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8月19日(日)「わみん」でのライブ報告

2018/08/21 00:00

 日曜日のブッキングライブのトリということで、もしかしたらぼくらが演奏する前に帰ってしまったりして見ている人が居なくなってしまうのではないか・・・、という不安を感じての現地入りでしたが、皆さん最後までほとんど残ってくださってごらんいただき、感謝でした。

 ぼくの演奏は「ギターソロすっかり忘れた」×1回、「完全なミストーン」×2回ありましたが、そう悪くなかったと思っています。
 ↓こんな具合でした。

https://youtu.be/kppjKHCxlL4



 前回のココ「わみん」でのライブでは、オケの音が入力オーバーで歪んでしまったのですが、今回はリハの際に慎重にチェックしたためバランスも歪み対策も完璧。
 聴いていただいている皆様にご迷惑をおかけするような音色にならず、今回はバッチリです。

 対バンの皆さんもファミリームード満載の和気あいあいとした雰囲気で、4バンドのブッキングライブにしてはアットホームなライブだったなぁと思います。
 技術的にカチッとしたライブ、ステージングの上手さが際立つライブ、人間的魅力が醸し出す魅力のライブ等々、ライブの魅力はいろいろあると思いますが、ここ「わみん」でのライブはほぼ「お客様=(ニアリー)出演者」という感じですので、昔あったような「共通に居るお客様に、どのバンドが一番優れているのかをハッキリイメージさせるため、お互いの勝負どころでバトルし合う・・・」というようなブッキングライブではなく、個人的には「今日1日を楽しく過ごせたか・・・」というような意義のライブになります。
 けれど、ほんの少しだけでも来てくださった出演者ではないリアルお客様も居られますので、自分自身の楽しみよりも、そこには全身全霊心を込めて音を届けなければなりません。
 ん? 違うな。。。ぼくの場合、自分の楽しみは見ていただいている方が楽しんでくれているのを見るのが楽しみでした・・・(笑)。

 しかし、どうしても今回演奏の「マーリンと赤い竜はユニコーンを救う」組曲のオケは、他の組曲のようにクッキリしたドラムマシンの音ではなく、ドラマーが実際に叩いている音色が安定せずにヌケの悪い録音のため人間的なリズムの揺れが多少あったりクッキリ判りやすい音とは言えずモニターしにくいので、他の組曲よりも演奏しづらいという欠点はあります。

 そこで、平坦なリズムトラックオケではありますが、逆に通常の演奏よりもダイナミックレンジを広くギターとベースをプレイしないと強弱の無いつまらない演奏になってしまうため、そうですね・・・大昔のテーマ演奏時に司会が入るようなハコバンの演奏に近いくらいボリュームの幅を持たせます。
 そうすることによって、生のドラムの録音をライブ的により活かすことができると思います。

 ギターアンプのボリュームをアンプ出力の大きさで例えたならば、1ワットのギターアンプから60ワットのギターアンプのボリューム幅を持たせ、実際には1~40ワットの幅くらいで演奏する・・・という感じです。
 それをボリュームペダルにて行っています。

 今日はちょうど良いというか・・・、今はドラマーがいないユニットになっていますが、ぼくのバンドサウンドにおける基本的考え方はドラムが基軸になっている点、たとえドラムマシン使用のオケにあわせる演奏であっても、同じようなダイナミックレンジの考え方で演奏していることをお話ししたいなと思います。

 どうしても通常のアマチュアバンドでは、どんどんボリュームを上げていってペターッとしたフォルテッシモ状態になってしまい、最悪の場合、ボーカルの聴こえが悪くなり、ギターソロがバッキングもソロもほとんどボリュームがかわらないので何を弾いているのかわからなくなってしまうことが多々あります。
 ハコバン経験者は、司会の喋りが聴こえる小さな音量でバランスした演奏をしているところから、たとえば「ある小節の2拍目の裏の発音タイミング」から通常ボリューム、その後のギターソロでは10倍近いボリューム・・・等で演奏していますし、ボーカルが聴こえない状態での演奏を良しとはしないので、どこからどうボリュームを落としていくか・・・を考えるでしょう。
 ぼくらの演奏はロックユニットではありますが、ボリューム感覚等については非常にハコバンに近いものとなっています。

 ボリュームを落とすことによって得られる効果は、普段のボリュームが小さいため、ボリューム最大値の時の迫力を増強し、ダイナミックレンジの広い演奏ができる・・・それが最大のメリットかと思いますが、ぼくが考えるに、他にもいくつものメリットがあるように感じています。

 これ以降の例は、ぼくが中学生時代からやってきたバンドの作り方の基本論みたいなものなので、それが正しいというものでもなければ、上から目線で言っているわけでもありません。単に「自分のやり方の公表」だと思っていただけたらと思います。
 なにしろ、この考え方は高校2~3年の時には完成したぼくの感覚なので、高校2年生からオトナへの上から目線は無いです(笑)。

 ボリュームをただ下げて演奏しようとしても、最初のうちは個々それぞれが上げ下げのタイミングがバラバラだったり、どの程度のボリュームアップ・ダウンなのかがイメージできないのでうまくできないでしょう。
 その前に、どんな小さな音量でもパワフルに演奏しているような音の芯のタイトさを企画しながら、各パートの音のリリース(それぞれの音符に対してどの程度の長さで演奏するのか、どの程度ミュートするのか)をピタッとあわせて演奏できるようにしたいところとイメージしています。

