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SGテクノロジーズ製トラベルギター"SGT-3DPEG"購入について

2023/08/23 23:00

 2012年に設立された新しいギターブランド株式会社エスジーテクノロジーズ(横浜市戸塚区名瀬町553 名瀬553ビル3F)より発売されているミディアムスケールのトラベルギター"SGT-3DPEG"を購入しました。



 ボディーやネックは、松本のヤマ楽器で作られているそうで、ブリッジはゴトー製、特殊なテールピース等は人工衛星の部品などもつくる金型屋さんが作っているようです。

 形状の関係でスタインバーガーよりは安定して抱えやすいボディーというくらいに見えますが、特徴は、ボディーとネック、張ったままの弦を三分割して、普通にスーツケースの中に入るコンパクトさが売りのギターです。

 一般の楽器店での販売はされていない商品のようで、トラベルギターにしては高めな購入価格10万円を超えるギターしかない通販メインの楽器ですが、楽器のクウォリティーとしては心配する必要はないレベルだと思います。

 トラベルギターにありがちなスカスカ木材のギターではなく、ネックだけを叩くと木琴のようにカンカン鳴るような硬いメイプルのローズウッド指板ネックですし、ボディーもかなり硬い(やや重めな)アッシュ材のボディーですから、音自体はトラベルギターらしい音とはまるで違って、デフォルトのハムバッキングピックアップだとパワフル過ぎる過激なほど良く鳴る音でした。

 本来のぼくであればシングルコイルピックアップのモデルを選ぶのですが、左利き用として販売されているのは2ハムバッキングピックアップのモデル・・・。
 全く新たに特注も考えましたが、あまりにも高額となるため、現状の左利きモデルをカスタマイズすることにしました。
 まずは、ボリューム・トーンのポッドをAカーブで右利きと同じ回転方向に変更。フロントのピックアップをシングルに変更し、ピックアップカバーをVanzandtの白いものを装着しました。
 しかし、残念ながら太過ぎるリアピックアップの音とシングルコイルのフロントピックアップの音が、ミックスでバランスが悪いだけでなく、単体ごとでも切り替えるとかなり違和感のあるバランスになってしまいました。
 そこでリアピックアップを、たぶんハムバッキングピックアップの中では一番硬くトレブリーであろうディマジオのブルースバッカーに変更してみたところ、非常にバランスも良く、ネックやボディーに対してもオリジナルのピックアップより木材の鳴り感が強い良い音が出せるようになりました。




 これでかなり使えるギターになったなと感じたので、慌ててすぐに、この「SGT-3DPEG」のムービーをぶっつけ本番の練習無しで撮り、Youtubeにアップしました。

  そもそも、なぜこのようなトラベルギターが欲しくなったか・・・ですが・・・。

1ボタンスタインバーガースピリットが何度か直しても不調(可搬性の良いギターの欠如)

2ボタン西伊豆にキャンプ(荷物過多と満員のクルマ)に行く時にWestでライブも行いたい・飛行機で移動などの可能性があった際に気軽に手荷物として運べるギターがほしい

3ボタン超小型ギターアンプを買ったが、野外で遊ぶ際にバランスとしてギターも小さい方がバランス良く感じる

4ボタン災害時に持ち出せるギターとして、分解も出来るしコンパクトなこのギターは用意していたい

5ボタンたとえば将来自分が老人施設に入れられる等で、とてもギターの持ち込みが出来ない環境になっても、このギターとミニアンプなら持ち込めそう

 そのような理由ですが、自分にとって究極の1本は"Vanzandt Bronson"なものの、2番目のギターはどれだということになると、いづれかのSGなのかテレキャスターなのか微妙だったので、"Vanzandt Bronson"に続く2番目のギターという意味合いが強い購入動機です。

 このギターの素晴らしいなと思った仕様は、1点目がヘッドレスギターのネックの突端はスッとそのまま細くなっていることが多く、それではネックからスッと手が放れてしまう場合があり、余計にヘッドレスの違和感を感じてしまうのですが、この"SGT-3DPEG"では突端が少し膨らんでいて、ヘッドの付け根を感じさせて違和感が少なくなっているところです。



 2点目は、チューンOマチックブリッジは通常、弦交換の際に落っこちて不便なのですが、ネジでとめられるようになっていて落ちません。ゴトー製のパーツですが、これは素晴らしいです。



 ちょっと気に入らなかったところは、ストラップピンの位置です。ギターを低めに構えて縦めに持つ方には良い位置でしょうが、ぼくのように高めで水平に近くで構える者ですと、ストラップが落ちまくる位置でした…。
 テール側をもっと真下に近づけた位置に変更し、フロント側はストラップピンは使わずに、ネックジョイントのネジに紐でくくりつけた方が、ぼくの場合は自由度が高くセットすることが出来ました。(要はフォークギターの持ち方か、クラシックギターの持ち方かの違いに近い感覚です。)



 それと、このギターはトラベル用ではあっても野外用というわけではないので自分の使用勝手の希望になってしまいますが、黒は光の熱を強く受けるので、ナチュラル等の色、ピックガードは白パール等にして欲しかった。それと、指板がローズウッドなので悪天候では湿度の影響を受けやすいため、貼りメイプル仕上げのネックを用意して欲しかった…。以上は野外中心で使うであろうワガママなぼくの希望的な感想です。

 サイズも小さくて少し慣れも必要ではありますが、出力される音はトラベルギターのそれをはるかに超えた音質で、音のヌケも素晴らしく、かなり魅力的な小型コンパクト収納エレキギターだと思います。

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