフランスギャル人気も下火になり、彼女は過去のセルジュゲインズブールの作って来た自分のロリータイメージやその楽曲を嫌ったそうです。1980年代には夫のプロデュースによってもっと幻想的でロック的な姿で再ブレイクしました。
そのステージをテレビで見て、これは人間のステージではない・・・地面に空いた穴から覗き見た妖精の世界のライブにしか見えない・・・とぼくは感じてしまい、こういう女性ボーカルのバンドをやりたいなと思ったわけです。
そして、過去の自分を封印しているフランスギャルを見て、1980年代当時の今のサウンドで過去のものをフランスギャル自身が焼き直ししたらどうなるのかが気になってしまいました。
それはご本人は引退されるまでやることはありませんでしたので、ぼくがやってみたのがぼくらのアレンジによる「夢見るシャンソン人形」です。

 しかし、単に昔のものを好まれる方からは「過去への冒涜」とも捉えられる可能性もかなりあります。
 とくに、「よく越川さんがライブに遊びにいらしてくださってるのに、なぜカーナビーツの曲を演奏して歌ってもらうとかしてもらわないの?」というご意見をいただきます。
 けれど、ぼくがかめば大胆な改変楽曲にしかならず、(頭の中にあるのはGSがフォークブームを跳ね除けて時代が変わっていたら、1980~1990年代あたりに昔の曲はどうアレンジしなおされただろうか・・・という想像)、昔を愛する人からは「冒涜」と感じられることをしてしまうだろうという、いや、1990年代だって今からみればすでに昔なわけですけどね・・・。
 1980年代を意識しているのは、自分が1970年代を引きづったままで1980年代を生きられなかったという意識がずっと残っているために、1980年代にこだわっているのかもしれません。
 自分の思う、自分の理想とする1980年代は来なかったから。

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