BLOG

 

正直・・・

2020/04/23 18:00

 ミュージシャンの皆さんはこの厳しい状況の中にあっても、弾き語りや楽器のプレイで周囲の方々を楽しませようとされており、本当に立派だなぁと感じます。

 それにひきかえ自分は…亡くなっていく方にショックを受けながら、これが隔離も何もできない我が家で起きたらと思うと、自分の体調も悪く、とても希望の方向を向いたプレイが考えられず、ギターを弾いてもただ混沌とした嫌な気持ちを表現するプレイになってしまい、これでは皆さんに聴かせられず、とても動画をアップするような気持ちどころか、ギターを弾く気持ちにもなれなくなっていました。

 しかし、音楽のあり方は様々で特に今は自分が絶望感や錯乱した感情を感じているのなら、それを隠して明るいギターを弾こうとしても余計に無理があるだけで、もっと正直に錯乱した感情をそのまま音に並べてギターを弾いてしまおうと考え始めました。

 あまりにも多くの人が苦しみ、亡くなっていき過ぎている中、自分が生き続けられる保証なんて何もないわけで・・・。(というより、隔離できる環境のない狭い家で60歳・基礎疾患もちの自分、56歳がん術後の妻、80歳代後半基礎疾患持ちの父母の家庭で、かつ、妻も自分もバス・電車で通勤しているという環境は危険度が高過ぎる。)
 そんな人生の中で、エレキギターを弾いてきた自分であり続けたい気持ちが強いし、考えてみると、たいしてライブができたわけではなかったけれど、人生を通じて自分がやったことは「細々とエレキギターを弾いてきた」という事だけだったと思います。

 何もこれといって優れたことが出来た人生ではないけれど、ただ自分の気持ちの表現なのか・・・エレキギターを弾いてきたわけです。

 音楽のあり方は二つあって、他人様のためにあるべき方向を指し示す素晴らしいものと、自分の単なる排泄行為だと感じています。
 今のぼくにできるのは、よく考えて他人様に良かれの音楽を奏でることではなく、とりあえず自分の生存確認のような気持ちの排泄行為としてギターを弾くということなのかなと思いはじめました。

 バンド活動も停止している中、「何かしなくちゃ」というような気持ちもありましたが、無理なことは考えず、これからは自分の気持ちに素直な短いギタープレイ動画でもインスタグラムに載せていこうと思います。

ぼくのインスタグラムのページ↓

https://www.instagram.com/masakazuakutsu/


この情報をシェア

COMMENT

何らかのエラーがあり登録できませんでした。
入力に不備があります

↓↓ 2020年4月の記事 ↓↓

ARCHIVE

TAGS