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ギターの話

2020/05/13 15:00

 今日は、なぜ"Fender Player Telecaster"を購入したのか、当時の動機を記したいと思います。

 ぼくが音色として一番好きなギターは"Fender Telecaster"で、それは40年程度変わらないところではあるのですが、ドラマーが居なくなってドラムとシンセのパートをオケで流してそれに合わせて歌とギターとベースがプレイするというスタイルになってから、基本はアンプを使わずにオケとラインでミックスしてプレイするようになり、その場合、Fenderのギターでは音が硬すぎて音が前面に出過ぎ混じりが悪かったため、少し音をぼやかしてバランスをとろうと2011年からは"Gibson SG"など、Gibson系ギターを使って来ました。

 しかし、ここ数年はオーディオ系に近い音色のギターアンプをライブで使うようになっていますし、以前の蚊の鳴くような小さな音ではなくて、普通のバンドよりは小さいものの、そこそこ大きな音で演奏するようになり、特にラインでの使用にこだわらなくなったため、またTelecasterに近い音でプレイしたいと感じるようになったのが2年前あたりから・・・。

 けれど、2011年以降の曲はGibsonでプレイするイメージで作ってしまったので、メイプル指板のカラッとした音ではサウンドに違和感がありますし、ぼく自身の問題ですがSGのミディアムスケールに指が慣れてFenderの長いスケールが硬くて弾きにくく感じていました。

 そこで、定年退職寸前に人生最後のギターとして特注で作ってもらったのが"Vanzandt Bronson"でした。
 普通の"Duo Sonic"のコピーではなく、2ピース・ブックマッチのアッシュボディで、トーン無しで2ボリューム(なのでセンターの配線はTelecasterと同じ)で、限りなくミディアムスケールのテレキャスターに近いギターとなりました。
 ちょっとリアピックアップのパワーがもっとあればなぁ・・・というところがないわけではありませんが、かなり気に入って、「これ1本でもういいかな・・・」とも思っていました。

 さて、Telecasterは、もう40年近く前に使っていたPACO製とESP製を所持していましたが、PACO製は電装品がダメで音が出なくなり、ESP製はフレットがツルツルでトラスロッドも限界となり、2台とも現役を退きました。
 12年くらい前に購入した1952年タイプのFender USA Telecasterはネックが気に入らなかったのと、今はローズウッド指板の方がバンドサウンドに適しているので、この1952年タイプのFender USA Telecasterに前述のPACO製Telecasterのネックを装着しています。
 この1952年タイプのFender USA Telecasterを1960年風に改変したTelecasterは、音はとても素晴らしいのですが、フレットは低くてラウンドしているため、とても弾きにくくチョーキングで音詰まりしやすいので、なかなか現役に戻せないもどかしさがありましたが、"Vanzandt Bronson"を手に入れたため、もういいかな・・・という気持ちでした。

 しかし、谷口楽器でふと新型のメキシコ製Fender廉価モデルPlayerシリーズのTelecasterを弾いてみてビックリ・・・。
 フレットが高めで平らなせいなのか、Fenderの長いスケールなのに押さえやすくてチョーキングでの音詰まりもしにくいし、強烈に弾きやすいではありませんか・・・。

 そこでふと頭に描いたのが1952年タイプのFender USA TelecasterにこのPlayer Telecasterのネックを装着してしまえば良いかもしれない・・・。

 実は、そんな思いで"Fender Player Telecaster"を買ってしまったのでした。

 しかし、家で"Fender Player Telecaster"を好きな感じで調整したところ、いやいや、ネックが弾きやすいだけじゃなくて、充分にこのギター単体でかなり使える音がする・・・と感じ、結局はこのギターをそのまま使っています。
 弾きやすさだけではなく、思いのほかピックアップもよかったんですよね~。

 そんなわけで、写真左の1952年タイプのFender USA Telecasterを1960年風に改変したTelecasterは現役復帰せずになってます。。。

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