 それにはまず、ドラマーとベーシストのコンビネーションと自覚が大切かなとぼくは思っています。
 ドラマーについてよく「パワーがある」という話題で話すことが多いと思いますが、それはスネアとタムタムだけを力いっぱいひっぱたいてバランスの悪いドラムを叩いている人の事を「パワーがある」とは言わないわけで、PAでドラムを拡声していない状態ではパワーがある人はタムタムもフロアタムも同じ音量で客席に明瞭感のある音で聴かせることが出来(フロアタムはタムタムの倍近い音量がないとタイコの向きが下向きなので聴こえず、逆にタムとフロアタムが同じ音量だとタムばかりが聴こえてバランスが悪い)、しっかりきつめに踏み込んだハイハットにあたるチップの音がスネアをヒットする音と完全にバランスし、そのどれよりもしっかりとバスドラのキック音を大きい音で出力している、きっちりバランスしているドラミングでの総体パワーのことを言うべきだとぼくは考えています。
 すなわち、フルパワー状態とは、その方の一番小さくしか出せないショット部音量にバランスしたきちんとしたバランス音量のことだと考えており、メチャクチャなバランスの中で強い音で鳴っているスネアの音量とか、バランス良く叩けないことをパワーがあるとは考えていないということです。

 中学生の頃、そういう感覚がもてたのは、同じ年齢にしては技術があるドラマーとバンドをやっていたため、彼に様々な要求ができたためだと思います。
 最初に気づいたのは「特にアクセントを強く出す必要なし」という問題でした。
 人はアクセントを出そうとすると力んでしまってビートが不安定になるし、利き手でない方の手ではアクセントをコントロールしにくい・・・という問題です。
 ある日、ぼくがドラマーに「16ビートの裏(16分音符を左手で叩いている方)にアクセントをつけたらどうなる?」とやってみようとしたら、これがなかなか難しく、結局、利き手を弱く叩いてコントロールしなければ出来ないし、ハイハットを踏む足も裏で踏んだ方が効果があったという事があり、その時に「強い大きな音を出すのではなくて、"通常"と"やや弱い"と"非常に弱い"をコントロールした方がリズム隊としての技術を引き出せる」と感じました。
 まぁ、その時からドラマーは左手1本でドラム叩く練習や、セットを左利き用にレイアウトして左足を強化してましたけどね(笑)。

 ベーシストは、バスドラで始動の音、リリースしてどこで切るかはピタッとスネアのショットでキチッと音を切る。バスドラとベースの音色はなるべく近いトーンで出力するよう努力し、会場の反響を考えて残響イメージを考えてグルーブとなるリフのラインを心地よいものにするために堅実かつ気持ち良い演奏をこころがける・・・。
 そして、ドラマーやベーシスト・リズムギター等は、ポリリズム感覚で、例えば8ビートを6連符(8ビートの2拍で6/8のビートをカウントするような感じ)とかを、その8ビートとは別に持ち続けて演奏する(自分という同芯上に縦横2つの円を回してリズムをとっている感じ)ことができるようになれば、オカズやキメで力んでリズムが崩れたりすることなく、いつもフラットな気持ちで演奏できます。
 オカズやキメの多くは3連系(6連含む)が多いのでこういった2つのリズムを同時に身体にイメージさせておくことは大切なのではないかなとぼくは思っています。よく、2拍3連のキメが力んで1拍半のフレーズになっちゃってて気がつかないとか・・・ありますよね。

 ギターやドラム・ベースのコンビネーションについてもいろいろ考えはあるのですが(例えば、通常のリズム時には、ベースはバスドラとスネアに合わせ、ギターはハイハットとストロークをあわせてスネアでカットずる等)、ぼくが考える上ではドラマーとベーシストのコンビネーションだけでバンドは見違えるようなものになると感じています。
 すくなくとも、我々のユニットではそのように考えて演奏しています。

  考えを他人様に押しつけようとは思いませんが、ぼくのように個人で努力するのが面倒で嫌で、バンドの実力を底上げして聴けるサウンドにしていきたい横着な人には向いている考えなんじゃないかなぁ~とは思います。
 これだけリズム隊を強化すれば、ギターなんてテキトウにやっていても音楽になっちゃいますからね(笑)。
 そんなわけです。意外にも、自分がテキトウに楽にギターを弾きたいからリズム隊をシビアに強化する・・・が答えでした!


 さて、購入した”Gibson SG Special 2018”の初使いでしたが・・・、そうですね・・・良いとこあり、イマイチなとこあり・・・でした。
 中低域が強い音の割に案外張り出し感は強くなく、思ったほどには激ハードロックギターではない音でした。
 なんとなくですね・・・悪い言い方をすると、SGにしては「ハズレなレスポール」に近い音かもしれません。
 けれど、所持するSGの中でもダントツに軽量なのは良いところですね。また、さほど凄い音圧はなかったものの、やっぱり良く歪みますから、歪んだギターソロには向いてますね。逆に、クリーンな音は作りにくく、その辺は使い方がむつかしいところです。
 
 昨夜の出演の皆さんは和気あいあいとした感じで、4組の割には長く感じることなく楽しい時間が過ごせました。感謝~。
 お客様では小津さんが来てくださいました。また、ご自分のライブが別場所であった後に高雄文さんがいらっしゃり、うちのライブもしっかり見ていってくださいました。有難うございます。
 高雄さんはそのうち渋谷でも一緒にやりましょうとお誘いしました。

 さて、次は9月23日(日)夜の渋谷マホガニーです。
 ユニコーン組曲は次のマホガニーで最終となり、その後は人形大戦組曲中心のライブとする予定ですので、9/23がユニコーン組曲の聞き納めですよ~。

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