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「Legend LTE 69-TLを買ってみました」

2021/11/26 18:00

 "Legend LTE-69TL"を購入しました。
 "Legend"といえば、アリアがプロデュースする中国製造ビギナーズモデルで、1万円台~2万円台の激安ギターのブランドです。(左利き用はどうしても1万円高くらいになってしまいますが…)
 ぼくが購入した、一応1969年のテレキャスター・シンラインをモチーフとしているモデルは、ボリュームとトーンの回転を左利き用の回転でなくて右利き用の逆回転にしてもらい、かつ、ボリュームのポッドはAカーブのものに変更してもらったため、購入価格は税込36,000円でした。
 たぶん右用ならば税込25,000円くらいだと思います。

 まだ購入して丸1日しか経っていないので、ライブで使ってみてどうか…等の感想を語るまでに至りませんが、一応、好きな感じにセッティングを済ませたので、その印象からお話ししたいと思います。

 結果から言いますと、価格を考えると玩具レベルかと思えますが、若干残念な点はあるものの、全体の造りはしっかりしており、充分に通常使用に耐えうるし、独自のオリジナルな変更点も大筋良いと思える親切設計だと思いました。
 また、期待していたセミアコ構造による空気感のある音も、それなりにではありますがしっかり出ていると思います。

 とりあえず、まだギターに慣れていなくてプレイはイマイチですが、適当にムービーを撮ったのでごらんいただければと思います。

 まず、残念な点は個人的に5点(実質は2点)ありました。しかし、致命的欠陥というほどではなく、こうあって欲しかった…という願望程度がほとんどかなと思います。
 当初は他のテレキャスターのネックを装着しようと考えていましたが、普通のインチサイズのネックポケットではなく、cmサイズであるため、全く他のギターのネックがネックポケットに入らないタイトさでしたので装着を断念…。
 このcmサイズの問題はボリュームポッドの変更でも発生し、ポッドの頭のサイズがツマミと合わずにいつものCTS社のポッドは装着出来ず、cmサイズの国産を装着することになりました。
 イジる事を想定などしないのは当然なのかもしれないけど、やっぱりギターはインチサイズで作って欲しいなぁと感じました。

 次にペグ(糸巻)がカタカタで緩い点です。弦を張る際に不安感があり、何となく、後日交換するのが前提のようなペグに感じました。
 しかし、チューニングの精度は問題なかったので、あのカタカタによる無駄なヘッドの共振以外は音的には問題ないと思われますので、多分に精神的な不安感の問題ですね。
 価格の圧縮を考えると仕方のないことかと思いますが、せめて安物ペグでもスピードタイプを採用する等で、耐久性に不安を感じないものにしてもらえたら嬉しいですね。

 ヘッドがテレキャスタータイプなのにストラトみたいでカッコ悪いと感じた点は…皆さんは別に感じないかもですね…。ついでにこのカタチでヘッドにFenderって書いてないことも(笑)。

 ぼくのようにややネックは少しだけ逆反りで弦高を低くセットしたい人にはちょっと残念だったのが、ナットの切りこみが深過ぎる点でした。
 できればここは今後、改善してほしいところです。
 これだけ切りこみが深いと下げ目の弦高が好みの人は、ローポジションでビビったり音詰まりしてしまう可能性が高く、ぼくが好みの逆反りセッティングなどは絶対出来ずに、真っ直ぐからやや正反りくらいのセッティングにならざるを得ない事となります。
 普通の方は真っ直ぐなら良いのでさほど問題はないかもしれませんが、これだけ切りこみが深いと弦がつっかかりやすくなり、しょっちゅうナットにフィンガーイーズをかけたりする必要が生じそうに感じました。
 どうせプラスティックのものなのだから、成型で的確な溝切りされたものを作って装着してほしいなと思います。(その他の造りは丁寧にしっかり作られているのに、なぜかナットの溝切りだけがかなり粗っぽい印象もあります。)

 残念な部分は以上ですが、沢山の良い面もありました。

 見た目の木目のルックスはなかなかなのに、その軽量さと言ったらビックリです。ダンエレクトロギターよりも、SG Juniorよりも軽く・・・、下手をするとエレキギターとフォークギターの中間の重さ・・・と言ってもいいくらいの圧倒的な軽さです。
 これは腰痛等の対策の上ではかなりな魅力になると思います。

 また、ボディーの厚みがオリジナルのテレキャスターよりも7mm程度薄く、抱えやすくなっています。
 インプットジャックについては、普通のテレキャスターの凹んだジャックではなくてレスポールのように平面になっているので、L型のジャックが挿せるため、座って弾く際にジャックが邪魔になりません。

 また、22フレットまで延長された指板に切れ間があり、トラスロッドの調整がネックを外さずに出来る設計になっている事も、高温多湿から低温乾燥まで1年のうちに気候変化が激しい日本には嬉しい設定ですね。

 監修をアリアプロ2がしているせいなのか、低価格中国製造モデル特有の人をナメた造り(笑)とはまるで違い、価格よりはるかにきれいに丁寧に作られています。
 オクメという、たぶんチープなラワンのような材だとは思いますが、そのボディー木目はけっこういい感じですし、ネックジョイントの仕上げもピタッとしていて非常にきれいな造りでした。

 しばらく使い込んで悪くないなと感じたら、ペグ穴をドリルで広げて、古いゴトーのペグに付け替えを検討したり、ナットをブラスのものに変更を検討したりしてもいいかな…と思いました。

 

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