ついに新組曲「続・人形大戦」最後の曲「大切にしたいもの」の録音が完了し、先日印刷が出来てきた組曲内容をお話にまとめた童話的な本に、旧作「人形大戦」組曲(5曲)と新作「続・人形大戦」組曲(6曲)併せて53分をCD-Rに焼いてセットしました。
ということで、8月21日(日)昼12時~、横浜市営地下鉄吉野町駅そば「こびとさん」でのライブから、ライブ会場で1000円にて「(CD付き本)人形大戦&続・人形大戦」を発売開始します。
また、このホームページの「SONG」のページに「続・人形大戦」組曲の抜粋を9分程度の1曲にまとめたものもアップしました。
各曲のイメージや、組曲全体の話の進行がなんとなくわかるようにまとめたつもりです。
6曲を1曲でお聴きいただくのはせわしないかもしれませんが、よろしかったらお聴きいただければと思います。
さて、そんなわけで組曲が完成したこともありますし、以前からチラッとお話しておりますが、新組曲のネタについて今日は書こうかなと思います。
前作「人形大戦」はぼく個人としては、録音半ばで美妃が声帯結節になって歌えなくなったためにKEYを低めに設定したこと以外は自信作だったのですが、せっかくiTunes等で配信販売を行ったにもかかわらず、まったくと言っていいほど国内の方には売れませんでした。
目標を「YOUTUBEで興味を持っていただけた外国人に向けて販売」ということもあり、日本語と同じ内容を英語やフランス語、エスペラント語で無理やり歌ったりしましたので、販売は少なくても目的は達することが出来たとも言えはしますが・・・、それにしても自国の皆さまには残念というしかない完全なる失敗でした。
音楽的にはけして悪くないと感じていますので、旧作の「人形大戦」組曲を聴いていただきたい。。。
そこで新作組曲は旧作「人形大戦」の続編で「続・人形大戦」とすることにしました。
ダメだったNET販売は新作では行わず、旧作とのカップリングでライブ会場のみで販売することにしました。
販売がまったく見込めないNET販売は諦め、どうせ小量販売となるのであれば、実際にその場で聴いて「良いな」と思っていただけた方のみを販売の対象とすることで、「ライブで気に入ったバンドを家に持ち帰る」という方向の販売手段としていこうと思いました。
また、前作とカップリングすることにより、新作だけでなく前作も聴いていただけるというメリットがあります。
さぁ、そうすると新作と旧作をどう関連付けるのか、どんな聴こえにするのかが非常に大きな問題となりました。
旧作とまったく同じ音楽性のボワーンとした夢の中のような、ちょっとフランス方向を向いたロックのままで新作も作る・・・そんな考えもありましたが、新作となった「続・人形大戦」組曲では、「もしかしたら年齢的な関係もあり、組曲を作るのはこれが最後になる可能性が高い。」と思われるところから、ボーカル担当美妃がまだ歌ったことのない曲想に毎回チャレンジし、前作では声帯結節で歌えなかった音程の高い限界Keyではじけるボーカルを目指そうと考えることにしました。
いっぱいまで音程を使うというのが、やり過ぎて聞苦しく感じる部分も出てしまってはいますが、ライブではもう少し軽く歌えるかな(笑)と思います。
美妃にとってはチャレンジ、ぼくにとっては過去の集大成のような感覚になりました。
新組曲「続・人形大戦」は販売用CDでは6曲目から11曲目となりますが、新組曲のみの6曲を簡単にご紹介したいと思います。
1.妖精の人形工場
怪しげなボワーンとした空間で、少女と人形の会話が繰り広げられるシーンです。狙ったイメージは「ジブリ映画の挿入歌とエンヤを併せた雰囲気」でした。
2.秘密の扉
ちょっとコミカルに人形工場の妖精たちを描いた曲。ボコーダー風ボイスでなんとなく1980年頃のニューウェーブ的な感じをモテーフにしてみました。
3.電池と魔法、そしてクルマ
ラジコンカーで旅に出る歌。曲はスウェーデンポップスのような感じをモチーフにしてみました。
4.White Falcon
伝説の白い隼の背中に乗って空を飛ぶ歌。この曲は美妃が小さな頃、ぼくがやっていた"Wonder Boys"というバンドがありまして、そのバンド時代を思い出して作った曲です。
5.妖精対戦
美妃は歌ったことのない、ややファンキーな曲です。ぼくもファンキーな曲はもう30年近くやっていなかったので、とても新鮮な気分でした。
6.大切にしたいもの
最後は余韻のバラード曲ですが、ぼくが昔ギタリストとして参加していた"Kenmi MissTones"というバンドがあったのですが、そのバンドでやってきたアレンジに近い雰囲気で作りました。しかし、最後の最後は、ぼくの感覚ではジブリっぽく終えたつもりです。
1曲目ではガランガランのボワンボワンの深いリバーブの時空がズレたような雰囲気から始まりますが、イメージはジブリ風。
最後の最後の歌はリバーブ無しのリアルなつぶやきのような感じですが、やはりぼくの中ではジブリ風で終わったつもりです。
じゃあ、それほどジブリが好きなのか?というと、実はそれほどでもありませんが、ジブリ映画に多い「女の子だけどボーイッシュなイメージ」「平成的な女の子像ではなく、明らかに昭和初期的な女の子像」が、美妃のイメージに合っているとぼくが感じていたためかと思います。
そんな具合で作り終えました「続・人形大戦」組曲。
ライブ会場のみでの販売となりますが、お気に入りいただけたら嬉しいなぁと思っています。
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