レジェンドのシンラインのボディーを活かして、極上のネック(ダンエレクトロスケール)を装着し、新たなピックアップを装着した「264Guitars Custom Legend」ですが、ハウリングと、リアピックアップの音が硬すぎてフロントピックアップとのトーン調整が難しいところがあり、いろいろ解決策を考えています。
リアピックアップを40年近く前のダンカンビンテージのものに変更して、それを装着してあるPACO製テレキャスターのリアに今のリアを付け替えようか・・・と思っています。
もともと柔らかい木材のセミアコな「264Guitars Custom Legend」は、オリジナルのレジェンドの時には高域の弱いメロウな音のギターでしたが、極上のネックを装着することによって、ほぼネックからの音が中心の音となり、さらにオーディオのようなとぼけた音のピックアップから高域がジャリッと来るリアピックアップとメロウなフロントピックアップの音は、リアのシャキンと硬い音がハウリングを生み、アンプのトーンを絞るとフロントがモコモコになってしまうという難しい状況なので、40年前の磁力も落ちて低域も高域も削れてオールディーな中域が残る古いダンカンのビンテージテレをリアに入れ替えることで、ハウリングの要素を多少は減らせるし、メロウなフロントピックアップのトーンとの相性を考えると電気的には能力の落ちたリアピックアップと合わせる方が音づくりしやすいのではなてだろうか・・・と感じています。
もうひとつ、スケールを2cm程度短くしたダンエレクトロの弦長のスケールを採用したため、ブリッジ駒の位置を通常より短く(駒位置を通常よりネック寄りにセット)する必要があり、ビンテージタイプの6点駒のブリッジでは、ビスの長さが短くてギリギリ落ちそうになって止まっているので、これも余計な共振を生んでハウリングのもとになっている気がします。
また、耐久性と音の好みでナットを牛骨ではなく真鍮製にしてしまったためか、金属的なキンキン音がけっこう出ている感じで(音的には嫌いではないけれど・・・)、これもハウリングの原因になっているのかもしれません・・・。
真鍮の音が好きなのですが、ちょっとギターのタイプには不向きだったのかもしれません・・・。
それらを踏まえた結果として迷っているのが、グラフテック社のPS-8000-00という樹脂製のブリッジ駒はどうかな・・・というところ。
オールドタイプの駒よりは可動範囲も広いと思うし、どうも余計な高域が除去され、かつ、弦が切れにくくなるという樹脂製の駒のようです。
普通のフェンダーギターとはブリッジ駒とナットの材質が逆になりますが、うまくいけば理想的になるかもしれません。
牛骨をイメージした駒なんでしょうか、レビューを見たら「アコースティックギター風の響きになる」というような意見もありました。
でも、ちょっとネジの長さが短いような気がするのでそこが一番不安です。
そう言いつつも、真鍮らしい金色の駒に目移りしてしまう自分ではあります・・・。この真鍮のは、どうやらちょっとネジが長くてけっこう前方まで駒を伸ばしてセットできそう・・・。
どうするべきか・・・・。
このギターの持っていきたい方向性からすると、さらにFホール部分にピック型のピンマイクを装着してエレアコとしても使用して、弾き語りまで出来るようにしたいとも思っていますし、歪みからクランチまで、まるでGibson ES-335のように便利に使いたいと考えており、要は、最終的にはコレ1本で何でも対応する究極の最期のギターとしたいと思っています。(ソリッドギターとしてはVanzandt Bronsonですが…)
音色も、わざわざ新しいギターに古いパーツをかなり装着していることもあり、40年間という時間をタイムマシンで行き来しているような不思議な楽器でありながら、恐ろしいほどにオーソドックスなものでありたいと思います。Vanzandtにも通じる新しくて古いもの?
期待をかけている分、どうしても最低限の理想はクリアしたいという感じなので、なかなか「よし、これなら満足だ」とはなってくれません。
すくなくとも、今のハウリング状態、ハウリングを止めるように高域を絞るとフロントがモコモコになってしまうので、必要以上に高域を絞りたくはないという状況を考えると、リアピックアップを磁力の低下した古いものに交換して高域や唸る低域のカットを目指し、無駄な倍音の除去と分離の良さを目的としたブリッジ駒の変更はするべきだと感じています。
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