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「ぼくのルーツミュージック(1)」■幼児期~小学生時代

2019/07/18 00:00

■幼児期~小学生時代

 7/15の昼ご飯を食べに旧メンバー(Wonder Boys時代にキーボード・ギター・ボーカルを担当していた)片渕の店「麺食堂一柳( https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131709/13213801/ )」に行ったのですが、お客様にロックの黎明期からリアルに音楽と接していらっしゃり造詣の深い年配の方が居られて、「あなたのルーツミュージックは何ですか?」と尋ねられ、なんと答えてよいものか、はたして自分のルーツとは何なのか・・・、返答に困り「曲によっていろいろです。」といい加減な答え方をしてしまいました。

 それから数日考え続けたのですが、「ルーツ」という言葉の重さを感じながら、音楽は好みだけにルーツは存在しないし、生きた時代の中での好みのグループ分けなのか、それとも、意識の外にある音楽的な影響も含むのか、いや、その好みの類似性は人種や民族から発生しているとすれば自分の祖先からのルーツであるDNAを知らなければ・・・、さらには、そのDNAが様々な民族の混血である可能性が高いと思うけれど、それぞれの民族の特徴のどの部分を持っているのか(何を捨てて来たのか・・・)を知らないと、「ぼくのルーツミュージックは・・・」と説明することなどとても出来ないかもしれないと感じて来ましたが、ちょっと自分なりに、自分のわずかなたった60年の人生ではありますが、その中だけで判ることを考えてみたいと思います。

 音楽に対する最初の記憶は弦楽三重奏やピアノとバイオリンのコンチェルト・・・とかでした。
 どこで聴いたのか、なぜ聴いたのかも覚えていませんが、シューベルトのアヴェマリアを聴いてバイオリンを弾いてみたいと思ったようです。歌曲なのに、なぜか歌ではなくてバイオリンの音色や抑揚に興味をもった幼稚園時代の私でした。
 数年はバイオリンに興味をもって教室に通いましたが、練習は嫌いだし、譜面も最後まで読めるようになりませんでした。小学校も3年くらいになると野球の方が楽しくなり、とっとと辞めてしまいました。
 但し、幼年期のぼくはそれ以上にケロヨンの「木馬座」に夢中で、木馬座の影絵のような美しいステージとミュージカル風の演出のお芝居の音楽を好んでいました。
 さらには異常なほどにクルマが大好きだったのもケロヨンが好き(自動車マニアのヒキガエル)な理由だったかもしれません。
 ケロヨンだけでなく、ピーターパン・オズの魔法使い・青い鳥・5月35日など・・・木馬座のお芝居は美しい照明効果や音楽とともに、ぼくの心の中では55~56年の歳月を超えてしっかり記憶しています。まだカラーテレビの無い当時でしたし、木馬座の美しさっていうのはもう、想像を絶するものでした。

 最初の影響・・・ということを考えると、ぼくのルーツは木馬座かもしれません。

 1960年代後半、小学校の中~高学年時代にはグループサウンズの大ブームから衰退、1970年代に入って中学入学の頃には第二期ビートルズ世代となり、日本はフォークブームに突入。
 日本のロックの黎明期からフォークシンガー達の台頭でロックの敗退、ロックミュージシャンは歌謡曲やフォークのバックバンドへ・・・、優れたミュージシャンは裏方的なスタジオミュージシャンとなり、人気と好みとは一致しなくなっていく。
 グループサウンズ時代は音楽としてよりも「お兄さん・お姉さんたちの文化」のように感じていたように思います。ミニスカートとかゴーゴーとか、カブリオレじゃなくてオープンカーとか・・・。
 でも、今のようにアメリカンイメージ一色の世界ではなく、英国風が至る所にあった時代で、そういった時代背景にも確実に影響は受けています。

・・・次回につづく・・・

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